1. トップ
  2. 「北方謙三 水滸伝」織田裕二×若松節朗監督の黄金タッグが対談。ムチャ振りな芝居の応酬に「どんどん化学反応を起こしてくれ!」

「北方謙三 水滸伝」織田裕二×若松節朗監督の黄金タッグが対談。ムチャ振りな芝居の応酬に「どんどん化学反応を起こしてくれ!」

  • 2026.3.8

シリーズ累計発行部数1,160万部を突破した大河小説の金字塔を、壮大なスケールで映像化した連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」(毎週日曜22時よりWOWOWにて放送/WOWOWオンデマンド、Leminoにて配信中)。全7話からなる本作は、腐敗した世を憂い、法に背いてでも正義を貫こうとする“はみ出し者たち”の叛逆の物語を、現代にも通じる「理不尽な権力に抗う強い意志」と「仲間との絆」をベースとした壮絶な群像劇として描くスペクタクル巨編だ。

【写真を見る】ヒゲがないのが物足りない!?お茶目な一面も垣間見える、織田裕二の撮り下ろしショット!

自ら世直しの書「替天行道(たいてんぎょうどう)』を記し、108人のはみ出し者たちを束ねて志の砦「梁山泊」のトップに立つ主人公・宋江(そうこう)を織田裕二が演じ、もうひとりの頭領でもある“叛逆の英雄”=晁蓋(ちょうがい)役で反町隆史が共演。さらに亀梨和也、満島真之介、波瑠、玉山鉄二、松雪泰子、佐藤浩市ら主演級の豪華キャストが集結し、名もなき者たちの戦いの伝説をよりドラマチックなものにしている。

そんな規格外のドラマを作り上げたのは『Fukushima 50』(22)で第44回日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた若松節朗監督。ドラマ「振り返れば奴がいる」(93)、「正義は勝つ」(95)、映画『ホワイトアウト』(00)などで過去に何度もタッグを組んでいる主演の織田裕二と稀代のヒットメイカーが、8か月にもおよんだ前例のない撮影を振り返ってくれた。

「最初は“えっ、宋江をやるんですか?”って正直驚きました」(織田)

梁山泊の頭領で、信頼で人を動かす宋江を織田が演じる [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
梁山泊の頭領で、信頼で人を動かす宋江を織田が演じる [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

――「北方謙三 水滸伝」のドラマ化の企画を最初に聞いた時はどう思われました?

織田「お話をいただいた時は、恥ずかしながら、『水滸伝』のことも僕が演じた宋江のことも知らなかったんですよ。“中国三大奇書”のあとの2つ、『三国志』と『西遊記』のことは幼少期にテレビや漫画などで見て知っていたんですけどね。でも、若松監督がメガホンをとられると聞いたので、もうその1点だけで出演を決めました」

若松「嘘を言うなよ!(笑)」

織田「嘘じゃないですよ!(笑)。監督から『台本ができたから、こっちを読んでくれ。ドラマ化にあたって新たな要素が加えられているから、そこを大事にしてほしい』ということだったので、僕は今回の台本に重きを置きながら宋江を演じさせていただきました」

若松「僕は最初にもらった企画書のキャッチ『未来を切り拓け』に惹かれて。そういうワードにちょっと弱いので、“ああ、そういうことか?そういう話ができるならおもしろそうだな”と思って原作を読み始めたんですけど、その時から“織田くんは外せないな”というのが僕のなかにはありました。それですぐに連絡したら、『やります』って即答してくれたので、このドラマはうまく行くなと確信したんです」

【写真を見る】ヒゲがないのが物足りない!?お茶目な一面も垣間見える、織田裕二の撮り下ろしショット! 撮影/杉映貴子 ヘアメイク/加藤まり子(MARVEE) スタイリスト/加藤哲也
【写真を見る】ヒゲがないのが物足りない!?お茶目な一面も垣間見える、織田裕二の撮り下ろしショット! 撮影/杉映貴子 ヘアメイク/加藤まり子(MARVEE) スタイリスト/加藤哲也

――織田さんのどんなところが宋江役にフィットしたのでしょう?

