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GW直前に帰ってきた空腹クマ 市街地で目撃情報が急増した結果→山形県が“異例の注意報”を発令

  • 2026.4.30
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

ゴールデンウィークを迎え、レジャーや山菜採りなどで外出する機会が増えるこの時期。自然を楽しめる一方で、思わぬ危険に遭遇する可能性があります。

現在、山形県をはじめ各地で冬眠明けのクマの出没が相次ぎ、山形県公式X(旧Twitter)でも「ツキノワグマ出没注意報発令」がアナウンスされました。

クマは山の中だけでなく、市街地で目撃されるケースもあり、日常生活の中でも遭遇してしまう可能性があるようです。

では、春のクマはどのような行動をとるのか、遭遇を防ぐためのポイントや、万が一出会ってしまった際の注意点について詳しくご紹介します。

市街地でも油断禁物!山形県で「クマ出没注意報」が発令

4月下旬に入り、山形県内では市街地でのクマの目撃情報が急増しているといいます。住宅地付近や農地での目撃談も相次ぎ、身近な場所での遭遇に不安を感じる人もいるようです。

こうした状況を受け、山形県は4月27日に「クマ出没注意報」を発令しました。市街地での人身被害が発生するおそれがあるとして、県民に向けて強く警戒を呼びかけています。

なぜ春にクマとの遭遇が増えるのか?

春は、クマが冬眠から目覚めて活動を再開する時期です。環境省の資料によると、この時期のクマは山菜や草本類を主なエサとしており、人が山菜採りで山に入るタイミングと重なることから、遭遇のリスクが高まるとされています。

また、春や秋の冬眠前後は、エサを求めて行動が活発になるのも特徴です。冬を越えた直後のクマは空腹状態のため、広い範囲を移動しながら食べ物を探します。場合によっては、冬の間に衰弱して死んだシカなどの死骸を食べることもあるとされています。

春はクマと人が同じ場所・同じ目的で行動しやすい時期となるため、十分な注意が必要です。

GWの行楽・お出かけで命を守るためのクマ対策

ゴールデンウィーク中のレジャーや山菜採りでは、クマとの遭遇リスクが高まります。自然を安全に楽しむためにも、基本的な対策をしておくことが大切です。

音で自分の存在を知らせる

クマは聴覚や嗅覚が優れているものの、食べ物に夢中になっていると人の接近に気づかない場合があります。ラジオやクマよけの鈴など、音の出るものを持ち、歩きながら自分の存在を知らせましょう。

行き慣れた里山であっても油断は禁物です。悪天候の日は、クマも人もより気づきにくくなるため、より一層の注意が必要とされています。

子連れのクマに注意

春は子グマを連れた母グマが活動する時期でもあります。母グマは非常に警戒心が強く、子どもを守るために攻撃的になることがあるため、絶対に近づいてはいけません。

子グマを見かけた場合は、近くに母グマがいると考え、刺激しないように注意しながら、静かにその場を離れるようにしましょう。

食べ残しなどのゴミを山に残さない

食べ物はクマを引き寄せる原因になります。山菜の採りすぎなどで荷物が増えた場合でも、食べ残しや包装ゴミ(ガムの包み紙なども含む)を山に放置するのは非常に危険です。ゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。

また、山菜はクマの好物でもあり、豊富に生えている場所にはクマが集まりやすいとされています。足跡やフンを見つけた場合は引き返す判断も重要です。山に入る際は事前に周辺の出没情報を確認し、藪や林などの薄暗い場所には近づかないなど、日頃から意識していきましょう。

もしクマに遭遇してしまったら?

万が一クマに出会ってしまった場合は、状況に応じて冷静に行動することが大切です。

遠くにクマがいるのを見つけた場合は、あわてず落ち着いて、その場から静かに離れましょう。むやみに音を立てたり走って逃げたりすると、クマを驚かせてしまい、襲われる危険が高まります。

一方で、すでに近い距離にクマがいる場合、背中を向けて走って逃げるのは危険です。背を向けず、落ち着いてゆっくりと後退し、その場から離れましょう。

襲われそうになった場合には、両腕で顔や頭を覆い、できるだけダメージを最小限に抑える姿勢をとるようにしてください。

さらに、クマを目撃した際は、市町村や警察署へ連絡することも重要です。情報を共有することで、周囲への注意喚起や被害防止につながります。

適切な対策を心がけましょう

今回は、春に増加するクマの出没や遭遇時の対処法についてご紹介しました。山形県で注意報が発令されるなど、市街地を含めて目撃情報が相次いでいる今、これまで以上に注意深く行動する必要があります。

クマとの遭遇は誰にでも起こり得るものですが、音で存在を知らせる、子グマに近づかない、ゴミを放置しないといった基本的な対策を徹底することで、危険を回避できる可能性が高まります。

また、万が一遭遇した場合も、落ち着いて距離を取るなど適切な行動を取ることが大切です。事前に出没情報を確認し、正しい知識を身につけたうえで、適切な対策を心がけていきましょう。


参考:
クマの生態(環境省)
ツキノワグマについての注意事項(福井市)
クマの生態について(那須町)
行楽シーズンにおける山でのクマに対する注意について(山形県)
クマ出没注意報の発令について(環境エネルギー部みどり自然課)