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家族と別れ「一人でしんみり泣くはずが」旅立ちの高速バスに乗った瞬間、、、え!? 涙が引っ込んだワケ

  • 2026.3.10

これは、知人のA子さんに聞いたお話です。
地元を離れる寂しさを抱え、涙をこらえて高速バスに乗り込んだA子さん。しかし、車内で彼女を待ち受けていたのは、予想だにしない熱気あふれる光景でした!
今回はA子さんの新生活の始まりに起きた心温まるエピソードをご紹介します。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

慣れ親しんだ地元との別れ。涙をこらえて乗り込んだ高速バス

大学を卒業し、春から遠方の県で社会人として一歩を踏み出すことになったA子。学生最後の冬休みは、大好きな友人や家族と心ゆくまで過ごしましたが、引っ越しの日が近づくにつれて胸の奥がキュッと締め付けられるような寂しさに襲われていました。

いよいよ迎えた出発当日。バス停で見送ってくれる家族の姿が霞んで見えます。
(ダメ、今泣いたらお母さんを心配させちゃう。一人になってから、思いきり泣こう)

A子は溢れ出しそうな涙を必死にこらえ、そのまま逃げ込むようにバスのステップを上がったのです。

静かな涙を流すはずが……。車内はまるで「就職説明会」の会場!?

ところが、一歩足を踏み入れた瞬間にA子の涙は引っ込みました。
A子の目に飛び込んできたのは、黒のリクルートスーツをピシッと着こなした学生たちの集団! 全員が同じような髪型、同じようなカバンを持ち、車内は異様な活気に満ちていたのです。

(あれ、乗るバスを間違えた!?)

静まり返った車内を想像していたA子は、呆然とするほかありませんでした。

聞けば彼らは、A子が向かう新天地で開催される大規模な就職説明会に向かう一行なのだそう。感傷に浸りながら新天地までの数時間を静かに過ごすはずが、これから戦いに挑む就活生たちの熱気で、A子の寂しさは一瞬で吹き飛んでしまいました。

予期せぬ「就活の先輩」デビュー。質問攻めにあって寂しさもどこかへ

賑やかな車内でウトウトしようとしていたA子に、一人の学生が「あの、騒がしくてすみません! みんな緊張しちゃってて……」と申し訳なさそうに声をかけてきました。A子が「大丈夫ですよ。私もつい最近まで就活生だったので、気持ちはよくわかります!」と笑顔で返すと、周囲の学生たちの目がキラリと輝きました。

「面接で何を聞かれましたか!?」「第一印象を良くするコツは?」と、現役就活生たちから次々に質問が飛んできます。気づけばA子は、自身の経験を伝える「頼れる先輩」としてアドバイスを送ることに。学生たちの真剣な眼差しに応えているうちに、地元を離れる不安や寂しさは、いつの間にかどこかへ消え去っていました。

本来、公共の場では静かにするのがマナーかもしれません。けれど、必死な彼らの姿を見るうちに、マナーを説くよりも「少しでも力になりたい」という先輩としての使命感が勝ってしまったのです。

笑って踏み出した新生活。感傷に浸る間もなかった最高の門出

目的地で降りると、学生たちから「ありがとうございました! 頑張ります!」と元気に見送られ、A子は清々しい気持ちで自分の新天地へと向かいました。

「一人でしんみり泣く予定だったのに、まさか就活相談室になるとは思わなかったよ! 」と、A子は当時のドタバタ劇を笑いながら振り返ります。予期せぬ出会いのおかげで、寂しさを勇気に変えてスタートを切ることができたA子。

その後、A子は一生懸命働き、現在では部下を抱えるほどに成長したそうです。今でも3月になるとあの日のことを思い出すといいます。誰かのために必死に言葉を紡いだあの数時間が、彼女を立派な社会人へと押し上げてくれたのかもしれません。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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