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キンプリ永瀬廉&吉川愛W主演映画で話題の『鬼の花嫁』。コミカライズ版最新9巻は大波乱! すれ違うふたりの恋の行方は…【書評】

  • 2026.4.3

【漫画】本編を読む

あなたは、シリーズ累計650万部突破の和風シンデレラストーリー『鬼の花嫁』をご存じだろうか。それは、人間離れした美しい容姿を持つ鬼と、家族から虐げられて育った少女の運命の恋の物語。原作は『龍神と許嫁の赤い花印』でも知られるクレハ氏による小説。King & Prince永瀬廉&吉川愛W主演の実写映画も公開され、今ますます注目を集めている。

まだこの物語に触れたことがない人や、映画をきっかけに興味を持った人におすすめしたいのが、コミカライズ版の『鬼の花嫁』(富樫じゅん:作画、クレハ:原作/スターツ出版)だ。原作小説の幻想的な世界観も魅力的だが、コミカライズ版は、細やかに描き込まれた美しい絵によって、その世界をより鮮やかに味わわせてくれる。しかも、最新9巻は波乱の展開。ふたりを待ち受ける危機から目が離せないのだ。

運命の恋と試練が織りなす和風シンデレラストーリー

未読の人たちのために『鬼の花嫁』のあらすじをご紹介しよう。

物語の舞台は、人間とあやかしが共生する架空の日本。美しい容姿と優れた能力を持つあやかしは、人間を超える地位と力を持つ特別な存在だ。彼らは時に、人間の女性の中から「花嫁」と呼ばれる運命の相手を見出す。花嫁はあやかしにとって霊力を高めてくれる唯一無二の存在であり、選ばれた女性は生涯にわたって深く愛され続ける。

そんな世界で生きる少女・柚子は、家族から冷遇される日々の果てに、運命の出会いを果たす。血のように赤い瞳と、人間離れした美しい容姿を持つ鬼龍院玲夜。あやかしの頂点に立つ「鬼」の一族の次期当主だ。突然、玲夜に求婚された柚子は、惜しみない愛情を注がれていく。だが最新9巻では、花嫁修業として大学に通う柚子の前に、一龍斎家の令嬢・ミコトが現れる。一龍斎は、人間界の頂点に立ち、龍の加護を持つとされる一族で、玲夜でさえ一目置く存在。その令嬢であるミコトは、柚子にいきなり平手打ちを喰らわせ、「玲夜様の花嫁には私がなるの」「あなたはお役御免」と言い放つ。玲夜に執着する彼女は、柚子から花嫁の座を奪おうとしているらしい。さらに、柚子をかばった鬼龍院家の筆頭分家・桜子が、意識不明の重体となる大怪我を負ってしまい……。

「守りたい」と「力になりたい」。互いを思うほど、すれ違うふたり

「何も持ってない庶民のあなたじゃあ玲夜様の役に立たないどころか、足しか引っ張らないわ」。ミコトのその言葉は、自分が玲夜の花嫁としてふさわしいのか、自信を持てずにいた柚子を深く傷つける。しかも、自分を庇った周囲の人たちに危険が及ぶなか、柚子は何もできない。そんな自分をふがいなく思いながらも、自分の力でこの事態を変えられないかと考え始める。

一方、柚子を何より大切にする玲夜は、彼女を危険にさらしたくないあまり、肝心なことを何も語ろうとしない。「お前は俺の花嫁」「お前を手放すつもりは一切ない」と言いながらも、危機の核心には触れず、「俺がなんとかする」とひとりで背負い込もうとするのだ。その姿に、柚子はさらに自信をなくしてしまう。「私ではやっぱり役に立たないということ?」「私が玲夜を頼ることはあっても、その逆はない。私も玲夜の力になりたいのに」――互いを大切に思うがゆえのすれ違いが、痛いほど胸を締めつける。

柚子にだけ見える龍。その存在が物語のカギに

だが、柚子にもきっとできることがあるはずだ。なぜなら彼女は、一龍斎を守っているとされる龍の姿をたびたび目にしているのだ。その龍は、不可解な事件の現場に現れ、鎖に囚われたまま柚子に助けを求めているように見える。しかも、その姿が見えるのは柚子だけ。高い霊力を持つはずの玲夜には見えないらしい。龍はなぜ囚われているのか。なぜ柚子にだけ見えるのか。9巻では柚子の先祖をめぐる秘密も明かされ、ますます続きが気になってしまう。

映像と漫画の両方で味わい尽くしたい、運命の恋

恋は人を強くする。試練があるからこそ、愛はますます強固になる。だが、恋にはすれ違いもつきものだ。襲いかかる最大の試練を、玲夜と柚子はどう乗り越えるのか。美しく苛烈なこの物語にひとたび触れれば、それだけでは終われない。ふたりの恋の甘さも、その前に立ちはだかる試練の行方も、もっと先まで見届けたくなる。映画公開の今こそ、映画と漫画の両方で、あなたにもこの運命の恋の甘さと痛みに身悶えてほしい。

文=アサトーミナミ

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