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【両国】すみだ北斎美術館 企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」江戸のメディア浮世を描く

  • 2026.1.8

江戸のメディア、浮世絵版画(うきよえはんが)の技術と魅力を北斎で!

すみだ北斎美術館で開催中の企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」[2025年12月11日(木) 〜 2026年2月23日(月・祝)]を見て来ました。

葛飾北斎(かつしかほくさい)の《冨岳三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)》などで世界的に有名になった浮世絵(うきよえ)は浮世(うきよ)=当世を描いた絵という意味で、江戸時代(1603-1868)初期頃に誕生しました。

浮世絵は大きく分けて「絵師が筆で直接、絹や紙などに絵を描いた《肉筆画(にくひつが)》」と、「絵師が版下を描き」彫師と摺師の手を経た分業による《浮世絵版画》があります。

江戸時代、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)などの版元が企画プロデュースから販売までを手掛けた浮世絵版画は、日本各地に情報を伝える江戸のメディアとして発展。木版技術により同じ作品を大量に複数摺ることが出来る浮世絵版画は、安価で庶民にも手に入りやすく、持ち運びに便利で丁度良い江戸土産でもあったようです。

本展は北斎の作品を中心に、第1章「日本の木版画 その始まり」、第2章「浮世絵版画をひもとく」、第3章「生活の中に息づく浮世絵版画」、第4章「時代によって変わる浮世絵版画」、おわりに「浮世絵版画の未来」の各章を辿りながら、北斎をはじめとする出品作品で浮世絵版画の技術と魅力を紐解く展覧会です。

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出典:リビング東京Web

※撮影可能(フラッシュ、三脚、自撮棒、動画は禁止です。撮影は周りのお客様へご配慮ください。)[/caption]

日本の木版画のはじまりは仏への祈りから、「見当(けんとう)」の発明でモノクロからフルカラーへ

日本の木版画技術は「飛鳥時代(あすかじだい)に中国から伝来した仏教の普及」との関わりから始まったそうです。

第1章「日本の木版画 その始まり」では、《阿弥陀如来坐像印仏(あみだにょらいざぞういんぶつ)》(未詳 長治2年(1105) 楢﨑宗重コレクション蔵 前期展示)を展示。紙一面に縦横に整然と並んだ阿弥陀如来坐像が摺られています。木版で紙に摺られた仏の姿を仏像の胎内(たいない)に納めることが流行したそうです。 平安時代には大量の仏教経典が「木版で摺刷が行われる」ように。

江戸時代に登場した浮世絵版画は初期は《墨摺絵(すみずりえ)》の墨一色で、筆で彩色が行われていました。 寛保年間に、複数の色を重ねて摺る多色摺木版画=錦絵を可能にした目印「見当」が発明されモノクロからフルカラーの時代に。

第2章「浮世絵版画をひもとく」では、歌川国芳の役者絵《達男気性競 つりかね弥左衛門(だておとこきしょうくらべ つりかねやざえもん)》[嘉永元年(1848年)頃 株式会社原書房蔵 通期展示]の「摺りのプロセス」を江戸時代に実際に使われた版木の主版(輪郭線を彫ったもの)と色ごとに分けた色版で完成までを順に見ることが出来ました。

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出典:リビング東京Web

企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」会場入口 すみだ北斎美術館[/caption]

企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」リーフレットでさらに詳しく!

「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」リーフレット(350円税込)。各章ごとに浮世絵版画の技術や工夫について詳しい解説が載っています。

例えば、第2章「浮世絵版画をひもとく」2-2「紙の無駄を出さない 判型のバリエーション」では北斎作品を参考に版型を活かした構図となっていることが分かりやすく解説されています。 浮世絵版画を摺る紙は、漉いたままの紙である全紙を半分のそのまた半分にするなど様々なサイズの紙がありました。北斎の《冨岳三十六景》や《諸国瀧廻り》などの風景画は大奉書全紙の半分のサイズ・大判が一番多く使われています。

第3章「生活の中に息づく浮世絵版画」では、江戸時代の広告《東叡山御用 御膳海苔所(とうえいざんごよう ごぜんのりどころ)》[天保12年(1841年)すみだ北斎美術館蔵 前期展示]など江戸前の海苔の宣伝として摺られたものもありました。

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出典:リビング東京Web

企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」リーフレット すみだ北斎美術館[/caption]

『北斎を学ぶ部屋』、浮世版画が摺りあがるまで

『北斎を学ぶ部屋』にも浮世版画が摺りあがるまでを版木の展示と動画で学ぶことが出来ます。

完成した作品は、《冨嶽三十六景》など北斎の浮世絵版画の実物大高精細レプリカを活用した展示で見ることが出来ます。

※一部の作品を除き撮影可能(フラッシュ、三脚、自撮棒、動画は禁止です。撮影は周りのお客様へご配慮ください)

