1. トップ
  2. レシピ
  3. 震災を乗り越え、神戸で58年! 80代夫婦が営む串焼きホルモン店に密着! 2歳から81歳まで幅広い世代を虜にする下町人情の味とは

震災を乗り越え、神戸で58年! 80代夫婦が営む串焼きホルモン店に密着! 2歳から81歳まで幅広い世代を虜にする下町人情の味とは

  • 2026.3.8
©ABCテレビ

街のおいしい店に潜入し、店主の人柄からにじみ出る人気の秘密を発見するシリーズ「実録!人情食堂」。今回は、神戸の下町で58年間親しまれてきた串焼きホルモンの老舗を取材しました。

神戸市兵庫区、JR神戸駅から徒歩10分、2号線を渡って南へ進んだ細い路地の先にある「中畑商店」は、1968年創業の串焼きホルモン店。店先のネタケースには、レバーやミノなどのホルモンがズラリと並びます。

©ABCテレビ

こちらを58年間切り盛りしてきたのは、店主の中畑安弘さん(84)と妻の勝代さん(82)。人気の牛レバーは1本160円、一番安いホルモンはなんと80円。ホルモンは牛の肺の部分で、一度炊いてから冷蔵庫で冷やし、臭みを抜きつつ食感を良くしているのだとか。そんなひと手間がおいしさの秘密です。

©ABCテレビ
©ABCテレビ

「お客さんを待たせるのが嫌」という安弘さん。注文が入る前からホルモン、アバラ、シンゾーと次々に焼いては並べ、また焼いて…と串焼きの山を築いていきます。この中からお客さんが好みの串を勝手に取り、にんにくをきかせた自家製醤油味噌だれに自らつけて食べるのが「中畑商店」のスタイルです。

©ABCテレビ

この日は、「『じゃりン子チエ』みたいなホルモン屋さんがあると聞いて…」とやって来たご新規さんや、「小学校から通っています」という50年来の常連さん、おやつ代わりにホルモンを豪快に頬張る小学生など、さまざまなお客さんが来店。幅広い世代に愛されています。

そんな「中畑商店」のこだわりは、貴重な「和牛のホルモン」を使うこと。仕入れ先は、神戸市中央卸売市場・西部市場に入るホルモン専門店で、和牛の取り扱いが99.6%の市場だからこそ、質の高いホルモンが手に入ります。

©ABCテレビ

【動画】物価高騰で仕入れ値も上がっていますが、串焼きの値段は5〜6年前から「据え置き」でがんばっています。

夫妻はともに香川県小豆島出身。安弘さんが22歳、勝代さんが20歳で結婚しました。当時は大阪で工場に勤めていた安弘さん。25歳で一念発起し、「儲からんでも、残りもん食うとったらええんやから、絶対食いっぱぐれはない」とこのお店を始めたそうです。

お元気そうに見えますが、体調は決して万全ではありません。安弘さんは、突発性心不全でこれまでに4回もお店で倒れたことが。また、がんの放射線治療の影響で、胸に痛みを抱えています。一方、勝代さんも10年ほど前から肋間神経痛で、腰から下のしびれに悩まされています。

©ABCテレビ
©ABCテレビ

そんな2人を支えるのが、近所に住む23年来の常連客・三宗匠さん(44)。建築設計事務所に勤める傍ら、休みの日は無償でお手伝いに来てくれています。「何か用あったら“匠くんお願い”って言って。大助かりですわ」と勝代さんは頼りにしています。

©ABCテレビ

「中畑商店」があるのは、かつて「稲荷市場」という100軒規模の大きな市場があったところ。阪神・淡路大震災で店の多くが半壊して、10年以上前にアーケードもなくなり、今や残るのは「中畑商店」を含めて3軒だけです。

そのうちの1軒、「お好み焼 ひかり」の3代目店主は、小さいころから「中畑商店」のホルモンを食べて育ってきたそう。中畑さん夫妻には「100歳までがんばってほしい」と話します。

©ABCテレビ

別の日、「中畑商店」をのぞいてみると、レバーをおいしそうに食べる2歳の男の子や、「食べて願掛け」にやって来たという高校受験を明日に控えた中学生、81歳のお母さんを連れてやってきた常連の男性などで店は大盛況です。

©ABCテレビ
©ABCテレビ

「ええお客さんばっかり。体はえらいけど、嫌なときはホンマになかった」と安弘さん。勝代さんも「お客さんが私らの一番の宝」と笑顔。多くのお客さんに愛され、今日も大忙しの「中畑商店」はとても素敵な人情食堂でした。

「実録!人情食堂」は、2月23日(月)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

元記事で読む
の記事をもっとみる