1. トップ
  2. モダン中華の人気店「O2」に習う、ロゼワインつまみ!

モダン中華の人気店「O2」に習う、ロゼワインつまみ!

  • 2026.4.3
TERUAKI KAWAKAMI

ロゼワイン最大の魅力は、白ワインのような爽やかな酸味と赤ワインの心地よい渋みを併せ持つ「万能性」。華やかな色調がテーブルを彩るだけでなく、魚介、肉、野菜と食材や調理法を選ばず寄り添う懐の深さも魅力。今回は東京・清澄白河の人気中国料理店「O2」のシェフ、大津光太郎さんに家で作れる簡単つまみと、同店のソムリエの大竹智也さんにロゼワインを合わせるコツを教えてもらった。

Photos TERUAKI KAWAKAMI Cooking KOTARO OTSU Wine Selection TOMOYA OTAKE

TERUAKI KAWAKAMI

驚異的なサクサク食感には発泡系が間違いない!

点心でもおなじみ、中国料理の定番中の定番といえば春巻き。「外はカリッ、中はとろ〜りの具沢山な春巻きも魅力ですが、今回は潔く、具材は帆立貝柱ひとつです」と大津さん。

作り方は帆立貝柱をごま油とハーブでマリネし、春巻きの皮で巻いて揚げるだけ。「刺身用の帆立を使うことで簡単に包めて揚げ時間も短い」と手軽さもうれしい。

「簡単に作れるからこそ、トッピングに凝ってみませんか?」と、パン粉、ココナツパウダーをフライパンでローストした「ココナツフレーバーパン粉」をたっぷりふりかけて味わう、新しい楽しみ方を提案してくれた。

カリッと揚げた春巻きのザクザク感にパン粉のカリカリが加わり、食感の良さは最高潮に。 帆立貝柱のトロッとした質感とのコントラストも見事な一皿の完成。

「このココナツフレーバーパン粉は焼きそばやから揚げにかけてもおいしいですよ」

この一皿に合わせたいロゼワインは?

TERUAKI KAWAKAMI

北海道産の希少なぶどうで作った、チャーミングな一本

今回、ソムリエの大竹さんが春巻きに合わせたのはスパークリングワイン「LOWBROW CRAFT(ロウブロウ クラフト)」。北海道の希少な生食ぶどう品種「旅路」を用いた、余市で2022年に始まった新しいワイナリーだ。

アセロラを彷彿とさせるチャーミングな酸と、この品種特有のしょうがに似たスパイス感が際立つ。シュワシュワとした泡が揚げ物の油分を爽やかに流しつつ、ねっとりとした帆立貝柱やサクサクのパン粉など、具材の多様な食感や味わいに軽やかに寄り添う。

「揚げ物には、口内をリフレッシュさせる『レモン的な酸』や『炭酸』のキーワードがワイン選びのポイント。ベリー系の甘い果実味よりもスパイシーな風味と心地よい酸味が前面に出ることで、春巻きのパリッとした食感や帆立の風味を損なうことなく、後味をすっきりと切ってくれます。あえて軽やかなワインを合わせることでビールのように次のひと口が進みますよ」と大竹さん。

日本ワインらしい控えめなアルコール度数と優しさが、春巻きのスパイス感と見事に調和し、軽快に杯が進むペアリングだ。

【味わいキーワード】
♯アセロラ #ほのかなスパイシー感 #低アルコールロゼ

TERUAKI KAWAKAMI

こっくり濃厚な味にバジルの香りがアクセント!

ジャージャー麺の「肉味噌」を身近な食材である厚揚げと合わせた一品。甜面醤の深いうま味が厚揚げの大豆由来の甘みと重なり、一口噛めば染み込んだ濃厚な味わいがじゅわっとあふれ出す。

辛みのない八丁味噌に似た風味のある甜面醤がベースになると、赤ワインを合わせたくなるところ。そこにバジルが華やかさを添えれば、ロゼワインとマッチする仕上がりに。身近な食材を中華調味料で格上げした、お酒好きにはたまらないおつまみだ。

この一皿に合わせたいロゼワインのポイントは?



