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15年の対話をたどる企画展! 「語りにくさを語る―大川小をめぐる15年の対話」

  • 2026.3.30

記事ポイント

  • 震災15年を機に、学生8名が大川小学校の「語りにくさ」に向き合った体験型企画展
  • 来場者が「住民」として避難を疑似体験するインタラクティブ作品と壁画修復インスタレーション
  • 映画上映・トークショー・ワークショップなど多彩なプログラムを会期中に実施

2026年3月10日から22日にかけて、東京工芸大学芸術学部インタラクティブメディア学科の学生8名が、宮城県石巻市・大川小学校の津波事故を題材にした体験型企画展「語りにくさを語る―大川小をめぐる15年の対話」を開催しました。

来場者が「住民」として当事者の視点で避難過程を疑似体験できるインタラクティブ作品や、AIで復元した壁画を「修復する」映像インスタレーションなど、記憶と向き合うための多彩な作品が並んでいます。

映画上映・トークショー・ワークショップなど充実したプログラムも実施され、震災の記憶を未来へつなぐ場が創出されています。

「語りにくさを語る―大川小をめぐる15年の対話」

 

  • 会場:東京工芸大学 中野キャンパス6号館(東京都中野区弥生町1丁目10)
  • 展示期間:2026年3月10日(火)~3月22日(日)
  • 休館日:2026年3月16日(月)
  • 開館時間:11:00~18:00(土・日・祝日は19:00まで)
  • 入場料:無料

 

プロジェクトの背景

東日本大震災から15年が経過した現在、震災関連伝承施設への来訪者数は年々減少傾向にあります。

本展は、こうした社会課題を受けた野口靖教授のアート&メディア研究室による、約1年にわたるアートプロジェクトの成果です。

学生たちは仙台市・南三陸町・気仙沼市・石巻市・双葉町などの震災遺構や伝承館を実際に訪れ、地域住民との対話を重ねています。

大川小学校をめぐる「語りにくさ」を解きほぐし、困難な遺産(Difficult Heritage)を未来の知恵へつなぐ実践的な展覧会となっています。

 

体験型作品「記憶と選択」と「拓く」

学生作品「記憶と選択」は、「もし自分がこの街に住んでいたら?

」という問いを出発点に、来場者が宮城県石巻市の「住民」として参加するインタラクティブ作品です。

来場者は外側から眺めるのではなく、当事者として選択を重ねながら、災害の事前準備から発生までを疑似体験できます。

もう一つの作品「拓く」は、大川小学校の壁画を実寸高で投影する参加型映像インスタレーションです。

現在風化が進む壁画をAI技術で完成当時の姿へ再現し、来場者が壁画を「修復する」体験が震災の記憶を未来へつなぐ試みです。

 

映画上映とイベントプログラム

会期中に上映される映画は、裁判10年の記録映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』(監督:寺田和弘)と、佐藤そのみ監督によるフィクション・ドキュメンタリー『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』の計3作品です。

専門家が登壇するオープニングトークや、参加者が言葉で対話するワークショップ、学生によるギャラリーツアーなど多彩なイベントも展開されています。

「語りにくさを語る―大川小をめぐる15年の対話」は、震災の記憶を次世代へつなぐための多層的な対話の場となっています。

来場者が「当事者」として参加できる体験型作品が、震災伝承の新たなあり方を示しています。

映画・トーク・ワークショップを組み合わせた多角的な構成が、学術・教育・アートの可能性を一体的に提示する展覧会です。

「語りにくさを語る―大川小をめぐる15年の対話」の紹介でした。

よくある質問

 

Q. 「語りにくさを語る」展では、どのような作品が展示されていますか?

 

A. 来場者が「住民」として避難の過程を疑似体験するインタラクティブ作品「記憶と選択」と、大川小学校の壁画をAI技術で復元し来場者が修復を体験する映像インスタレーション「拓く」などが展示されています。

 

Q. 「語りにくさを語る」展では、どのようなイベントが実施されていますか?

 

A. 専門家によるトークショー、参加者が言葉で対話するワークショップ、学生によるギャラリーツアーのほか、映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』などの上映プログラムが実施されています。

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