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【60代贈り物】高価なものじゃなくていい。“ほんの気持ち”を贈り合う大人のプレゼント習慣【植草桂子の気分だけでも大人修行】

  • 2026.3.8

これまでのシニア層とはセンスも価値観も大きく異なるいまの60代。“新しい大人世代”としてどうありたいか、日々修行中のイラストレーター植草桂子さんのエッセイ。今回は「小さな贈り物」のお話です。


年が明けたのも束の間、あっという間に春になる。2月から4月にかけてはバレンタインデーに始まり、卒業、入学、入社など、なにかとプレゼントの機会が多い季節。もちろん高価なものを大切な人に贈りたいときもあるだろうし、それはそれでいい。

でも私たち世代は日ごろから“ほんの気持ち”というもののやり取りをすることが多い。中高年女性の習性みたいなものだ。ちょっと可愛いものを見つけてはお土産にとか、この前のお菓子のお礼に手作りジャムのお返しとか、友人同士の“ほんの気持ち”という小さな贈り物。ことによると久々に会う友達とのランチ会などは、そんな気持ちのプレゼント交換となることがある。

実は私自身は気がきくほうではないので、手ぶらということもよくある。ああゴメンなさい!小さな贈り物は店の包装でなくても、好みの色のリボンが結んであるだけで充分嬉しい。「私の好きな色、知ってるんだ」これって相手を思う気持ちの表れだもの。“ほんの気持ち”というのは、ちょっと人を喜ばせる。この世代はひょっとしたらプレゼントの中身より、心遣いを贈ることを大切にしているのかもしれない。

そう考えると「気がきかなくてゴメン」などと言っているのは、思いの至らない格好悪い大人なのかも。まずは気持ちを渡すことが大事。ただし、この年代になったら後々残るようなものは贈らないでおくほうがいい。

イラスト・文/植草桂子
※素敵なあの人2026年3月号「植草桂子の気分だけでも大人修行 vol.29」より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人 植草桂子さん

主に暮らしまわりのイラストエッセイを女性向けに展開。近茶流で日本料理を10年習った経験から、最近では茶懐石や食のイベントも手がけている。ライフワークとして介助犬育成のボランティアとしても活動。

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