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山梨県警「登山靴を履いて」遭難者が履いていた“意外な靴”に「見直したい」「つい油断してしまう」

  • 2026.6.9
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

ハイキングのシーズンになると、軽い気持ちで山に出かけたくなる方も増えるのではないでしょうか。アクセスが良く、初心者向けと紹介されることも多い山であれば、なおさら準備のハードルが下がりがちです。

そうした中、山梨県警察山岳警備安全対策隊が公式X(旧Twitter)で、登山時の足元について改めて注意を呼びかけました。実際に起きた遭難事例を挙げながら、低山でも油断せず、靴選びから見直してほしいという内容です。

大菩薩嶺の滑落事故から伝えられた呼びかけ

山梨県警察山岳警備安全対策隊は、公式Xアカウントで大菩薩連嶺の最高峰「大菩薩嶺」で起きた山岳遭難の事例とともに、登山靴の重要性を投稿しました。

投稿によると、下山中の登山者が滑落し、足を骨折する事故が起きたといいます。さらに、遭難者が実際に履いていた靴は「スリッポン」で、登山に適したものではなかったと説明されています。

そのうえで投稿では、「標高の低い山であっても登山時は登山靴を履いてください」「普段登山に行くときの靴を見直そう」と呼びかけています。標高や難易度の低さにかかわらず、足元への備えが安全を左右することを示す内容となっています。

低山でも油断できない、登山装備の基本

政府広報オンラインによると、令和6年(2024年)には全国で2,946件・3,357人の山岳遭難が発生しており、態様別では「道迷い」に次いで「転倒」「滑落」が上位を占めています。今回のような滑落事故も、決してまれな出来事ではないことが分かります。

また、政府広報オンラインでは、登山の装備について次のように案内しています。山の天気は変わりやすく、雨風に当たれば体が冷え、低体温症になるおそれもあるため、気温や天候に合わせて着脱しやすい服装を選び、雨具や防寒具も用意するよう呼びかけています。

靴については、登山予定の山の気候に合った登山靴やトレッキングシューズなど歩きやすいものをそろえることが推奨されており、体力に不安のある方にはトレッキングポールも勧められています。

さらに、日差しや雨を防ぐ帽子、けが防止のための手袋、救急用具、水や非常食、ヘッドランプといった装備も忘れないようにしたいところです。

Xで広がる共感と自戒の声

今回の呼びかけに対し、Xでは登山経験のある方を中心に共感を示す声が多く寄せられました。「低山ほど装備が軽くなりがち」「自分の靴を改めて見直したい」といった反応が見られ、注意喚起をきっかけに足元を見直そうとする声が広がっていたようです。

スリッポンで山に入っていたという事実そのものに驚く声もありました。「ちょっとそこまで、の感覚だったのかもしれない」と、軽装のまま登山をする人がいる現状を心配する見方が出ています。気軽に楽しめる山ほど、装備の感覚が甘くなりやすいことへの懸念といえそうです。

一方で、「ファミリーでも登れる山と紹介されると、つい油断してしまう」といった意見も見られました。低山=安全という印象が、結果として準備不足を招いてしまう側面を指摘するもので、情報発信のあり方も含めて考えさせられる反応となっていました。

山に行く前に、靴を見直そう

今回の山梨県警察山岳警備安全対策隊の呼びかけは、特別な装備を一から買いそろえようという話ではなく、「山に履いていく靴を一度見直してほしい」というシンプルな提案でもあります。標高の低い山や、ハイキング感覚で訪れる場所ほど、家にあるスニーカーやスリッポンで済ませてしまいがちです。

次に山へ出かけるときは、出発前に靴箱の前で一呼吸置き、その日のコースに合った一足を選べているかを確かめてみてもよいかもしれません。


参考:
山梨県警察山岳警備安全対策隊(@yamanashi_M_R)公式Xアカウント 2026年6月4日投稿
山岳遭難を防ぐために 安全に登山を楽しむための6つのポイント(政府広報オンライン)

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