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自転車を追い抜けない自動車→その結果、道路で多数目撃…“異様な光景”に「事故かと思ったら違った」「怖かった」

  • 2026.4.7
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

新年度の始まりとともに、自動車が自転車を追い抜く際のルールが大きく変わりました。安全を守るための改正ですが、施行からわずか数日で、思わぬ形で注目を集めています。

X(旧Twitter)では、新ルールのもとで自動車が自転車を追い抜けずに渋滞が発生しているという声が相次いでおり、ルールの趣旨と現実の道路事情とのギャップが話題になっています。

間隔がなければ「減速」か「待機」…新たな義務の中身

2026年4月1日に施行された改正道路交通法では、第18条第3項が新設されました。自動車やバイクが自転車の右側を通過する際に、両者の間に十分な間隔がないときは、その間隔に応じた安全な速度で進行しなければならないと定められています。

警察庁が示した目安によると、少なくとも1メートル程度の間隔を空けることが安全とされています。1メートル程度の間隔を確保できない場合には、時速20キロメートルから30キロメートル程度まで速度を落として通過することが求められます。それも難しい状況では、無理に追い抜かず後方で待つことが必要です。

また、今回の改正では自転車側にも新たな義務が加わりました(第18条4項)。自動車が右側を通過する際は、できる限り道路の左側端に寄って通行しなければなりません。自動車だけでなく自転車にも配慮が求められる、双方向の規定となっています。

なお、ここで示されている間隔や速度の数値はあくまで目安であり、法律が定めているのは「十分な間隔」と「間隔に応じた安全な速度」という考え方です。実際の道路状況や交通量によって適切な対応は異なるため、その場に応じた判断が必要になります。

「渋滞の先にいたのは事故ではなかった」SNSで広がる波紋

この新ルールの施行直後から、Xではドライバーたちの戸惑いの声が広がっています。

まず目立ったのは、渋滞に関する報告です。「事故かと思ったら違った」「大型車が自転車を抜けずにゆっくり走っていた」といった声が多く見られました。渋滞の先にいたのは事故車ではなく、新ルールのもとで追い抜けなくなった大型車だったという驚きが広がっていたようです。

さらに、「片側1車線の道では、そもそも1メートルも間隔を取れない」「道路の幅を考えるとルール通りに追い抜くのは現実的ではない」といった、制度と道路事情の食い違いを指摘する声も少なくありませんでした。特に車幅の大きいトラックやバスなどの大型車のドライバーにとっては、追い抜きのハードルが一段と高くなっているようです。

一方で、「すぐ横を大きな自動車に抜かれるのは怖かった」「ルールができて少しでも安全になるなら歓迎したい」という声もあります。多少の渋滞が起きても安全が大切だという見方も出ており、ドライバーと自転車利用者の間で受け止めが分かれているようです。

ルールを正しく知ることがまず第一歩

今回の改正は、自転車と自動車の接触事故を防ぐために設けられたものです。これまで明確な基準がなかった自転車の追い抜き場面に、間隔と速度の目安が示されたことは大きな一歩といえます。

ただし、新ルールは目安の数値をすべての道路に一律に当てはめるものではなく、走行状況に応じた柔軟な判断が求められる仕組みになっています。施行されたばかりのルールが道路の現実と摩擦を起こす場面は、しばらく続くかもしれません。ドライバーにとっても自転車利用者にとっても、まずは新しいルールの中身を正しく知り、それぞれの立場で安全に配慮した通行を意識することが大切ではないでしょうか。


参考:
自動車等が自転車等の右側を通過する場合の通行方法(警察庁)


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