若松「宋江はなんも武器を持っていないんです。しかも、自分の考えをバっと喋って周りの人たちを説き伏せるのではなく、人に寄り添うような男。そういった魅力を、織田くんも年齢を重ねて開花させているなと思っていたんです」

織田「これまで僕に来ていたのは宋江の周りにいる豪傑たちのような戦う男の役ですよね。だから、最初は“えっ、宋江をやるんですか?”って正直驚きました。でも、肉体を使ったり、強いリーダーシップを発揮してみんなを引っ張ったりするのではなく、ただただ人の痛みを感じて、それを代弁する宋江の精神や生き様がだんだんわかってきて。パワーゲームの気配がするいまの世の中だからなおさら胸に刺さったというか、いつの時代でも“この声を消しちゃダメだよね”ということをすごく感じて。“あっ、なるほど、これをいまドラマとしてやる意味はそういうことなのね”って自然に思うことができたんです」

剣の達人でも、軍略に秀でた知将でもない宋江 [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
剣の達人でも、軍略に秀でた知将でもない宋江 [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

――新しいヒーロー像という感じですか?

織田「宋江だけが新しいヒーローというより、これは彼のもとに集まったひとりひとりの物語。結局みんなが想いを同じにしないと始まらないし、その想いを行動に移さないといけない。そのためにはどうしたらいいのか?相手が“国家”というとてつもなく大きな敵で、“この人数で勝てるわけないでしょ!”というところから始まるわけですけど、そこで無理と思わなかった、心が折れなかった。そこが彼らの大きな第一歩になるわけです」

――宋江の熱い想いをみんなに伝える時に、言葉の選び方などで工夫したことは?

織田「言葉でもないんです。最後には言葉で集約しますけど、本当に寄り添うだけなんですね。だから、最初のうちは味方の人間に歯向かわれて、“いや、敵じゃないんだけどな”って思うこともまあまあって。でも、それは仕方がないですよね。いきなり『コイツが大事な男なんだ』って言われても、そんなに簡単には受け入れられないですから」

若松「なので、宋江と反町(隆史)くんが演じた晁蓋にはカリスマになっていただかなければいけなくて。晁蓋は圧倒的な武力でみんなを魅了するし、人に寄り添うことに長けている宋江もみんなに慕われる。“この人のためならなんとかしたい”“この人に褒められたい”と思うような空気を2人とも醸し出してくれた。しかも、宋江は人間的にお茶目ですからね。そこも周りの人たちを虜にしていくんです(笑)」

反町隆史が演じた“叛逆の英雄”晁蓋 [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
反町隆史が演じた“叛逆の英雄”晁蓋 [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

――織田さんはお茶目なところを意識されたんですか?

若松「いやいや、織田くんは普段からお茶目ですから(笑)」

織田「それもあって、台本を読んだ時の印象とはまったく違う人たちが周りにキャスティングされていたから最初はビックリしました(笑)。例えば、上司役みたいな人を年下の俳優が演じていたりするんですよ。でも、その人に怒られるという設定を見た時に“これは、もっと遊べよ。もっと楽しんで欲しい”というメッセージなんだってことに気づきました」

若松「織田くんは、そういうのがものすごく上手ですから」

織田「いえいえ、なにを言っているんですか?(笑)」

若松「でも、僕らはエンタメを作っている人間だから、そういう“遊び”の要素も入れたいし、織田くんならそれができる。そこはいつも彼に託しているんです」

「映画は長くて4か月ぐらいの撮影だから、今回のような8か月はなかなかあり得ない」(若松)

――共演者の方々も本当に豪華な顔ぶれなので、織田さんは次々に登場する彼らとのセッションも楽しかったんじゃないですか?

