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孤独な少女と不思議な生き物オチの赤ちゃんの交流にほっこり…『OCHI!-オチ-』本編映像解禁

  • 2026.3.17

2025年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、その独創的な表現世界が称賛を浴びたA24初の本格ファンタジー『OCHI! -オチ-』(4月3日公開)。このたび、本作の本編映像が解禁となった。

【写真を見る】動物が大好きで撮影中に事故に遭った犬を保護したユーリ役のヘレナ・ツェンゲル

【写真を見る】動物が大好きで撮影中に事故に遭った犬を保護したユーリ役のヘレナ・ツェンゲル [c] 2024 KURKAMART LLC AND IPR.VC FUND II KY. ALL RIGHTS RESERVED.
【写真を見る】動物が大好きで撮影中に事故に遭った犬を保護したユーリ役のヘレナ・ツェンゲル [c] 2024 KURKAMART LLC AND IPR.VC FUND II KY. ALL RIGHTS RESERVED.

世界が注目する才能を輩出し続けるA24が新たにタッグを組んだ本作の監督は、ビョークをはじめ著名アーティストのミュージックビデオを手掛けてきた映像作家アイザイア・サクソン。手作業へのこだわりと独自の美学が結実した長編監督デビュー作となる。サクソンは『E.T.』(82)、『となりのトトロ』(88)、『もののけ姫』(97)といった自身が心より愛する作品の精神性を原点に、孤独な少女と不思議な生き物オチが、言葉を超え心を通わせる物語を懐かしい温かさに包まれたファンタジーとして紡ぎだした。

物語を支えるのはいままで想像のなかにしか存在しなかった魅惑的な異世界の構築。パペットやアニマトロニクスなどアナログなクラフトによって緻密に形作られ、CGでは生みだすことのできないいきいきとした生命感を宿すオチの造形、絵画的な自然の風景を鮮やかに捉えた撮影、パンフルートが神秘的に響く音楽、クラシカルかつ遊び心ある美術など。1カットごとに卓越した職人技が愛情と手間暇たっぷりに注ぎ込まれ、観る者を幻想と現実が溶け合う魔法の感覚へと誘う。

主演は『システム・クラッシャー』(19)で一躍次世代の有望株となったヘレナ・ツェンゲル。共演には『哀れなるものたち』(23)のウィレム・デフォー、『博士と彼女のセオリー』(14)のエミリー・ワトソン、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズのフィン・ウルフハードと実力派が集結した。

今回、主人公とオチとの出会いを捉えた本編映像が到着。物語は孤独な少女ユーリ(ツェンゲル)が、ワナにかかりケガをしたオチの赤ちゃんを見つけるところから始まる。

赤ちゃんオチを家に連れ帰ったユーリ。手当てを試みるものの、オチは警戒して触らせてくれない。そこでユーリが仮装用の牙を取りだしオチの威嚇を真似してみると、その迫力にオチは怯み警戒を解く。ユーリはオチに優しく「傷つけたりしない」と声をかけると、想いが通じたのかオチは歌のような鳴き声でなにかを伝えてくる。しかし昔から恐れられてきたオチの声にユーリは怯えた表情を見せ、「それは死の呼び声?」と聞き返す。オチを危険な生き物だと疑わず、村の少年たちを集めてオチ狩りを指揮する父マキシム(デフォー)から男手一つで育てられたユーリは、母親とはぐれた赤ちゃんオチに自分の姿を重ね、母親探しの旅に出ることになる。

ユーリ役のツェンゲルは動物が大好きだそうで、本作撮影中にもまるで映画のような驚きのエピソードがあったという。ロケ地のルーマニアで車に轢かれた犬を見つけたツェンゲルは、すぐに宿泊先のロッジまで運んで手当てをし、制作スタッフに頼んで近くの動物病院まで搬送。そのおかげで命を救われた犬は、いまではツェンゲルのペットとしてベルリンの自宅にいるという。サクソン監督は「この様子を目の前で見ていて、『この子はユーリそのものだ』思いました」と語っている。ツェンゲルの生き物に対する優しさは、そのままユーリの姿として映しだされており、観る者の心をも癒す一作となっている。

オチの“本当の姿”を知り、一人ぼっちの幼いオチを家族の元へ帰そうとするユーリ。彼女に待ち受ける運命とは?種族を超えた友情の物語をぜひ劇場で目撃してほしい。

文/鈴木レイヤ

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