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【実は知らないアカデミー賞】2候補が同時受賞の“珍事”、過去に何度も起きていた?

  • 2026.3.17
Rich Polk / Getty Images

アカデミー賞の授賞式で何かクレイジーなことが起きたとしても、それがケンカではなく、何者かによる突然の乱入でも、受賞者や作品の名が書かれた封筒の取り違えでもなく「複数のノミニーによる同時受賞」であれば、それは嬉しい番狂わせ。第98回アカデミー賞では、2作品が短編映画賞に輝くという珍しいことが起きた。

受賞したのは、サム・デイビス監督のミュージカル・コメディ、『歌うたい』と、アレクサンドル・シン監督とナタリー・ムステアタ監督が手掛けたディストピア映画、『Two People Exchanging Saliva(原題)』。

プレゼンターを務めたコメディアンで俳優のクメイル・ナンジアニは、落ち着いた様子でその意外な結果を発表したが、アカデミー賞の歴史上、同時受賞となった例はそれほど多くはない。過去およそ10年の間では初、史上7度目、そして短編実写映画部門では2度目のこととなっている。

Kevin Winter / Getty Images

過去の「同時受賞」

2013年の授賞式では、『ゼロ・ダーク・サーティ』と『007 スカイフォール』が音響編集賞を同時受賞した(ちなみに、2020年に音響ミキシング賞と統合する形で「音響賞」が創設されたことから、この賞は現在、存在していない)。

これより前の1995年には、ピーター・カパルディ監督、リチャード・E・グラント主演の『素晴らしき哉、人生!』と、LGBTQ+の若者たちの自殺防止のために活動する非営利団体「トレバー・プロジェクト(The Trevor Project)」創設のきっかけとなった『Trevor』が、短編映画賞を受賞している。

その後、1987年にはブリジット・バーグマンが制作した『Artie Shaw: Time Is All You’ve Got』と、リー・グラント監督の『Down and Out in America』が長編ドキュメンタリー賞を同時に受賞した。

1969年には、主演女優賞を2人が獲得。『招かれざる客』でこの前年にも主演女優賞に輝いたキャサリン・ヘプバーンが、この年は『冬のライオン』で受賞。そして、ブロードウェイでの上演でトニー賞にもノミネートされていた『ファニー・ガール』のバーブラ・ストライサンドも、同時にこの賞を受賞した。

そのほか1950年には、短編ドキュメンタリー映画賞にニュース映画の『A Chance to Live』、ヘルスケアの重要性をテーマに取り上げたアニメ―ションの『So Much for So Little』が選出された。

いっぽう、1932年の第5回アカデミー賞では、2人の俳優が主演男優賞に輝いた。受賞したのは、『チャンプ』の ウォーレス・ビアリーと、『ジキル博士とハイド氏』のフレデリック・マーチ。このとき、ノミニーがわずか3人だったことを考えれば、これはさらに驚きの結果だったといえるかもしれない。受賞を逃した唯一の俳優は、『近衛兵』のアルフレッド・ラントだった。

次にひとつの賞が複数の候補に授与されることになるのは、いつになるだろう?どの賞であれ、それは多くの人にとって嬉しい出来事になる。努力や功績がそれにふさわしい評価を受ける関係者が増え、その人たちの受賞を喜ぶ人が、さらに増えることになるのだから──。

From COSMOPOLITAN US

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