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【縁起のよいロゴマークで「静岡茶100%」を世界へ届けるプロジェクト】佐藤可士和さんプロデュースで本格始動!

  • 2026.4.16

静岡県が世界に誇る「静岡茶」。 実は“旨味よりも苦味や酸味が特徴的”なお茶だということをご存じですか? そんな静岡茶の魅力を再発見し、世界へ発信していく「静岡茶ブランディングプロジェクト」のブランドロゴと今後のアクションプランが発表されました。総合プロデューサーは佐藤可士和さん。静岡茶の新たな時代の幕開けです!

静岡茶ブランディングプロジェクトとは?

2025年から2028年まで「茶業振興計画」を推進している静岡県。その一環として、2025年に始動した「静岡茶ブランディングプロジェクト」のブランドネーム・ロゴマーク・今後のアクションプランが2026年4月14日(火)に発表されました。

「静岡茶ブランディングプロジェクト国内発表会」にて(総合プロデューサー・佐藤可士和さん)

本プロジェクトの総合プロデューサーは、世界的なクリエイティブディレクター・佐藤可士和さん。お母さまが静岡県出身で、幼少期からお茶に親しんできた佐藤さんは、県内の茶産地や「ふじのくに茶の都ミュージアム」といった茶処や加工現場を視察・体験。パティシエや飲食関係者、学生など多方面の人々と交流を重ね、静岡茶の可能性を探り続けてきました。

参考:静岡県公式ホームページお茶振興課

現状と課題

2025年のお茶の輸出額は前年の約2倍となる721億円に達して過去最高を更新。

その一方で、てん茶の生産体制が十分ではないこと、生産者の高齢化・後継者不足による担い手不足、静岡茶の世界での認知度の低さ、国内におけるプレミアム茶としてのイメージの低さなど、課題も見えてきています。

ティーバッグやペットボトル飲料の普及により、若年層を中心にリーフ茶の消費が減少する「急須離れ」が加速しているのも現状です。

プロジェクトテーマ「共創」

世界的な抹茶ブームが続く中、江戸時代の東海道五十三次のなかで多くの宿場があった静岡には茶産地が広がり、茶文化を育んできた歴史があります。

静岡の茶産地

富士、富士宮、沼津、清水、両河内、浜松、静岡、本山、藤枝、島田、川根、金谷、牧之原、御前崎、菊川、掛川、御殿場、森、袋井、磐田、天竜、春野

静岡県産の茶葉を100%使ったものが「静岡茶」と定義されていますが、本プロジェクトでは茶葉の品質や加工技術の高さを伝えるために、茶葉の加工もすべて静岡県内で行っています。

「静岡県内産茶葉100%」かつ「静岡県内加工100%」にこだわることで、静岡茶のプレミアム感を高めているのです。

縁起のいいロゴマーク

ブランドロゴは、幕末から明治期にかけて輸出用の茶箱にラベルとして使われた「蘭字」に着想を得て、「現代の蘭字」をコンセプトに制作されています。

浮世絵職人が手がけていた「蘭字」は、富士山や桜など日本的なモチーフや「JAPAN TEA」の文字で海外に日本文化を伝える役割を果たしていました。

現代版蘭字では日本と静岡の象徴である「富士山」と「茶畑」の風景をモチーフに、葛飾北斎の『赤富士』を描くことで縁起のよさを表現。

オリジナルフォントで、中央に「JAPAN TEA SHIZUOKA」と大きく記し、周りには「JAPAN’S LEADING TEA REGION」「静岡」「茶」と文字を配置。下部には県内の茶産地名を英字で表記し、静岡が日本の茶文化を牽引してきたことを伝えています。

ロゴマークは海外のお茶関係者から「蘭字が美しく、信頼感がある」「ワインが“ボルドー”や“ブルゴーニュ”と産地で呼ばれるように、“静岡”と聞けば産地の特性が伝わるようになると素晴らしい」と好評価!

