1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【舞台】早乙女太一さん率いる“劇団朱雀“3年ぶりの公演が福岡で観れる!

【舞台】早乙女太一さん率いる“劇団朱雀“3年ぶりの公演が福岡で観れる!

  • 2026.3.27

こんにちは! 地域特派員のハヅムラルダです! この度、俳優・早乙女太一さんが二代目座長を務める“劇団朱雀”が福岡公演をするということでPRに来福。お話を伺ってきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

現れた早乙女太一さんは、現実離れした妖艶なオーラとカリスマを放っており、その場は一気に華やかに。“流し目王子”という異名の通り、クールで鋭い目ヂカラが魅惑的な日本的美男子であります。

大衆演劇“劇団朱雀”の二代目として4歳で初舞台を踏み、子供のころから全国を巡業してきた太一さん。11歳で北野武監督の映画『座頭市』に出演し、その名を広く知らしめて以降、映画やドラマでも活躍の場を広げてきました。16歳で初座長を務め、全国各地での座長公演を行う中、2015年、座員に外部での成長と挑戦の機会を設けるため劇団を一旦解散。4年後の2019年、研鑽を積んだ座員たちが再集結し復活を遂げました。

そして、今年は、3年ぶりの“劇団朱雀”本公演『OMIAKASHI』が春に開幕。福岡ではキャナルシティ劇場で5月13~17日の5日間公演されます。

お芝居と舞踊ショーの二部構成。エンタメが詰まったお祭り舞台

太一さんは、今回も座長として総合演出を務めますね。現在稽古中という公演「OMIAKASHI」の概要とみどころを教えてください。

「二部構成になっていて、一部がお芝居、二部が日舞、ダンス、歌などの舞踊ショーです。本当に様々なジャンルのエンターテイメントが一つの舞台に集まっている感じで、みどころは一つに絞るのがすごく難しいです。全部まとめてお祭りのような感じに作れたらいいな、と思っています。」

公演ごとに異なるコンセプトや挑戦を取り入れる“劇団朱雀”ですが、今回の公演はどうでしょうか?

「今回は、前回よりもお芝居がとても華やかになります。“劇団朱雀”初出演のゲスト、浜中文一さんが歌もダンスもお芝居もできるマルチな才能を持つ俳優さんで、彼が加わることによって、お芝居にも歌が初めて入ります。ミュージカルではないのですが、新たなチャレンジがたくさんあり、よりライブ感が増す舞台になるのではないかと思います。 脚本は“劇団☆新感線”の中島かずきさんにお願いし、疾走感と爽快さがあって、誰が観てもわかる、スカッとできる時代劇に仕上げていただきました。いつもの“劇団朱雀”のお芝居よりもエンタメ性がはめ込まれたお話になっています。“劇団☆新感線”のようなテイストもありつつ、大衆演劇の時代劇にある古典的な部分との組み合わせで、また変わったお芝居になりそうです」

お芝居は種明かしが満載の時代劇

お芝居はどんな物語なのでしょうか?

「僕は、江戸時代の曲芸師、今で言うサーカスのような早業(はやわざ)一座の座長を演じます。序章はその一座の旅から始まるのですが、そこからいろんな侍が携わってきて、実はこの人がこうだった、という種明かしがいっぱいあります。僕の役柄も表だけの顔だったりして、『実は~』というネタバラシが続くのですが、それが、時代劇や歌舞伎を知っている人なら誰でも知るおなじみの有名なキャラクターにつながっていきます。ネタバレになるのであまり言えません……」

出演者・スタッフには、浜中文一さん以外にも、劇団員である早乙女友貴さん、ゴールデンボンバーの喜矢武豊さん、劇団ベッド&メイキングス主宰の富岡晃⼀郎さんなど、魅力的なキャストが結集。座長である太一さんが、つながりの深い役者やスタッフに声をかけて招集するそうですね。

