1. トップ
  2. 恋愛
  3. 妹が転んだら「なんでちゃんと見ていなかったの!?」となじられる姉。長子を縛る言葉を投げつけられた姉の行く末は…【著者インタビュー】

妹が転んだら「なんでちゃんと見ていなかったの!?」となじられる姉。長子を縛る言葉を投げつけられた姉の行く末は…【著者インタビュー】

  • 2026.2.28

【漫画】本編を読む

「~なんだから」「~らしく」……親から浴びせられた生まれ順や性別などの役割を押し付けられる言葉は、大人になっても抜けないもの。長子としての役割を求められ、親から世話をされる対象ではなくほかのきょうだいの世話をする対象として見られる。著者がそんな自身の過去を振り返り、漫画にしたのが『きょうだい、だけどいや ケアをさせられたきょうだい児だった、けど』(のまり/竹書房)だ。

主人公である手塚ナミは、妹・ミサが生まれた時から「お姉ちゃんなんだから」と我慢を強いられる。病気がちの妹を「身体が弱いんだから」と常にかばい、ナミがミサの面倒を見ることも家事をすることも当然かのように振る舞う母。家族と距離を置くため、ナミは県外の大学へ進学する決意をするが――。

著者は精神科訪問看護師として働いた経験を持つのまりさん。自身の体験だけではなく、精神科訪問看護師として見聞きしたことも本作には生かされているのだそう。その経験や創作にあたっての裏話をうかがった。

※本インタビューの内容は、個人の実際の経験・体験に基づく内容となります。

――本作の両親は体の弱いミサをさまざまなシーンで優先していますが、さらに姉であるナミにミサの面倒を見ることも求めるようになっていきます。作品にはのまりさんご自身の幼少期の体験も込められているとのことですが、「自分の家族のここが変だな」と気付いたのはいつ頃のことでしょうか?

のまりさん(以下、のまり):小学校に上がるか上がらないかくらいですかね。当時から「おかしいな」とは思っていました。「上の子なんだから下の子を優先するべき」みたいに言われることに気持ちが追い付いていない状態で。漫画でも描きましたが、私が不調を訴えたり体調を崩すと不調になった原因と全く関連性や根拠がない私の行動を上げて「お前(のまり)があの時こうしていたから体調を崩したんだ」と怒ったり、「親の私が子どもの頃はもっと辛い思いをしたけど耐えたのだから(のまりも大丈夫)」と、言われて終わってしまうことが何度かありました。私は親にとって守ってあげる子どもではないのかな、というのを感じていました。私の母はとても早くに結婚したのもあって人の親にはなったけど、精神的な面が追いついていなくて、子どもの気持ちを想像する思考や、余裕がなかったのかな、と今振り返ると思います。

――ナミは母の精神面もサポートさせられているような気がしましたが、これものまりさん自身の体験からきているんですか?

のまり:そうですね、割と近年までそうでした。

――近年ということは、今は落ち着いていらっしゃる?

のまり:いえ、私が結婚して実家とは距離があるところに住んでいるからですね。結婚後は「夫が優先」と言えば親も納得してくれるというのもあります。

取材・文=原智香

元記事で読む
の記事をもっとみる