今後のアクション

公式ノベルティやオリジナルグッズ

このロゴマークを活かし、ディスプレイ用の茶箱、オリジナルTシャツなど、公式ノベルティやオリジナルグッズの展開を積極的に進めていく予定とのこと。

2色使いがスタイリッシュな前掛け、ロゴマークをそのままプリントしたエプロン

茶産地のお茶を詰め合わせたミニ茶箱、バッグ、はっぴ、のぼりなど、発表会の会場にはサンプルが展示されていました。

赤と緑のシンプルな色使いが目を引きます!

オシャレでポップなデザインはギフトにもバッチリ!

グッズのほか、公式アンバサダーを起用し世界に向けてSNS発信、静岡茶の「プレミアムな価値と魅力」を深く伝えていくことを視野に入れています。

ティーツーリズム茶体験

左から:岩本涼さん、鈴木康友静岡県知事、佐藤可士和さん、小原嘉元さん

観光に関しては、佐賀県で500年続く茶産地・嬉野の茶畑で体験型観光「TEA TOURISM (ティーツーリズム)」を企画・確立した小原嘉元さんが、静岡県の茶産地に「ティーツーリズム専用の茶室」を設け、茶畑の中でお茶を楽しむ体験を提案。

参考:Tea Tourism -嬉野茶- ティーツーリズム

県内に「専用のティーツーリズムエージェンシー」を設立し、個人やホテルからの申し込みを受けて、茶農家・茶商・コンシェルジュが連携してサービスを提供する仕組みを整えています。

まず、客人は「東京・伊豆から新幹線で静岡を訪れ、ハイエンド車で茶室へ送迎され、体験後に伊豆や東京へ戻る」という日帰りプランから考案中。伸び続ける外国人観光客のハイクラス層や旅行者を対象に、ティーツーリズムを通じて、茶産地や静岡茶の魅力と価値を高めることを目指しています。

海外視点での新しい可能性にも期待

茶道裏千家准教授で、本プロジェクトのマーケティング戦略アドバイザーを務める岩本涼さんが約200社にお茶に関するヒアリングを実施した結果、単に「お茶を飲む」だけでなく「茶産地の風土を体験し、地元の人々と共創すること」が求められていることも明らかになりました。

また、コーヒーの専門家からは「旨味よりも苦味や酸味のある静岡茶が1番おいしい」と高く評価され、牛乳よりもトニックウォーターやソーダ割りとも相性がいいという声が新鮮な驚きを与えました。

近年の外国人観光客のトレンドについては「見る(買う・食べる)」から「体験する(参加・交流)」へとシフトし、リピーターほど「体験」から「自己探求(文化理解・人生の記憶)」へと価値観が変化している傾向に。

このように、日本人とは異なるグローバルな視点で楽しみ方が広がることで、静岡茶の新たな可能性が見つかるのではないかと期待が高まります!

日本人にも静岡茶の魅力を感じてほしい

以前、筆者は静岡市葵区にて江戸時代から続く「志田島園」を訪問しました。山間から望む美しい茶畑の光景と、園主が淹れてくださったお茶体験はついこの間のように思い出されます。厳しい自然と向き合いながら茶葉を大切に育てる姿勢、多くの人々の手を経て私たちのもとに届いていることの貴重さを改めて実感しました。

静岡県牧之原市で連日盛況の「道の駅 そらっと牧之原」。牧之原抹茶オリジナルブレンドの「さとり」を使用したパン屋さん「さとりベーカリー」のパン

ほかにも、カフェや道の駅などお茶グルメを楽しめるスポットが数多く点在している静岡県。日本人にも、静岡茶ならではの体験を通じて、その魅力とお茶に携わる方々の情熱を感じてほしいものです!

「JAPAN TEA SHIZUOKA」

公式Instagram:@japan_tea_shizuoka

公式X(旧Twitter):@JP_Tea_Shizuoka

[photos by kurisencho]

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