TERUAKI KAWAKAMI

果実味があり、複雑さと柑橘系のキレがあるワイン

こっくり濃厚な肉味噌と厚揚げを煮た一皿には、フランス・ローヌ地方のエリック・ピュフェリンが手掛ける「ラングロール」を。黒ぶどう(ムールヴェードル)のしっかりしたボディと白ぶどうを皮ごと醸すことで生まれた複雑さが融合した、オレンジワインとロゼの中間のような味わい。

「バジルが入ってなければ赤ワインがおすすめですが、甜面醤の甘い味噌にハーブの爽やかさが加わっているので濃いめのロゼが合います。中華系のクセがある調味料にはボディのしっかりした味のワインをチョイス」と大竹さん。

柑橘の皮や紅茶のようなキレのよい果実味がボリュームある料理のうま味を引き立て、厚揚げのジューシーさやバジルの風味をしっかりと受け止める。ロゼのなかでは飲み応えのあるタイプなのでゆっくり料理と楽しもう。

【味わいキーワード】
♯柑橘の皮 #紅茶のようなタンニン感 #キレのいい果実味

TERUAKI KAWAKAMI

ハーブ使いで郷土の味も洗練された一品に!

中国で「土豆絲(トゥドゥスー)」の名で親しまれるじゃがいものサラダは今やガチ中華からカジュアルな店まで、どこでも見かける超定番の人気メニュー。

本来は酢の酸味と花椒の香りが効いたさっぱりピリ辛味が定番だが、今回は「O2」スタイルでシャキシャキ食感はそのままに、ナンプラーですっきり仕上げ、フレッシュなディルやミントをプラス。

ハーブの香りとナンプラーのうま味をまとわせることで、従来の郷土料理のイメージを覆すほど清涼感あふれる、すっきり爽やかな一品にアレンジ!

この一皿に合わせたいロゼワインのポイントは?

TERUAKI KAWAKAMI

軽やかさとうま味が共存した個性派ロゼワイン

ナンプラーの独特なうま味が残る料理には宮城県にあるワイナリーがイタリアの伝統製法で造った複雑味ある「Fattoria AL FIORE(ファットリア アル フィオーレ)」を一緒に。

生食用ぶどうのフレッシュな華やかさをベースに、黒ぶどうを直接絞った白ワインに赤ワインを造った後の絞りかすを漬け込むことで、軽やかな飲み口ながら、生食用ぶどうだけでは出せない深いうま味とコクを引き出している。

「このワインはハーブのような香りがあります。料理とワインのペアリングを考えるとき、共通の香りを合わせるのもポイントです。これは軽やかさのなかに、ナンプラーやミントなどの個性的な風味を受け止める“厚み”が共存した一本です」

【味わいキーワード】
♯紅茶 #花の香り #ハーブの香り #イタリアのオレンジワイン

TERUAKI KAWAKAMI

型破りなセンスが生み出す、唯一無二の味わい

“東京中華”の旗手として人気を博している「O2」。シェフである大津光太郎さん(写真左)が手掛けるのは、中国料理の伝統を根底に置きつつ、ハーブや柑橘を巧みに用いた香り豊かで軽やかな一皿。

独創的な料理に寄り添うのが、イタリア郷土料理店や渡仏経験を持つソムリエ大竹智也さん(写真右)がセレクトしたワイン。イタリア料理店で磨いた感性を武器に、中国料理とは一線を画す個性あふれる料理にマッチする味わいを提案。幾重にも重なるうま味と繊細な香りがクロスする「O2」の世界観をワインとの調和でゆるぎないものにしている。

2026年4月からはコースの内容と価格を一新。今までの2コースから¥15,000コース料理8品 + フカヒレハーフ、¥18,000コース料理8品 + フカヒレハーフ・肉料理、¥22,000コース料理8品 + フカヒレフル + 肉料理の3コースに内容がバージョンアップ。「O2」第二章からも目が離せない。

O2(オーツー)

住所/東京都江東区三好2-15-12 峯岸ビル1F
営業時間/17:00~23:00(22:30L.O.)
電話/03-6458-8988
定休日/月曜、不定休あり
Instagram/@o2_kiyosumishirakawa


Hearst Owned





元記事で読む
の記事をもっとみる