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ジムとランドリーが「防災」につながるってどういうこと?フェーズフリーな暮らし

  • 2026.3.18

日常と災害の垣根をなくす「フェーズフリー」という言葉を知っていますか? どんな取り組みなのか、取材しました。

【特集】“じぶんごと”防災

連載「じぶんごとニュース」

役場にジムとランドリー そのワケ

ランニングマシーンなどを備えたジムに…青竹を使ったエアロビクス「青竹ビクス」。

「もう疲れてヨレヨレです」と話すのは、利用者の女性です。

こんなジムやフィットネススタジオがあるのは、実はオホーツクの小清水町役場の中。
さらには 町内で唯一のコインランドリーまで!

利用者は、「大きなものが洗えないので、家庭ではなかなか洗えないものも洗えるので利用している」といいます。

Sitakke

小清水町総務課の細川正彦課長は、「町外からも多くの方が利用していて、非常時には避難者の衛生面の確保にもなる」と、そのメリットを語ります。

停電しても使える水

Sitakke

このコインランドリー、バックヤードをのぞいてみると巨大な水槽がありました。
この水は停電しても使うことができ、災害時の洗濯に加え、トイレにも活用できます。

それにしても、ジムやランドリーなどがなぜ役場と一体になっているのでしょうか。
そのキーワードが「フェーズフリー」という考え方です。

細川課長「日常の生活を豊かにする、これが非常時に役立てるといった日常と災害という2つのフェーズの垣根をなくすということだったんです」と説明します。

役場と防災拠点の機能を併せ持つ施設「ワタシノ」は2023年にオープン。
道内のほぼ全域が停電した2018年の胆振東部地震をきっかけに、町民が安心して避難できる場所を目指して整備されました。

細川課長は「災害用に用意したものは使われない可能性も出てくると思います。ただ、逆に日常使うもの、生活を豊かにするものは、非常時にも役立てるということにすると、それは使い方もわかるし使い勝手もわかる」と指摘します。

普段使いの便利グッズ

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フェーズフリーの考え方は、公共施設に限ったことではありません。 生活雑貨やDIY用品など扱う札幌のハンズをのぞいてみました。

クッションが、広げると寝袋に早変わり。

地震で割れたガラスなどを踏んでもけがをしないルームシューズもあります。

災害時こそ「日常」を

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日常時と非常時の垣根を取り払うフェーズフリー。 身近なところから防災を考えるヒントになりそうです。

防災に詳しい日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授にも話を聞きました。

「日常から断絶させられてしまうのが災害。日常に近づけることで安心や事故防止につながる」

また、例えば自宅で在宅避難ができる場合。
カセットコンロと鍋があればつくれる、暖かい鍋料理は最高の食事になります。

冷凍食品も、停電した場合でも、冷凍庫のふたをしっかり閉めておけば、互いに冷やし合うので、一定時間は保存がきくということです。

そして、避難所に行く場合。
持病の薬があれば必ず、ふだんと同じように飲むことが大事です。
必要な食べ物と飲み物の用意もしましょう。

さらに歯ブラシも大切です。
口の衛生環境が悪くなると、誤嚥性肺炎にもつながるので、口の衛生環境を保ちましょう。

また、避難所にほこりなどを持ち込まないよう、上履きも用意してください。

【特集】“じぶんごと”防災

取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年3月9日)の情報に基づきます。

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