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検査にすら耐えられないほど衰弱してしまっていた保護猫。「命を選択する」責任にどう向き合うのか【著者インタビュー】

  • 2026.3.23

【漫画】本編を読む

思えば、やたらと保護猫を受け入れる人生だった。ライブドア公式ブログ「猫の手貸して」著者・ぴなぱさん(@pinapapinapa)は、3人の娘と夫の5人暮らし。昔から動物が好きで、保護団体などは通さず4匹の保護猫と暮らしてきた。どうやら、猫のしもべ(飼い主)になりそうな人間の調査や発掘をしているという秘密組織・ねこねこネットワーク(NNN)から「優良物件」としてロックオンされているようで――?

ゴミ捨て場で拾った茶トラとそんな茶トラに育てられたクールな性格のキジトラ、ビビりな性格のミケ、社交的な性格のネオとの暮らしを描いた『ねこねこネットワーク(NNN)にロックオンされています。』は、ぴなぱさんが自身の体験をもとに描いたコミックエッセイ。著者のぴなぱさんに、保護猫との出会いや本作について話を聞いた。

拾った仔猫は治療しても助からない可能性があると告げられ…

──アパートのゴミ捨て場で拾ったボロボロの仔猫を動物病院に連れて行ったところ、脳に何らかの損傷がある可能性があることから、治療には仔猫にも、当時大学生だったぴなぱさんにも大きな負担がかかると説明されていましたよね。その際、医師から「安楽死」という選択を聞き、自分に仔猫の命を選択する権利があるのかと葛藤する姿が描かれていました。「絶対に助けてほしい」というのではなく、最低限の治療に留めて自然に任せた理由を教えてください。

ぴなぱさん(以下、ぴなぱ):「絶対に助ける」治療をするためには、猫の身体に負担がかかる検査が必要だったんです。当時の茶トラでは、その検査に耐えられない可能性があって……もし検査の負荷に耐えられず亡くなってしまったら私が茶トラの命を選んだことになると思うんです。でも、自分はまだ目覚めてもいない仔猫の命の選択をする立場ではないと思っていたので、負担にならない最低限の治療だけに留めて、後は猫の生きる力に任せようと思いました。

──仔猫のお世話方法を聞きながら、「今日が山」と言われても冷静に返事をしているシーンが印象的でした。実際、内心では不安が大きかったのでしょうか? それとも、助かってほしいと祈るような気持ちの方が大きかったのでしょうか?

ぴなぱ:感情移入してしまうと、亡くなってしまったときにとてもショックを受けてしまうので、フラットな気持ちでいられるように心掛けていました。もちろん助かってほしいとは思っていたんですけど、まだ私の猫ではなかったので心の距離としては「通りすがりの人」くらいの気持ちでいようと思っていました。

──助かるか分からないという理由で、動物病院でのお会計を1000円にしてもらったとき、どんな心境でしたか?

ぴなぱ:当時は学生でお金がなかったので「ありがたいな」と思ったんです。一方で、動物病院で働く大人から見て、私はまだ責任を負えていないんだなとも思いました。金銭的にも人間的にも、死にそうな猫を安心して預けるには足りてないのかなと感じました。

取材・文=押入れの人

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