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日本のピザ、最前線!|なぜいま、日本のピザがおもしろい?

  • 2026.3.7
撮影=高嶋克郎

老若男女問わず愛されるイタリア発祥の料理、ピザ。近年はその印象を変える話題の店や職人が多く登場しています。こだわりの生地に、厳選した旬の素材を合わせて窯で焼き上げた一枚は格別の味。いまこそ、新しいおいしさに出合ってみませんか?

なぜいま、日本のピザがおもしろい?

「ピッツァバーon 38th」のシェフ、ダニエレ・カーソンさん。カジュアルな料理というイメージのピザを塗り替えた、ブームの立役者といえる。 撮影=升谷玲子

ピザの専門店を意味するピッツェリアは、現在世界で数十万軒あるともいわれていますが、日本国内では個性豊かな店が話題を呼んでいます。

<strong>「50 TOP PIZZA」とは?</strong>ピザの発展と国を超えた料理人たちの交流を促すグローバルな格付けガイド。2025年のアジア太平洋地域版は、1位「ピッツァバーon 38th」(日本)、2位「リストピッツァ バイ ナポリスタカ」(日本)、3位「Fiata by Salvatore Fiata」(中国・香港)となった。 撮影=高嶋克郎

世界の優れたピッツェリアを選出、格付けする『50 TOP PIZZA GUIDE(フィフティ トップ ピッツァ ガイド)』共同編集者のアルベルト・サペーレさんによると、「日本のピッツェリアの進化はめざましく、料理やドリンク、店舗空間のすべてがどんどん洗練されています。伝統的なナポリのスタイルに加え、コルニチョーネ(生地の縁のことで一般的に“耳”と呼ばれる部分)に高さがある形状も台頭。ドラフティング(生地を延ばす工程)でも独自の技術が発達しているといえます」。他国と一線を画す発展が、ピザシーンの盛り上がりをあと押ししているようです。

「50 TOP PIZZA」のアジア太平洋地域ランキングで、3年連続1位に輝いたのも日本の人気店。「マンダリン オリエンタル 東京 ピッツァバー on 38th」は、複数のピザを順に味わう“おまかせスタイル”で知られ、こだわり尽くした味やサービスが高く評価されました。さらにピザとほかの料理を組み合わせてコースを構成する店も目立ち、「コース仕立て」という新たなピザの楽しみ方を示しています。

東京・神楽坂に続いて京都に開業した「400℃」は、いま最も予約困難な店のひとつ。オリジナリティ溢れるメニューに注目。 撮影=高嶋克郎

また「高加水生地」といわれる水の配合率が高い生地も潮流といえます。「日本だけでなく世界的なトレンドでしょう。どの国でも高加水生地の店が成功を収めています」とアルベルトさん。そして、日本ならではの素材を生かすピザ職人が増えているのも、特筆すべき傾向です。

「日本人が材料に対してもつ深い知識と敬意、“真の目利き”としての姿勢も大きな特徴と考えます」。地産の野菜もさることながら、旬のフルーツもピザに重宝される食材。多彩なフルーツやスイーツに用いる食材を生かした「デザートピザ」を焼く店も続々と増えています。

注目すべき新潮流を軸に、ますます多様化していく日本のピザ。その止まらない進化から目が離せません。

進化するピザを楽しむ3つの新潮流

  1. “コース仕立て”で味わう
  2. もちもちの“高加水生地”
  3. “デザートピザ”

3月10日公開の記事ではこの3つの新潮流を人気店とともにさらに詳しくご紹介します。

撮影=升谷玲子、高嶋克郎 編集・文=八木あきほ(婦人画報編集部)

『婦人画報』2026年4月号より

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