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収納の工夫がいっぱい!料理上手のキッチン築70年の実家をリノベして叶えた機能美に満ちた空間

  • 2026.3.31

料理を生業としている人のキッチンにはどんな工夫が?
収納から動線、たたずまいまで、使い勝手がよく心地いい空間にするアイデアを取材しました。

今回キッチンを見せていただいたのは・・・
飯塚有紀子さん
お菓子教室「un pur…(アンピュール)」を2000年より20年間主催後、現在は家でつくって美味しく食べる暮らしのレシピサイト〈eat at home〉を運営。

築70年の実家をリノベ。 レトロと機能美が息づくキッチン

4畳ほどのスペースにたっぷりの収納を備え、作業効率は抜群。
キッチンとしては珍しく南向きに配置されており、一日中明るいのもうれしいポイント。

収納に、間仕切りに祖母の食器棚が大活躍

料理研究家・グラフィックデザイナーとして活躍する飯塚有紀子さん。築70年の実家の2階をリノベーションした飯塚さんのキッチンには、家族の記憶と、機能美への工夫がつまっています。

まず目を引くのは、キッチンとダイニングを天井まで仕切る大きな食器棚。
棚の一部をオープンにしてダイニングとのつながりを持たせ、閉塞感を解消しています。
キッチンから一歩も出ずに料理の出し入れができるのも便利。

「この棚は、収納好きだった祖母が昭和初期に注文したものをそのまま使っています。棚の一部を抜くのも、祖母のアイデアだったとか。モダンな感性の持ち主だったんだなと思いますね」

歴史を感じさせる棚の向こう側には、一転してスタイリッシュなシステムキッチンが。

「よく使う食材や道具をすぐに取り出せるよう、引き出しを多めに作ってもらいました。狭いスペースだからこそ、あちこち行かずに完結するように『腕を伸ばせばすべてに手が届く』配置で作業がはかどります」

さらに目指したのは「空間から凹凸をなくすこと」。
出っ張りのない照明や、取っ手をなくした引き出しのおかげで、あらゆる面がフラットに統一されているのも、すっきり見せる工夫です。

新しくキッチンをつくる際にまず考えたのは、作業スペースをできるだけ広くとること。
カウンタートップの素材には清潔感を重視してステンレスをセレクト。レトロな食器棚とのコントラストが素敵です。

仕事柄、冷蔵庫は2つ必要。
大きいほうの冷蔵庫は、キッチンに張り出さないようにデッドスペースを活用した“ 専用部屋”に置いています。

オーダーメイドでしつらえたシステムキッチン。ガスオーブンの設置と、引き出しを多くすることを優先。
大切な食器が多いので食洗機はあえて導入しないことに。費用は約120万円。

料理から配膳までラクに動ける 動線

食器棚のオープンになっている部分は、ちょっとしたカウンターとして利用するのにちょうどいい高さ。

ダイニング側の面は、周りの壁と調和するように塗装しています。

約3万円で購入した「イケア」のワゴンは、調理した鍋を
置くなどの作業台兼収納として大活躍。

振り向けばすぐ届く食器棚。よく使うものは取り出しやすい位置へ。

収納を充実させて道具類は出さない

祖母から譲り受けた食器棚に、日常に使う食器類のほとんどを収納。
下半分には鍋類やお菓子作りの道具をしまっています。

ガスオーブン脇の引き出しにはカッティングボードを収納。

ふきん類は出しやすいようにカゴに入れ、使用中のものはワゴンの取っ手にかけています。

引き出しには、マグネット式の仕切りでレイアウトを変えて、あらゆるサイズのカトラリーを収納。

調味料は缶や箱を駆使してすっきり整頓。

水まわりや明かりもミニマムな工夫

手元を照らすライトは一般的な蛍光灯のように目立つものを避け、吊り棚と一体化するデザインを採用。
鎌倉のカフェで見つけてひと目で気に入り、探し当てたもの。

洗剤とスポンジが目立たない“隠しポケット”を備えたシンク。
「このデザインが、システムキッチンを選ぶときの決め手になりました」

photograph: Yusuke Shirai text: Minako Fujita map: GEO

大人のおしゃれ手帖2026年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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