「僕がお声がけをする人は、舞台にもお客様にも本当に向き合ってくれる、という共通点があります。今回もそんな人たちが集まってくれました。 “劇団朱雀”公演は、役者だったら怖い舞台。作品のキャラクターというよりも役者自身の背景、意気込み、臨み方が表れて、役者力が試されるからです。得意なこと、不得意なことは関係なく、同じ板の上でどれだけ舞台に向き合えるかに、今まで自分が築いてきたことをかけて挑んでくれる。皆、お互いがとても信頼し合っているからこそ、ここで戦える。そんな思いがどんどん熱くなる稽古場になっています。僕は、意識して中心に立つというより、皆が頑張ってくれているのを見守っています」

今回の公演タイトル『OMIAKASHI』の意味は?

「神聖なものに捧げるろうそく、ともしび、かがり火などの灯りのことを指す言葉が“御明かし(おみあかし)”です。この言葉の中には、人の迷いや心の闇を晴らすという意味もあります。“劇団朱雀”はずっと“お祭り”をテーマにしているので、僕たちも含めこの舞台に携わる人たち、観に来てくださったお客様の明日を少しでも照らせるような“お祭り”になったらいいなあ、と思ってこのタイトルにしました」

出典:リビングふくおか・北九州Web

現在公開されている公演のメインビジュアルは、黒を基調としたホラーな祝祭を思わせる力強いデザインです。

「これは、公演テーマの大枠なイメージで、ビジュアルのキャラクターは本編に登場しないのですが、『百鬼夜行(真夜中に多くの妖怪や鬼が列をなして徘徊する光景)』の妖怪やあやかしを参考にしました。 今回の公演名『OMIAKASHI』には“よみがえり”の意味もテーマとしてあります。人間には生と死があるけれど、肉体的な意味だけではなく、日々暮らす中で心が沈んだり、目標を失ったりすることを常に繰り返している。そんな中、灯されたあかりが道しるべとなり、心がよみがえり、あかりがまた別のあかりに移り、その場が明るくなる。人間の形があっても心を失くした人間がいる一方、人間としての形がなくても魂だけが残っている場合もある。その中でも、何かを目指し掴もうとする強い魂と心があるものが妖怪だと思うので、そんな世界観をビジュアルにしました。 公演のテーマは、自分のその時の感情、自分自身の投影だと思います。自分も心を見失う時があります。そんな時にあかりとなれるような舞台があったらいいなと思っています」

日本独自の和のカッコよさを舞台から感じてもらえたら

出典:リビングふくおか・北九州Web

太一さんの舞台に共通するのが和風の世界観。そのこだわりは?

「僕たちしかできないことをやりたいという思いがあり、日本にしかないもの、日本人にしかできないことが結局そこにつながると思っています。大衆演劇の歴史は浅いですけれども、日本の一つの文化だと思います。神社で巫女さんの祈る声が歌になり、踊りが舞踊になるように、演劇やお芝居、ダンスなどのエンターテインメントは、お祭りごとから発生している。そんな原点となる日本独自の和の世界のカッコよさに、僕は大人になってから気づき始めたんです。若い頃はどうしても海外のものに影響を受けやすいですが、実は日本にしかないカッコよさや美しさがあるということを、おこがましいですけど、舞台から感じてもらえたらうれしいです」

“100年に一人の天才女形”と呼ばれるも、実は女形はやめたいと思っていた

第二部の舞踊ショーでは、女形も男形も、どちらでもない役も登場する予定だそうですね。“100年に一人の天才女形”と言われる太一さんですが、女形についてはどのような姿勢で演じているのでしょうか。

「やっぱり、女形と言えば歌舞伎というものがあるので、その真似事にならないようにしています。それは、子供のころ女形をやり始めた頃から今も変わっていないことです。 僕は人と同じことをするのが嫌な性格で。身近に女形の先輩がいて、間近でずっと見てきたのですが、その人ともまた別のところに行きたい、別物にならなきゃと考えながらやってきました。 実は、女形を、すぐにでもやめたいと思っていたときもありました。それでも、自分は女形を絶対にやらなくてはいけないという状況だったので、やるからにはどうするか、いかに自分だけのものになれるかを考え、自分のスタイルを無理矢理作ってきた感じです。現時点でスタイルを確立できたかどうかはわかりません。今もその時々でずっと探しています」

舞台のエネルギーが届くライブ感。お客さんとの距離が近い大衆演劇

伝統ある大衆演劇の魅力を大切にしながら、様々な感性や表現を取り入れてきた太一さん。“劇団朱雀”ならではの大衆演劇とは?

