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「家事でもしてろ」モラハラ夫と姑のいびりで閉ざされていた人生を取り戻す! 孤独だった専業主婦が甥とともに完成させる復讐劇【書評】

  • 2026.3.13

【漫画】本編を読む

『最低な人生を変えるために復讐します』(中道はな:原作、柴咲さや:作画/KADOKAWA)は、腐った名家に嫁ぎ、夫のモラハラや不倫、姑の嫁いびりといった理不尽を強いられた女性が、自らの尊厳を取り戻すために立ち上がる復讐の物語だ。

主人公の涼夏は大地主の次男・真守と結婚したものの、夫からモラハラを受け、支配される生活に苦しんでいた。外で働きたいと願っても「家事でもやってろ」と突き放され、親や友人に相談しても「ぜいたくだ」と理解されず、孤立した日々を送っていた。さらに義実家に帰省すれば義母からの苛烈な嫁いびりと罵詈雑言の連続、居場所のない地獄のような日常を強いられる涼夏の姿は、同じような立場の女性が抱える閉塞感や孤独をリアルに映し出している。そんな彼女の尊厳が削られていく過程は、現実社会が抱えている家庭問題や人間関係の重さを感じさせるには十分なものだ。

そんななかで救いとなるのが、義兄の息子である甥・里音との交流だ。彼は周囲に否定され続けた涼夏の心に初めて寄り添い、彼女の閉ざされていた日常を少しずつ変えていくきっかけとなる。涼夏は里音との関係を通じて、自分が抑え込んできた感情と向き合い、人生を取り戻すための一歩を踏み出していく。

特筆すべきは、単なるクズ夫への復讐譚には収まらない人間ドラマとしての厚みだ。モラハラや嫁いびりといった理不尽な扱いをされ、追い詰められた涼夏だけが復讐の当事者ではない。彼女に手を差し伸べる里音もまた、ただならぬ「動機」を抱えているのだ。そんなふたりが手を取り合って立ち上がり、復讐を選択する姿に希望を見出す人も多いはずだ。涼夏と里音、ふたりの先に待ち受ける大事件と復讐の行方をぜひ見届けてほしい。

文=ヒルダ・フランクリン

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