織田「僕以外の登場人物も皆が主人公のように描かれていて、次々と濃い人物が登場する。どのシーンもクライマックスみたいなものだったから、全員力が入っちゃってるんですよね。だから撮影の蔦井(孝洋)さんもカメラのポジションを決めるのに悩んでいる時があって、『ポンポン撮らなくていいの?』って言っても『まるで大作映画を撮っている気分なんだよ』って苦笑していました。でも、その時に僕に求められているのは力を抜くことなんだなってことに気づいて。緊張状態がずっと続いていたら観ている人たちも疲れちゃうだろうから、宋江が出てきたらちょっと安心するみたいな、少しヌケている感じでやろうと。身近に居そうな男が大きなものに巻き込まれていって、『明日の宋江はあなたです』という見え方になればいいのかなという感覚でやろうと思ったんです」

若松「『替天行道』という“世直し”の書を記した宋江は、自分の考えに共鳴して集まってきた男たちをまとめて、仲間にしなくてはいけないわけですよね。だからカリスマでいる必要があるし、ふにゃふにゃした佇まいではいけない。それでいておもしろいこともやるので、そのバランスが非常に難しかったと思います」

豪華キャスト陣が集結した本作 [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
豪華キャスト陣が集結した本作 [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

織田「僕はこの作品で初めて原作小説を書かれた北方謙三さんにお会いしたんですけど、とても愛嬌のある方で。愛情を込めて『チャーミングで可愛いオヤジ』って敢えて言わせていただきますけど(笑)、そのオヤジが『オマエたちの好きにやっていい』と。『俺は小説にすべて書いたから、オマエたちはオマエたちで作れ!』って言ってくれたんです。その言葉を聞いた時に、“時代を作るのはやっぱりこういう人だよね”“こういう人じゃないとやっぱりついていけないよね”と思って。リーダーでカリスマっていうと完璧な人物を想像しがちだけど、宋江は穴だらけで、皆がツッコミまくるカリスマでいいんじゃないかなという気持ちになれたんです」

若松「僕もよく指摘されます、『穴だらけだ』って(笑)。でも、そういうところも含めて『宋江さんに似てますね』って言われたのはすごくうれしかったですね」

織田「そういう人のほうが、皆が支えようという気持ちになるんですよ。宋江も監督と一緒で話しかけやすいし、聞く耳をちゃんと持っているから、皆がそれぞれ自主的に動くんです。『どっちがいいですか?』って聞かれた時は『じゃあ、右に行こう』という判断を下すけれど、それにしたって皆の想いを汲んで“これがベストだろう”と考えて出したもの。“俺はこうなりたい!この国をこうしたいんだ!”という変な自我がない。実に欲のない人だと思いました」

若松「北方さんの書かれた『水滸伝』は群像劇で、宋江以外の人物も全員キャラが立っているのがいいんですよ。“彼は俺に似てる”とか“コイツはアイツにそっくりだね”っていう感じで、自分や周りの人たちを投影しながら観ることがでますから」

本作の撮影現場の熱気を語る織田&若松監督 撮影/杉映貴子 ヘアメイク(織田裕二)/加藤まり子(MARVEE) スタイリスト(織田裕二)/加藤哲也
本作の撮影現場の熱気を語る織田&若松監督 撮影/杉映貴子 ヘアメイク(織田裕二)/加藤まり子(MARVEE) スタイリスト(織田裕二)/加藤哲也

――実際の撮影現場はいかがでした?

織田「いや~大変でしたね。ここまで大変な現場はなかなかないですよ。それこそ、すごい山奥まで行くこともあったから、撮影が始まる前に半分疲れちゃって(笑)」

若松「そういうものなの、今回の現場は!」

織田「俺、『撮影の5、6時間も前から準備するんですか?』って聞いちゃいましたもん(笑)」

若松「日本全国17都府県、約50か所以上の場所を移動してのロケだから確かに大変でした」

槍術にかけて右に出る者のいない天才武人・林冲を亀梨和也が演じる [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
槍術にかけて右に出る者のいない天才武人・林冲を亀梨和也が演じる [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

――お2人が一緒にやられた『ホワイトアウト』の時よりも大変でした?

