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彼氏の浮気が発覚。泣きながら「別れたくない」と言われたけど、玄関の外には引っ越しトラックが待っていて...

  • 2026.4.1
ハウコレ

彼の浮気に気づいたのは2週間前のことでした。泣かなかった。怒鳴りもしなかった。私がしたのは、淡々と次の部屋を探すことでした。

2週間前の夜

同棲して2年。彼が寝落ちしたあと、枕元で光ったスマホの通知が目に入りました。知らない女性の名前と、ハートの絵文字。画面が暗くなるまでの数秒間で、全部わかってしまいました。

隣で寝息を立てている彼の横顔を、暗闇の中でずっと見ていました。でも、泣いたのはその一晩だけ。翌朝、目が覚めたとき、不思議なほど頭は冴えていました。怒りよりも先に「この部屋を出よう」という考えが浮かんだのです。感情で動いたら負けだと思いました。

静かな準備

翌日から、部屋探しを始めました。不動産サイトを開いて、一人暮らし用の物件を見て回る日々。昼休みに内見の予約を入れ、週末には引っ越し業者の見積もりを取りました。

彼の前ではいつも通り笑って、ご飯を作って、「おやすみ」と言いました。荷造りは彼が出かけてから。クローゼットの奥にある私物を少しずつ段ボールに詰めて、押し入れの奥に隠していきました。普段通りの顔をして過ごした2週間。彼は何ひとつ気づいていませんでした

「話がある」

準備が整った日、「話がある」と切り出しました。彼はテレビのリモコンを持ったまま、不思議そうな顔でこちらを見ました。「別れよう」。一言だけ、落ち着いた声で言いました。彼の顔が一瞬で青くなり、「なんで急に」「やり直せないかな」と早口でまくし立て、最後には泣き出しました。

「別れたくない」と繰り返す彼に、私は黙って玄関のドアを開けました。外には、手配しておいた引っ越しのトラックが停まっていました。

そして…

彼は玄関の外を見て、固まりました。すでに荷物の半分は積み込み済み。残りの段ボールも廊下に出してあります。「2週間前から知ってたよ」。その一言で、彼の涙がぴたりと止まりました。

引っ越し業者のスタッフが残りの荷物を運び出していく間、彼は何も言えずに立ち尽くしていました。トラックが走り出したとき、サイドミラーに彼の姿が小さく映っていました。涙は一滴も出ませんでした。泣く分は、2週間前のあの夜に全部使い切ったから。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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