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【台北・行天宮】パイナップルケーキやレモンケーキも人気!「商品100種超」地元で50年以上愛される“外れなし”の老舗ベーカリー

  • 2026.3.20

1972年に創業、地域で愛され続けるベーカリー

MRT行天宮駅から徒歩約3分。生活感が漂う松江市場の向かいに位置する「大普美藝術蛋糕」は、今年創業54年を迎えるベーカリー。朝早くから夜遅くまで、ひっきりなしに近所の人が訪れる地域密着の人気店です。

ローカルな雰囲気が色濃く残るエリアにあります。

創業者の何進興さんは、15歳の頃から中華菓子の名店で修業を積んだベテラン。「現代人が気軽に郷土菓子を楽しめるようにしたい」という思いから、西洋の技術を取り入れながら、改良に改良を重ねてきました。

現在は、食品科学の博士号を持つ子息の何承璋さんが店を継ぎ、切り盛りしています。承璋さんは常に市場の動向をチェックし、「今、何が流行しているか」を探りながら商品づくりに取り組んでいるそうです。

伝統を受け継ぎながら改良を重ねる2代目の何承璋さん。

店内の棚には、台湾式のお惣菜パンからレトロな西洋菓子、伝統的な台湾菓子までがずらりと並びます。商品数は100種以上。これらはすべて店の上階にある工房で、職人たちの手によって一つ一つ作られています。

店内に所狭しと並んだお菓子とパン。

パイナップルケーキのほか、レモンケーキやバナナケーキ、スポンジケーキ、クッキーなども揃っており、どれを選んでもはずれがありません。なかには「紅豆丸(こしあんを砂糖で固めたもの)」といった、今では台湾でも希少な存在となっている駄菓子なども並びます。

さらに、桃の形をした中華まん「壽桃」は看板商品の一つ。台湾では道教神の生誕祭に供えたり、年配者の長寿を祝う席で振る舞ったりする風習があります。ここの壽桃はミルクやバターを使っているのが特色で、ふんわりとやわらかな口あたり。北部から南部まで、台湾各地の寺廟からも注文が入るといいます。

最近は特別な行事がなくても「壽桃」を買い求める人が増えているそう。

そのほか、旧正月には正月用のお菓子が店頭に並び、元宵節(旧暦1月15日)には、店先で職人たちが大きなザルを揺らして「元宵」という団子を作る様子を見ることができます。季節の行事とともに、人々の暮らしに寄り添ってきたベーカリーです。

旧正月には家族みんなで楽しむ駄菓子があれこれ並びます。

台湾土産や旅のおやつにぴったりのお菓子がきっと見つかるはず。街歩きの途中で、ぜひ立ち寄ってみてください。

素朴な味わいの台湾レトロ菓子「紅豆丸」

◆古早味紅豆丸 1袋50元

台湾茶と一緒に味わいたい「紅豆丸」。

コロコロとした見た目も可愛らしい「紅豆丸」は、こしあんを砂糖で固めた駄菓子。和菓子のような見た目で、台湾では日本統治時代から1960年代までよく食べられていたそうです。

外側はやや硬めで、中は滑らかな口当たり。甘さは控えめで、素朴な味わい。食べているうちにじわじわとクセになってくるに違いありません。

濃厚な香りが広がるバナナ味のパウンドケーキ

◆核桃香蕉蛋糕 60元

バナナ好きにはたまらないパウンドケーキ。

バナナの産地として名高い台湾。こちらは新鮮なバナナを用いたパウンドケーキで、香料などは使用していません。

しっとりとした生地に、クルミの歯ざわりがほどよいアクセントを添えています。1カットから購入できるので、ホテルでのおやつにもおすすめです。

独特の食感が話題! 新商品の焼き菓子

◆栗子烤年糕 20元

見た目からは想像できない、変化に富んだ食感を楽しめます。

昨年から台北でちょっとしたブームになっているのが「栗子烤年糕」。いろいろなベーカリーで販売されていますが、2代目店主もその流れをいち早くキャッチして販売を始めました。

これは糯米(もちごめ)を使った焼き菓子で、外はカリッと、中はもっちり。やみつきになる味わいで、栗のような色や形もキュートです。

老若男女に愛されるレモンケーキ

◆檸檬蛋糕 42元

いろいろな店で売られていますが、ここのは老舗ならではのおいしさ。

日本でもお馴染みの西洋菓子。表面をレモン風味のチョコレートでコーティングしたスポンジケーキで、台湾では台中にある郷土菓子の老舗「一福堂」のものが元祖といわれています。1960年代に日本からその製法が持ち込まれ、その後、大きなブームが起こりました。今でも地元系のベーカリーではよく見かける商品です。

「大普美藝術蛋糕」のレモンケーキは、松江市場で仕入れた台湾産のレモンを使用。すっきりとした甘さと、パリッとしたチョコレートの舌触りがたまりません。

パイ生地に包まれた台湾オリジナルのケーキ

◆起酥片蛋糕 28元

甘さと塩気が見事にマッチした台湾らしいケーキ。

「台湾らしいケーキ」として知られるのが、パイ生地でスポンジケーキをくるりと包んだ「起酥蛋糕」。1990年代初頭に台北の「百合麵包園」で開発されたといわれるもので、外はサクサク、中はふんわり。ほんのりと塩気のあるパイ生地と、やさしい甘さのスポンジケーキが絶妙なバランスで、独自の風味を生み出しています。1カットから購入できるので、気軽に味わってみましょう。

現代人の好みに合わせて改良された伝統菓子

◆鳳梨酥 38元 ◆棗泥蛋黃酥 72元

レトロな箱も可愛らしいパイナップルケーキ。

贈答品として人気の「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」。一般的なパイナップルケーキは生地がポロポロとこぼれ落ちやすいのが難点ですが、ここではレシピを改良してくずれにくくしたうえ、クッキーのような軽やかな口当たりに作り上げています。中の餡も程よい甘さです。

そのほか、ナツメ餡とアヒルの塩漬け卵の黄身をパイ生地で包んだ「蛋黃酥」も評判の一品。幾層にも重なったパイ生地はサクサクと軽やかで、濃密なナツメ餡との相性も抜群。

新鮮な卵の黄身を用いた「蛋黃酥」は地域の人たちの間でも好評。

これらは1個単位で購入できるほか、ギフトボックス入りもあるので、自分用にもお土産用にも最適です。

大普美藝術蛋糕(ダープーメイイーシュータンガオ)

所在地 台北市中山區錦州街199號
電話番号 02-2522-2354
営業時間 7:30~22:30
定休日 無休
アクセス MRT行天宮駅4番出口から徒歩約3分

片倉真理(かたくら まり)

台湾在住ライター。1999年から台湾に暮らし、台湾に関するガイドブックや書籍の執筆、製作に携わる。そのほか、機内誌への寄稿や女性誌のコーディネートなども手がけている。

文・撮影=片倉真理

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