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出典:リビング東京Web

『北斎を学ぶ部屋』展示風景 すみだ北斎美術館4階[/caption]

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出典:リビング東京Web

『北斎を学ぶ部屋』展示風景 すみだ北斎美術館4階[/caption]

マスメディアからアートへ、明治から令和へ

第4章「時代によって変わる浮世絵版画」、おわりに「浮世絵版画の未来」では、マスメディアからアートへ、明治時代から令和にかけての浮世絵版画の変遷を辿ります。 昭和から平成・令和の時代は、現代の作家たちによる浮世絵版画の技術を生かした作品も生まれています。

開催期間中は、ワークショップや、スライドトーク、講演会「錦絵の売られ方―いくらで、どのように」などのイベントも開催されます。 詳しくはホームページでご確認ください。

すみだ北斎美術館の企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」は2026年2月23日(月・祝)まで。 是非お出かけください。

ぬい撮りスポットが設置されました!

本展では初めてぬい撮りスポットが設置されました。

観覧した時は企画展示室入口のある3階ホワイエにありましたが会期中に設置場所は変更になる可能性がありますので来館時にご確認ください。 前期・後期で背景の作品も変わるそうですので楽しみです。

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出典:リビング東京Web

ぬい撮りスポット すみだ北斎美術館[/caption]

立体化するミュージアムグッズ、江戸のペーパークラフト⁈

ミュージアムグッズは、起こし文はがき 猫の湯屋(770円)、冨嶽小景 型抜きバウムクーヘン 神奈川沖浪裏(594円)を購入。 起こし文はがき 猫の湯屋は、現代のペーパークラフトのような《組上げ絵》《立版古》と呼ばれる江戸時代から大正時代にかけて流行ったおもちゃ絵から着想を得たグッズです。

本展で展示された《組上げ絵》《立版古》の《しん板くミあけとうろふ ゆやしんミせのづ》[葛飾北斎 文化(1804-18)中期頃 埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵 通期展示]は、ペーパークラフトのような江戸の玩具です。展示室には完成模型も展示されていました。

こちらは人間の湯屋ですが、ミュージアムグッズの起こし文はがきは猫の湯屋。猫ちゃんたちがくつろいでいる姿がカワイイです。

冨嶽小景 型抜きバウムクーヘンは、神奈川沖浪裏の浪の部分がバウムクーヘンから飛び出して立体の浪になります。

※ミュージアムショップのみのご利用も可能です。

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出典:リビング東京Web

ミュージアムグッズ すみだ北斎美術館[/caption]

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出典:リビング東京Web

ミュージアムグッズを組み立ててみました!バウムクーヘンも立体化!※お皿は非売品です。 [/caption]

〇すみだ北斎美術館 URL:https://hokusai-museum.jp/ 住所:〒130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7番2号 TEL:03-6658-8936(9:30-17:30 休館日除く) 交通:都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分、JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分、都営バス「都営両国駅前」より徒歩5分、墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐ

〇企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」 会 期:2025年12月11日(木) 〜 2026年2月23日(月・祝) ※前後期で一部展示替えを実施します。 前期:12月11日(木)~2026年1月18日(日) 後期:2026年1月21日(水)~2月23日(月・祝) 開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで) 休館日:毎週月曜日 (月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)※開館:2026年1月3日(土)、1月12日(月・祝)、2月23日(月・祝)、休館:2025年12月29日(月)~ 2026年1月2日(金)、1月13日(火)※ただし2026年1月20日(火)は展示替えのため当企画展は休室。 会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室 観覧料(通常料金):一般 1,000円(900円)、高校生・大学生 700円(600円)、65歳以上 700円(600円)、中学生 300円(200円)、障がい者 300円(200円)、小学生以下 無料(無料) ※()内は団体料金(20名以上) ※観覧券については、日時指定によるオンライン購入が可能。販売数に限りがあります。 ※中学生、高校生、大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。 ※65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。 ※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の方1名まで、障がい者料金でご覧いただけます。入館の際は、身体障害者手帳などの提示をお願いします。 ※観覧日当日に限り、4階『北斎を学ぶ部屋』、常設展プラスも観覧可能です。 ※本展展示室内は撮影禁止です。画像の無断転載・転用は禁止です。

〇ミュージアムショップ 場所:すみだ北斎美術館1階エントランスホール 営業・休業:すみだ北斎美術館の開館時間に準ずる ※ミュージアムショップのみのご利用も可能です。

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