「ここまでライブ感のある演劇って珍しいのではないかなと思います。普通だったらお客様は座ってお芝居を観ますが、劇団朱雀では盛り上がってきて気が付いたら皆立っていたり、踊ったりもします。もちろん踊らなくてもいいのですが(笑)。本当に色々な要素が詰まっているので、舞台なのか、ライブなのか、ショーなのか、一概に言えない。枠組みがないというところが、“劇団朱雀”の特徴かもしれないですね。 一番大事にしているのは、大衆演劇の空間の中でみんなが一つになる距離の近さです。観客と演者が幕をはさんで別の空間にいるのではなく、全体を一つの世界にする空間づくりは、キャナルシティ劇場のように会場が大きくなっても同じです。劇場が広くなればなるほど、表現や演出の仕方はそれに応じて変えなきゃいけない。たとえ遠くのお客さんでも近くに感じてもらえるよう、舞台のエネルギーが届くよう、毎公演心がけています。 “劇団朱雀”の公演は、大衆演劇そのものではないのですが、僕たちはあくまでも大衆演劇をベースにいかにブラッシュアップできるかというチャレンジをしています。ジャンルを気にせず観ていただける舞台だと思います。 あまり舞台を観たことがない方だと、よくわからないと思う方もいるかと思います。僕たちの劇団は、舞台を観に来るというより、お祭りにふらっと遊びに来たら、そこで見世物をやっていて、演目ごとに世界観が変わるいろんな出店がある。そこを食べ歩きするような感覚で観てもらえるというのが一番良いのではないかなと思います」

出典:リビングふくおか・北九州Web

北九州生まれの太一さんにとって、ふるさと福岡の印象は?

「人と人の距離が近いことです。舞台でも、福岡のお客さんには、温かさ、親しみやすさを圧倒的に感じます。 福岡には、とにかく食を楽しみに来ています。毎日豚骨ラーメンを食べて、水炊き、焼き鳥、何食べてもおいしいですよね」

静かに語る美しい声と涼やかな面持ちとは裏腹に、舞台に真摯に向き合い、我が道を突き進むことに魂と心を燃やす太一さんの熱い心意気が伝わってきました。太一さんが自分の全てを詰め込んだ“大衆演劇”「劇団朱雀」の生の熱量を、ぜひ劇場で感じたいです!

ヘアメイク/奥山信次(barrel) スタイリスト/TAKAFUMI YAO

■早乙女太一さんプロフィール■ 大衆演劇「劇団朱雀」の二代目座長。4歳で初舞台を踏み、2003年、北野武監督の映画『座頭市』に出演、舞台やドラマ、映画出演などで活躍。19年の「劇団朱雀」復活公演より総合プロデュースを手掛け、23年には『祭宴』を上演。近年の主な出演作品は、【舞台】『天號星』『蜘蛛巣城』(23)、『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』(25)、【映画】『仕掛人・藤枝梅安』(23)、『まる』『帰ってきた あぶない刑事』(24)、【ドラマ】『六本木クラス』(22・EX)、『HEART ATTACK』(25・CX)、『ドンケツ』(25・DMM TV)、『鬼平犯科帳 暗剣白梅香』(25・時代劇専門チャンネル)、『怪物』 (25・WOWOW)、『イクサガミ』(25・Netflix)、など。2026年3月13日には声優を務めた、劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』が公開。

元記事で読む
の記事をもっとみる