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ジブリアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」の聖地へ|多摩丘陵を巡礼する

  • 2026.3.4

アニメの舞台の聖地巡礼は旅のスタイルのひとつ。そして聖地巡礼にはバイクが便利だ。というわけで、ジブリアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台をゆるりとツーリングしてみた

狸たちのアジトの寺界隈はいまも里山の風情が残る

「平成狸合戦ぽんぽこ」は1994年公開のアニメーション映画で、東京郊外の多摩市、稲城市、町田市、八王子市にまたがる多摩ニュータウン開発によって、生息地だった多摩丘陵を追われることとなった狸たちが、人間の手からすみかを守ろうとさまざまな方法で抵抗するという内容の物語だ。

ということでまずは、狸たちの生活拠点として描かれていた菩提餅山万福寺へと向かった。実際にそういう名の寺が存在しているわけではもちろんない。八王子市堀之内にある龍生寺阿弥陀堂がどうやらモデルになっているようだ。

周囲が新しい住宅地に変貌した中に龍生寺阿弥陀堂はあった。だがこの一角だけは昔ながらの里山風景が残されていて、背後に竹林が広がる堀之内寺沢里山公園が隣接していた。こじんまりとした境内には、何体もの地蔵が並んでおる本堂や、江戸時代中期に建立された宝篋印塔などがあり、一歩足を踏み入れると、時代を遡ったような感覚になる。裏手は木々に覆われた斜面となっているので、いまでも狸が生息している。

作中では、最終的に万福寺が壊されて、跡地はオシャレな集合住宅に生まれ変わる。そのモデルになったのが多摩ニュータウンベルコリーヌ南大沢という大規模集合住宅だ。龍生寺阿弥陀堂がある堀之内から南大沢までは京王相模原線でひと駅。スーパーカブで行くと都道20号線を西へ3~4kmほど走った場所にベルコリーヌ南大沢はある。一帯はオシャレな外観の集合住宅が建ち並び、大型スーパーやカフェなどもある。そんな街の雰囲気はいかにもニュータウンの名にふさわしい。

多摩ニュータウンの中心地域である京王多摩センター駅界隈も登場する。商業施設が林立する駅周辺やすぐ下を流れる乞田川なども舞台になっている。また、同じ京王線の聖蹟桜ヶ丘駅も作中に登場している。こちらも多摩センター同様にデパートをはじめ多くの商業施設がありにぎやかだ。そして聖蹟桜ヶ丘は「耳をすませば」の舞台にもなっている。

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ニュータウン開発に抵抗する狸たちが集会を開いていた菩提餅山万福寺は、八王子市堀之内にある龍生寺阿弥陀堂がモデル。お堂にある青い花瓶も作中に登場している。界隈はいまも里山の風情が残り、隣接する堀之内寺沢里山公演は近隣住民の憩いの場になっている
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多摩ニュータウン通り沿いを流れる乞田川も、護岸工事が進む川として登場している。現在の乞田川は桜の名所として親しまれていて、満開のソメイヨシノを目当てに多くの行楽客が訪れる
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スリーマスターと呼ばれる三長老が四国からやってきたときに降り立ったのが京王線聖蹟桜ヶ丘駅。改札を抜け出る姿が描かれている
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狸たちの抵抗もむなしく人間の手によってすみかを奪われ、跡地はオシャレな集合住宅になった。モデルとなったのは多摩ニュータウンベルコリーヌ南大沢。欧州風の外観が特徴
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龍生寺阿弥陀堂付近は、現実にはスーパーやドラッグストアなどの商業施設や一戸建て住宅が建ち並ぶ瀟洒な住宅地となっている
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