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俳優・ 田中麗奈さん “悔しさ”を努力の原動力に「芝居をしてないと、生きていけないんです」

  • 2026.5.4

凛とした佇まいに、しなやかな美しさが宿る田中麗奈さん。芝居へのひたむきな情熱を原動力に、俳優として確かな存在感を放つ田中さんへ、仕事観や母としての想い、そして今見つめる“幸せのかたち”を伺いました。

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役者の仕事は、私にとって生きることそのもの

「お芝居に関わっていないと生きていけない」と断言できるほど、私はこの仕事が大好きです。演じているときが一番自分らしく、”生きている”ということを心から実感できる。魚が水のない場所では生きられないように、私も仕事をしていないと、うまく呼吸ができません(笑)。

もちろん子どもが何よりも大切だから、仕事とのバランスは常に考えています。でも、仕事への思いは娘にも知ってほしいので「ママにとって、お芝居はすごく大切なんだ」と普段から伝えるように。公園で見守りながら、小声でこっそりセリフの練習をしたり、ちょっとした隙間時間も有効活用しています。

仕事自体がエネルギーチャージになっているので、どんなに忙しくても自家発電できている感覚(笑)。私にとって役者の仕事は、生きることそのもの。きっとこの先も、飽きることなく続けていくんだろうなと思います。

感性に頼りきらず、“進化する俳優”でいるために

以前は演技のレッスンをマンツーマンで受けていましたが、最近はコーチングへとシフト。コーチに芝居の相談をしたり、俳優としてどう成長していけるか、今後のキャリアに対してアドバイスをいただいています。

俳優という仕事は、実はとても孤独。ひとりで「ああでもないこうでもない」とアイデアを巡らせても、独学で進むには限界を感じることも。コーチがいてくれると、自分の考えに確信がもてるし、新しい視点にハッとさせられる瞬間があるんです。メンタル面の安定にも、大きく影響していると思いますね。

自分だけの感性に頼らず、常に演技をアップデートしていきたい。作品に貢献できる自分でいられるよう、日々意識しています。。

目標は、憧れの海外作品への出演

海外の作品に出演したいという憧れをずっと抱いていて。海外の講師が来日した際に演技のワークショップに参加し、英語のお芝居に挑戦したこともあります。

これまで中国語の作品に出演した経験はあるのですが、英語に関しては今も苦戦中。本格的にレッスンを受けて勉強してはいるものの、途中で挫折してまたトライして……を繰り返しています。いつか海外作品に届くように、語学の勉強はコツコツ継続していきたいですね。

心の底から悔しがれるのは、まだ前に進めるサイン

どんなに著名でキャリアのある俳優でも、海外作品ではオーディションで役が決まることがほとんど。私も同じようにオーディションを受けていますが、なかなか合格に届かなくて。落選を知らされた日はもう、胃に穴が開きそうなほどの悔しさに襲われます(笑)。

もちろん、「今回は運とご縁がなかっただけ」と割り切ることも必要。でも、後々その作品を観たときに「もっと準備ができていたら、チャンスを掴めたかもしれない」と感じる瞬間もあるんです。そんなときは無理に切り替えようとせず、とことんその感情を味わうように。心の底から悔しがることが、次の壁を越えるためのエネルギーになると思うから。

俳優は常に実力を問われる仕事なので、自分を磨き続けるしかない。大人になった今こそ、悔しさから目を逸らさないことが大切だと思っています。悔しいと思わせてくれる出来事は、むしろありがたい。その感情をパワーに変えて、これからも諦めずに前に進んでいきたいです。

田中麗奈さん profile

1980年生まれ、福岡県出身。1998年に、映画『がんばっていきまっしょい』で初主演を果たし、日本アカデミー賞主演女優賞をはじめ、数々の新人賞を受賞。以降、映画、ドラマ、舞台などで幅広い役柄で活躍。現在公開中の映画『黄金泥棒』では主演を務める。NHK ドラマ10『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』<全10回 毎週火曜22:00~22・45> に出演中。

撮影/酒井貴生(aosora) ヘアメーク/ 岡野瑞恵 スタイリスト/朝倉 豊 取材・文/渡部夕子

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