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「お姉ちゃん、学校でいじめられてるんだって…」小1の弟から衝撃の一言。「隠してた?」4年間も笑顔の裏に隠されていた娘の残酷な秘密【作者に聞く】

  • 2026.2.28
【漫画】「家族全員でいじめと戦うということ」1-0 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
【漫画】「家族全員でいじめと戦うということ」1-0 画像提供:さやけん( @saya_ken2)

「お姉ちゃん、学校でやられてるんだって」小学1年生の息子・フユタが何気なく放ったその一言で、母親のナツミは言葉を失った。

学校生活を楽しく送っているとばかり思っていた小学5年生の娘・ハルコ。しかし、慌てて下校後の公園へ様子を見に行っても、彼女の姿はどこにもない。帰宅した娘は「ずっと公園にいたよ」と嘘をつく。家族の前で見せていた無邪気な笑顔の裏で、彼女はなんと4年間にもわたり、教室で過酷な標的にされ続けていたのだ。

SNSで育児エッセイを発信している漫画家・さやけんさん(@saya_ken2)。彼女の知人の壮絶な実体験をベースに描かれた連載漫画『家族全員でいじめと戦うということ』が、子育て世代を中心に大きな波紋を呼んでいる。

「家族全員でいじめと戦うということ」1-1 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
「家族全員でいじめと戦うということ」1-1 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
「家族全員でいじめと戦うということ」1-2 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
「家族全員でいじめと戦うということ」1-2 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
「家族全員でいじめと戦うということ」1-3 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
「家族全員でいじめと戦うということ」1-3 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
「家族全員でいじめと戦うということ」1-4 画像提供:さやけん( @saya_ken2)
「家族全員でいじめと戦うということ」1-4 画像提供:さやけん( @saya_ken2)

視点が変われば「真実」も反転する

発覚後、ナツミたち家族は最終的に「転校」という大きな決断を下すことになるのだが、本作が単なる体験談と一線を画すのは、その多角的な構成にある。物語は被害者である母親の視点だけでなく、加害者、そして周囲で見て見ぬふりをした傍観者など、立場が異なる複数の視点から教室の闇を丁寧に紐解いていく。

さやけんさんは「真実とは、語る人間の立場や視点によってまったく別の顔を見せるものです」と語る。「あの子が気に入らない」「目立つから」といった一方的な印象や悪意に惑わされることは多い。しかし、物事の表面だけをすくい取って善悪を判断するのは非常に危険だ。親が我が子を愛するあまり感情的に動き、本質を見失ってしまえば、結果的に一番守るべき子供をさらに追い詰めることすらあり得るのだ。

助けない大人も「加害者」である

さやけんさんは本作を通じ、教室内の複雑な力学を疑似体験してほしいと願っている。加害行為が許されないのは大前提だが、心に深い傷を負った子供からすれば、沈黙を貫いたクラスメイトも、見て見ぬふりをした教師も、等しく「自分を傷つけた加害者」に他ならない。また、親がどれほど愛情を注いで育てた我が子であっても、ある日突然、集団心理に流されて加担側に回ってしまうリスクは常に潜んでいる。

連載中の本作には、読者から「自分も親に言えなかった」「今も心の傷が癒えない」といった悲痛な声が数多く寄せられているという。そんな声に対し、さやけんさんはあえて「この物語はハッピーエンドを迎えます」と、結末を事前に明かすようにしているそうだ。モデルとなった少女は、4年にわたる苦境を見事に乗り越え、現在は穏やかで幸せな日々を送っている。その事実が、過去の傷に苦しむ読者へのせめてもの救いになればという、作者からの温かい配慮である。

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