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追突事故から生まれた「グッドヘルメットミーティング」。ただでは転ばない女ライダーの安全への挑戦

  • 2026.4.4

バイク歴23年、直線的な情熱で走り続ける筆者を襲う「乗れない期」。病や事故の苦しみを「癒やしの再確認」や「安全啓発活動」へと変えてきた、強くてしなやかなライダーの再起を綴ります

梨状筋症候群と戦うベテランライダーの現在地と再生への誓い

二十代の終盤に、昭和生まれのアメリカンCBX125カスタムで走り出したわが単車道も、今年で二十三年目を迎えた。「思えば紆余曲折ありましたが…」などと続けたいところだけれど、私のバイクライフは申し訳ないほどにシンプルだ。乗り始めた日の私も今日の私も、今日より楽しい明日に向かってただまっしぐらなだけ。それはワインディングロードというより、果てしない平原を貫くストレート。爽快すぎて、いずれやってくるバイクを降りる日のことなど、まだまだ想像できない。

とはいえ、意に反してバイクに乗れなくなったことは、これまで何度かあった。初めて訪れた〝バイク乗れない期〟は四年前。仕事が楽しいあまり〝ご多忙大好き病〟になり、パンパンに詰め込んだスケジュールの中で無理がたたって、自律神経が崩壊した。逆流性食道炎によるダメージと、大腸ポリープ切除後の食事制限の結果、体力が激落ちして、元に戻るまでバイクお預けの刑に処されたのだった(がんばって二か月で復帰。)

〝第二乗れない期〟はその一年半後。自動車で移動中に追突事故をもらい、腰と背中を痛めてしまった。辛くて眠れない、遊べない、何をやっても集中できないという、泣くに泣けない日が半年続いた。銀行口座に振り込まれた保険金の額に慰められる一方で、この理不尽はお金に換えられるものじゃないよと、手に拳を握ったものだ。だけど、苦しかっただけではなかったのよね。思い起こせば予想外に得たものもあった。

例えば、第一乗れない期を脱してバイク復帰をしたときに気づいたこと。体中に響くエンジンの振動に心から安堵を覚え、バイクは私にとって興奮であると同時に〝癒し〟でもあることを知った。自律神経を健全に保つには、交感神経(アクティブ状態)と副交感神経(オフモード)のバランスが大事だからして、「私にとって両方を備えたバイクに、健康維持のためにも末永く乗り続けよう」という、意識高い系の目標を持つことができたのだった。

第二乗れない期では、追突してきた相手が「スマホをいじっていたもので」と悪びれる様子もなかったことから、同じ路上に、安全運転をまるで意識していない人がきっとほかにもうじゃうじゃいるのだと悟った。ならばいったいどうしたらいいの!? と考え続けて思い至ったのが、「己の身は己で守る」。ライダーの大事な頭を守る「ヘルメット」について勉強し直そう。それだけでは勿体ないから、それをほかのライダーとも共有しよう! 思い立ち、「グッドヘルメットミーティング」という非営利活動を始めた。以来、私が得た知恵や知識を参加者さんと共有したり、参加者さんからの質問にお答えしたり、みんなで考えたりと、以前には考えられなかった学びの場を楽しませてもらっている。我ながらとてもためになるから、全ライダーに参加してほしいくらいなのだ。

と、ここまで綴って気づいたのだけど、私ってつくづくただでは転ばない女だな。まあ、たくましくしてくれたのは、きっとバイクだろうけど。へなちょこはへなちょこなりに、少しは進歩してる、かも?

そんな私だが、去る五月に左下半身に覚えのない痛みが走り、もらい事故のときにお世話になった接骨院で診てもらうと、梨状筋症候群との診断。座り続けたり、かがんだりするたびに坐骨神経に激痛が走るので、しばらくツーリングに出かけられないでいるのだ。悲しい。毎日が味気ない。ん、ひょっとしてこれ、〝第三乗れない期〟に突入している…? なんてこった!

さあ、ただでは転ばない女の行方はいかに。次回には朗報をお届けしたい気持ちでいっぱいです(泣)

「Good Ride with Good HELMETミーティング」略称「グッドヘルメットミーティング」は、アライヘルメットのサポートを得て始まり、今夏に北軽井沢で開催した「ツーリングマップルキャンプミーティング &NOMADICAMP 2025」内で4回目を数えました。楽しみながら学べるので、全ライダーに参加してほしい! 気になる人はこちらでレポートを見てね →

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