織田「『ホワイトアウト』の時も寒かったけれど、あの時はまだひとけのあるところでの撮影でしたからね」

若松「いや、今回のほうが寒かったよ!」

織田「雪山は今回も出てくるけど、雪山の方がまだ暖かいって思うぐらい、晁蓋のアジトのシーンを撮った栃木県の石切場がとにかく寒くて。セットみたいにキラキラしていて映像では綺麗なんだけど、僕らが吐いた息がバーっと白くなって」

若松「それがすばらしいんですよ」

織田「あの石切場は中がけっこう広くて、どんどん下っていくんですけど、撮影現場の下に行けば行くほど寒くて、吐いた息が相手の顔が見えなくなるぐらい真っ白になるんです。でも、監督はそれでも『構わん!』って言っていて(笑)」

若松「役者さんがそうやって実際にやったほうがいい画が撮れるんです。CGでやるとやっぱり嘘っぽくなりますから」

織田「白い息のところも『CGで描いたんでしょ』って言われたりしたけれど、あれもリアルだし、今回CGはほとんど使っていない。日本にもこんなにすてきな場所がいっぱいあるんだということを知れたのもよかったです」

若松「(梁山泊の志を潰そうとする)最大の敵・李富(りふ/玉山鉄二)のアジトを兵庫県にある長楽寺の但馬大仏と京都の萬福寺で撮れたのもよかったですね」

――長距離移動と寒さ以外にも大変だったことはありますか?

織田「(即答で)暑い!寒いのと暑いのを両方味わえる作品はなかなかないです(笑)」

若松「なかなかないよね!だって映画の撮影でも長くて4か月ぐらいのスケジュールだから。今回のような撮影期間8か月はなかなかあり得ないですよ」

――織田さんがいま言われた、暑かった場所はどこですか?

織田「角川大映スタジオのセット!」

若松「ああ、朱貴(しゅき/高橋和也)の店のところだね」

織田「昭和と違って、最近の照明はそんなに暑くないんだけど、宋江の衣装を着て夏に撮影したので、あれは暑かった」

若松「デイシーンは照明をいっぱい焚くしね」

織田「竹林のシーンを撮った時に雪が偶然降ってきたこともありましたね」

若松「そうね。あれを撮ったのは冬だったのかな?」

織田「すごく幻想的だったし、水墨画で見たいようなそういう美しい場所がいくつもありました」

若松「四季を体感しながら撮影したからね」

織田「四季や天気がわかりやすく味方をしてくれました。演じている僕らは寒かったり、暑かったりして辛いことも多かったけれど、ロケでの雪降らしには限界があるし、画にした時にその偶然の雪がすごく美しい。監督と一緒にやると、いつも天気に恵まれますね(笑)」

若松「そうそう。お互い“晴れ男”みたいなところがあるから、織田くんと一緒にやると必ず晴れる(笑)」

織田「ちゃんと雪も降ってくれますしね」

「あの時、反町くんがムチャな球を投げてくるから…」(織田)

若松監督作品で何度もタッグを組んだ織田。本作で感じたこととは? [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
若松監督作品で何度もタッグを組んだ織田。本作で感じたこととは? [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

――お2人はこれまでにも何度もタッグを組まれていますが、今回お互いに対して新たな発見はありましたか?

若松「今回は中国が舞台のドラマなので、衣装からメイク、カツラまですべていつもと違うじゃないでいすか?しかも髭があるし(笑)。そんな、いつもと違う織田くんを見ているのが好きでした。髭のある織田くんはなかなか見られないし、今日は髭がないから、逆にちょっと物足りないですね」

織田「いや、髭をこんなに長い期間つけていたことはないので、つけなくなった時は、なんだかパンツを履いてないみたいな感じがして恥ずかしくなりました(笑)」

若松「登場人物のほとんどが髭をつけていたしね」

織田「髭ってスゴいんだな~って改めて思いました」

若松「それと、最初にも話したように、年齢を重ねたことで、さらに人に寄り添う深みが加わり宋江にドンピシャだった。そこが織田くんの新しい魅力ですね」

織田「僕は監督と久しぶりに仕事をして、“こんなに頼りになるんだ~”と思いました。不安に思っているシーンの時になにかひとつヒントをくださって、“あっ、そっか!”って気づくことがあるんですけど、その指示がわかりやすくて、とにかく圧倒的な安心感があるんです」

