1. トップ
  2. 恋愛
  3. 出演作にハズレなし!「また出てる」がうれしい“名脇役” 俳優キム・ウォネの底力

出演作にハズレなし!「また出てる」がうれしい“名脇役” 俳優キム・ウォネの底力

  • 2026.3.3

画面に登場するたび、「また出てる!」と嬉しくなる俳優キム・ウォネ(56)。いるだけで作品の完成度を高める存在感と、どんな役にもなじむカメレオンのような演技が持ち味だ。

『力の強い女 ト・ボンスン』の一人二役や『シグナル』の職人気質な鑑識係で注目を集め、最近も『アイドルアイ』(2025年)、『CASHERO』(2025年)、『恋の通訳、できますか?』(2026年)、『Missホンは潜入調査中』(2026年)など話題作に出演している。とぼけた上司役を十八番に、「出演作にハズレなし」と評される名バイプレイヤーの実力に迫る。

遅咲きの名脇役、知られざる俳優キャリア

今や韓国ドラマに欠かせない存在となったキム・ウォネだが、現在の地位にたどり着くまでには20年以上の下積み時代があった。

1991年にミュージカルでデビュー後、舞台を中心に活動。日本人観光客にもお馴染みの、韓国を代表するノンバーバルパフォーマンス『NANTA』の初期メンバーとしても活躍し、セリフに頼らない身体表現や絶妙な「間」の感覚を磨いた。映画やドラマにも出演していたが、長く脇役や端役が続いた。

転機となったのは、tvN『SNLコリア』への出演だ。振り切ったコメディ演技で注目を集め、出演作が一気に増加した。『バトル・オーシャン 海上決戦』『ミセン -未生-』で人間味あふれる小市民的な人物像を印象づけ、『シグナル』『力の強い女 ト・ボンスン』で個性派俳優としての評価を確立。コメディから悪役まで自在に演じ分ける“カメレオン俳優”として存在感を放っている。

(写真提供=OSEN)

2023年の映画『密輸』公開時のインタビューでは、「オーディションは減って楽になったが、その分責任は大きい。この年齢で役をもらえることに感謝しつつ、まだ挑戦したいことが多い」と語り、中年のロマンスやアクションにも意欲を見せた。遅咲きながら、今なお進化を続ける実力派である。

視聴者が「キム・ウォネ待ち」する理由

キム・ウォネの魅力は、どんな役でも「身近にいそう」と思わせる人間味にある。小市民から極悪人まで自然に演じ分け、悪役さえどこか憎めない存在に変えてしまう。シリアスでは凄みを、コメディでは思い切りのよさと唯一無二の“間”で強い印象を残す。アドリブか計算か分からないほど自然な芝居が、物語にリアリティと説得力を与えている。

(写真提供=OSEN)

その存在感ゆえに、物語の本筋とは別に彼の登場自体がひとつの見どころとなり、視聴者が思わず出番を待ってしまう“キム・ウォネ待ち”という現象まで起きている。2025年から2026年にかけて出演作が立て続けに配信・放送され、「この役はどのドラマだっけ?」と視聴者を混乱させるほどだ。SNSでささやかれる「キム・ウォネ氏が渋滞中」という声が、現在の活躍ぶりを物語っている。

キム・ウォネ最新作ベスト3

『力の強い女 ト・ボンスン』でボンスンの怪力に翻弄されるヤクザとオネエ上司の一人二役、『シグナル』の人間味ある鑑識係、『ソンジェ背負って走れ』の息子溺愛の父、『トラウマコード』の大学病院室長、『トリガー』の葛藤を抱える派出所所長…数々の話題作で強い印象を残してきたキム・ウォネ。その中から、近年とくに振り切った演技が光り、“キム・ウォネ待ち”を堪能できる3作を挙げたい。

『アイドルアイ』(Netflix配信中)

弁護士事務所の代表で、ヒロインである弁護士のセナ(少女時代スヨン)を娘のように見守る父親的存在。最近の出演作では、主人公を支える「精神的支柱」のような役割を演じることが多いキム・ウォネ。騒がしいコメディ性をやや封印し、穏やかで温かく、それでいて持ち前の“毒”も少し効かせた「大人の包容力」を見せている。視聴者からは「画面にいるだけで物語に血が通う」と絶賛され、彼のイメージを「面白いおじさん」から「信頼できる大人」へと塗り替えた作品。

『恋の通訳、できますか?』(Netflix配信中)

(写真=Netflix)

主人公ホジン(キム・ソンホ)と親しい人気小説家キム・ヨンファン役。ホジンの恋の行方をさりげなく後押ししながら、知的で少し風変わりな存在感を放ち、恋のテンポを加速させている。ホジンに対するヨンファンの名言「世界には人の数だけ言語がある」も話題に。コミカルさと知性のバランスが光る。

『Missホンは潜入調査中』(Netflix配信中)

(写真=tvN)

ヒロインのグンボ(パク・シネ)を潜入捜査へと送り出す、金融監督院のユン局長役。いわば「作戦の司令塔」。パク・シネとの丁々発止の掛け合いや変装ぶりも見どころで、「次はどんな姿で出てくる?」と期待させる“キム・ウォネ待ち”を生む作品。グンボの無茶振りに頭を抱えながらも、最後には彼女を全面的に信頼して守り抜く、最高にカッコいい上司を演じている。

キム・ウォネは、出演しているだけで「このドラマはきっと面白い」と感じさせる俳優だ。そんな彼が、2月28日に配信スタートした『未婚男女の効率的な出会い方』(Disney+(ディズニープラス))にも登場し、毎月のように新作へ出演する勢いに改めて驚かされる。次は本人が挑戦したいと語る中年ロマンスや本格アクションを、ぜひ主演作で見てみたい。

(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)

元記事で読む
の記事をもっとみる