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『介護は嫁の仕事だろ』と命令していた義兄→義姉“じゃあ一生一人でどうぞ”と別れを突きつけた

  • 2026.3.28
ハウコレ

結婚して家族になったはずなのに、どこか「よそ者」として扱われる。そんな違和感を抱えながら、それでも家庭のために尽くしてきた女性は少なくありません。今回ご紹介するのは、義兄夫婦の関係を間近で見てきた私のエピソード。「嫁なんだから当然」という言葉の重さと、それに静かに終止符を打った義姉の決断について、お話を伺いました。

義兄が繰り返していた「嫁の仕事だろ」という言葉

義兄と義姉が結婚したのは、今から15年ほど前のこと。当時から義兄は、家事や育児に対して「それは嫁の仕事」という考えを持っていました。共働きであっても、義姉が家のことをすべて担うのが当たり前。義兄はそう信じて疑わなかったようです。

数年前、義両親の体調が悪化し、介護が必要になったとき、義兄は迷うことなく義姉に任せようとしました。「長男の嫁なんだから当然だろ」と。義姉は仕事を続けながら、義両親の通院付き添いや日常の世話を引き受けることになったのです。

私は、次男の妻という立場から、できる範囲で義姉を手伝っていました。けれど義兄は、弟夫婦が手を貸すことすら不満そうな様子でした。「うちの嫁がやればいい話だ」と言い放つ姿に、私は言葉を失いました。

限界を迎えた義姉の静かな変化

義姉は気丈な人でした。愚痴をこぼすこともほとんどなく、黙々と義両親の介護を続けていました。しかし、ある時期から少しずつ様子が変わっていったそうです。

以前は子どもたちの学校行事にも欠かさず参加していた義姉が、次第に顔を見せなくなりました。私が声をかけても、疲れた笑顔で「大丈夫」と繰り返すばかり。目の下には隠しきれないクマがあり、明らかに心身ともに追い詰められている様子だったといいます。

それでも義兄は変わりませんでした。仕事から帰れば自分の部屋にこもり、週末はゴルフへ出かける日々。義姉が体調を崩して寝込んだ日でさえ、「飯はどうするんだ」と不機嫌な顔をしていたそうです。私は「いつか限界が来る」と感じていました。

突然置かれていた封筒

ある朝、義姉がテーブルの上にある封筒を置いたそうです。中には義姉の署名が入った別れるための書類と、短い手紙。「15年間、私なりに努力してきました。でも、もう限界です。あなたは一生お一人でどうぞ」。それだけが書かれていたそうです。

義姉はその夜のうちに、子どもたちを連れて実家へ戻っていました。義兄は慌てて電話をかけたそうですが、義姉が出ることはなかったといいます。

義兄は「なぜ何も言わなかったんだ」と憤っていたそうですが、私から見れば、義姉は何度もサインを出していました。それを義兄が受け取ろうとしなかっただけです。長年の疲弊は、ゆっくりと、しかし確実に義姉の心を蝕んでいたのです。

そして...

手続きが終わったのは、それから数カ月後のこと。義姉は実家の近くで新しい仕事を見つけ、子どもたちと穏やかな日々を送っているそうです。

私は先日、久しぶりに義姉と会う機会がありました。そのとき義姉は、以前よりずっと柔らかい表情をしていたといいます。「自分の人生を取り戻した気がする」と静かに語る義姉の姿に、私は胸が熱くなりました。

一方の義兄は、一人暮らしを始めてから家事の大変さに直面しているとのことです。今さらながら義姉のありがたみに気づいたようですが、すべては後の祭りでした。

(30代女性・教師)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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