若松「僕はね、演出していて困るとすぐに織田くんに振るんですよ。そうすると、織田くんはサイエンスの人だから、僕の意図や狙いを汲み取ったうえでわかりやすく“あっ、なるほど”という形に変えて返してくれるんです」

織田「そういう時は、僕もだいたい困っているんですよ。でも、なんとか答えを出さなきゃいけないので、いくつかのパターンを監督に戻して模索していますね」

本作での演技プランを笑顔で話してくれた織田 撮影/杉映貴子 ヘアメイク/加藤まり子(MARVEE) スタイリスト/加藤哲也
本作での演技プランを笑顔で話してくれた織田 撮影/杉映貴子 ヘアメイク/加藤まり子(MARVEE) スタイリスト/加藤哲也

――今回、そういうやりとりのなかから生まれたシーンはありますか?

織田「いつもそうですけど、台本は二次元で書いてあるし、セリフを言っているその人物の想いまではいちいち書いてないですよね。極論を言うと、すべてを言っている場合もあり得るわけなんですよ」

若松「でも、今回も宋江と晁蓋のシーンで化学反応を起こしていた時があって。もう、あれは芝居じゃない!芝居をやっているんだけど、当たり前のやりとりじゃなくて、ガキの喧嘩みたいにすごい熱量で戦っている感じがガンガン伝わってきたから、こっちはもう『いいぞ、いいぞ!どんどん化学反応を起こしてくれ!』という感じで大喜びでした(笑)」

織田「あの時、反町くんがムチャな球を投げてくるから…」

若松「そういうあなたも投げていたよ、すごい球を!(笑)」

織田「いやいや、俺はもう、ムチャ振りな芝居をしてくるから、それをなんとか成立さたせようと思って頑張っていただけですよ!」

若松「ああ、確かにあれは反町くんのムチャ振りだもんな」

主役級のキャスト陣によるアンサンブルは必見! [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
主役級のキャスト陣によるアンサンブルは必見! [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

織田「晁蓋のキャラクターを表現するために、反町くんは敢えて滑らかには話さないそういう芝居を選んだと思うんだけど、いきなり変なことが始まるので、現場は一瞬シーンとなるわけですよ。でも、次の瞬間には、その球をちゃんと成立させるためにはどうすればいいのか?ということをそれぞれの役者が考えて動いていたから、それはおもしろかったですね」

若松「あのシーンはめちゃくちゃよかった。反町くんがいい味を出していて、織田くんがくんがそれをちゃんとキャッチしていたからね」

織田「キャッチしなくて、それを無視したら大変なことになるし、寂しい結果を招きますから」

若松「それもキャスティングの妙ですよ。誰がその役をやるかによって、見え方が全然違ってくるんでね」

――でも、周りが大暴れしているのに、自分は戦えない今回の設定はストレスが溜まったんじゃないですか?

織田「いや、めちゃくちゃ溜まりますよ。いままで俺はストレスを発散させてもらえていたんだ~っていうことにも気づいたけど、かといって、歳が歳なので、昔みたいには動けない。逆の言い方をするなら、この戦いを乗り切って最後までちゃんと走りきった時に、この作品と出会えたことに感謝するような気がします」

「北方謙三 水滸伝」は毎週日曜22時WOWOWにて放送!(WOWOWオンデマンド、Leminoにて配信中) [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ
「北方謙三 水滸伝」は毎週日曜22時WOWOWにて放送!(WOWOWオンデマンド、Leminoにて配信中) [c]北方謙三/集英社 [c]2026 WOWOW/NTTドコモ

取材・文/イソガイマサト

元記事で読む
の記事をもっとみる