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うれしいけれど身バレはNG…ゲーム配信者×会社員の密かな二重生活が、後輩社員リスナーの登場で大ピンチ!【書評】

  • 2026.2.27

【漫画】本編を読む

『となりの席の同僚が俺のリスナーだった件。』(ミツコシ/KADOKAWA)は、配信者とそのリスナーという関係が、日常の職場という令和ならではの設定で生々しく交差するコメディだ。

主人公・市井東は普段は飄々とした会社員でありながら、自宅ではゲームの実況を配信する人気配信者「ガリちゃん」として二重生活を送っている。ある日、退勤前にSNSで配信の告知をすると、隣の席から喜びの声が聞こえてきた。同じ会社の後輩・並野平太が、自分を推してくれている重課金リスナーだったのだ。その日を境に、身バレの危機と身近な人間に推される快感との間を行き来する、東のヒヤヒヤな日常が始まるのだった。

本作の見どころは、「匿名の楽しみ」と「職場でのリアルな至近距離」という両極を絶妙に描いている点だ。東の配信の大ファンで、オフィスで無邪気に布教活動する素直でかわいい後輩・並野。彼が熱心なリスナーであることを知りながらも、シゴデキ先輩として淡々と日々を重ねている東。ふたりの間にはほほえましいやり取りと緊張が生まれていく。「正体を明かしてはいけないヒーロー」的な設定にもかかわらず、何とも言えないユルさが作品全体を通して流れていて心地よい。

さらに、読めば昨今の推し活やオタク事情がつぶさにわかるのもうれしい。配信翌日の推し同士の会話やゲーマー特有のノリ、イベント参加時の心境や行動など、配信者への愛情が随所にちりばめられており、あるある漫画としてライトにも楽しめる。

最新2巻では、東のゲーム大会への出場や転勤話が浮上するなど、オフィス内外でさらなる物語の進展が描かれる。「バレたらどうする?」という緊張感ももちろんだが、東と並野の先輩と後輩以上の関係がどのように変化していくのか、こちらも引き続き目が離せない。

文=富野安彦

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