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ティモシー・シャラメ主演・A24映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』ってどんな話? ホラ吹きで女たらしなクズが人生一発逆転を狙う卓球冒険譚【レビュー】

  • 2026.3.27

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年4月号からの転載です。

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

監督:ジョシュ・サフディ

出演:ティモシー・シャラメ、グウィネス・パルトロウ、オデッサ・アザイオン

2025年アメリカ 149分

配給:ハピネットファントム・スタジオ 3月13日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

●嘘つきで女たらしで自己中、けれど卓球の腕は本物のマーティ、23歳。世界チャンプとなって人生一発逆転を狙うなか、不倫関係にある幼なじみが妊娠。おまけに国際卓球協会の逆鱗に触れ、日本で開催される次回の世界選手権は出場禁止に⁉

ボブ・ディランの若き日を演じた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』では、5年にわたるボイストレーニングの末に全歌唱シーンを自らこなしたティモシー・シャラメ。端正なルックスと確かな演技力にくわえ、“努力の人”としても知られる彼が約7年間、卓球に打ち込み臨んだ最新作で魅了する。

ときは1952年、NY。窮屈な叔父の店で働くマーティは、得意のハッタリで靴を売りながら、合間に幼なじみの人妻レイチェルとの逢瀬を楽しんでいた。とはいえ販売の仕事も不倫も長く続ける気はない。卓球選手として天賦の才をもつ彼には、世界選手権での優勝を踏み台に大成するという野望があったのだ。マーティは店の金でロンドン大会に出場。決勝で敗れ失意のなか帰国した彼に、それまでのツケが回ってくる!

監督・脚本は、弟ベニーとともに手がけた『アンカット・ダイヤモンド』でも、クズなユダヤ系ニューヨーカーを主人公に据えたジョシュ・サフディ。実在した卓球選手マーティ・リーズマンの人生に着想を得て、ホラ吹きで女たらし、無責任な自信家青年の冒険と成長を活写している。ときに老ギャングとその愛犬まで巻き込み、世界を股にかけて大騒動を起こすトラブルメーカーながらマーティを憎みきれないのは、彼が放つ“陽”のエネルギーゆえ? 戦争の影を残しつつ、疾走感とユーモアにあふれた物語から、いっときも目が離せない。元映画スター役グウィネス・パルトロウのヴィンテージ風衣装や、東京2025デフリンピックのメダリスト、川口功人選手と繰り広げる白熱の日米卓球対決も必見。

文:柴田メグミ

しばた・めぐみ●フリーランスライター。『韓国TVドラマガイド』『MYOJO』『CINEMA

SQUARE』などの雑誌のほか、映画情報サイト「シネマトゥデイ」にも寄稿。韓国料理、アジアンビューティに目がない。

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