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【実録】休日の昼からプシュッ!「自分はいつでもやめられる」が一番危険。普通の会社員がアルコール依存の“沼”に落ちるまで【作者に聞く】

  • 2026.2.19
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」1 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」1 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社

「いつでもやめられる」そう思いつつ、アルコールで酩酊(めいてい)する気分を味わいたくて、なんだかんだと飲む理由を探している。仕事のストレス、人間関係の悩み、あるいは単なる習慣…。気づけば休日の昼間から缶ビールを開け、飲まないと手が震えるようになっていた――。

あなたは、自分や家族に対して「もしかして」と不安になったことはないだろうか?今回は、三森みささん(@mimorimisa)の『だらしない夫じゃなくて依存症でした』(時事通信社)より、誰もが陥る可能性があるアルコール依存についての話を紹介する。

「だらしない夫じゃなくて依存症でした」2 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」2 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」3 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」3 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」4 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」4 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」5 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社
「だらしない夫じゃなくて依存症でした」5 画像提供:(C)三森みさ/時事通信社

仕事のストレスが「引き金」に

本書は、アルコール依存をメインに「ギャンブル依存」「薬物依存」など、日常的に誰もが陥りやすい依存症について描かれている。取材を通して描かれたあるカップルの事例を見てみよう。

男性は学生時代、定期的に飲み会で酔っ払って楽しく騒いで、二日酔いになる日もあるごく普通のタイプだった。アルコール依存症とは縁遠い性格だったが、就職してから落ち込むことが増えた。嫌なことがあった日に飲むことから始まり、少しずつ上司や取引先との飲み会も増えていく。酔っ払うことで内向的な性格をごまかして、仕事の人たちに気に入られようとしていたのだ。

飲酒量が増すと一人で二軒目に行くようになり、休日でも昼間から飲むようになった。飲まないとリラックスできず、夜も寝付けなくなる。始まりはストレス発散のための飲酒だった。それが常習的になってくると、自分の意志ではどうにもならなくなっていく。

三森みささんは、本作のほかにも『母のお酒をやめさせたい』やカフェイン依存、ゲーム依存症などの啓発漫画を描く。今回は制作秘話について話を聞いた。

「脳の本能」がハイジャックされる病気

日ごろからアルコールをたしなんでいると、依存に気づかないこともある。本人が「依存」に気づくことは難しいのだろうか。

「依存症は、脳の本能的な部分の奥から出てくる『欲求』が狂ってしまう病気なので、理性的な思考と本能的な思考がごっちゃになって、見分けるのが難しいんです。経験上『自分は依存症かも…』と、しっかり認識できている場合は、まだ初期だな~と思います」

病気が進行していくと、「自分は依存症かも(理性)」「このままじゃヤバいかも(理性)」と考えていても、同時に「でもやめたくない(本能)」「〇〇の理由があるからやめなくていい(本能)」が出てきて、すべての思考が一つの脳みそのなかでごちゃごちゃになっていくという。「どれが理性でどれが本能的な部分なのか、自分の頭の中だけで見分けるのは困難です。ですので、本当は気づいてはいるんだけど、やめることができないという病気だと思います」

依存症は「生き延びるための手段」

読者へのメッセージをお願いすると、三森さんはこう語った。

「依存症というのは誰もがかかる病気であり、心の弱さや自制心の問題ではありません。そして、多くの場合は、依存しなくてはならない苦しい環境に生き延びるための手段です。もしも現在進行形で依存しているなら、そんな自分を罰さないでほしいなと思います」

三森さんは現在、自身が依存の問題を抱え、その問題を解消したあとに取り組むことになった「トラウマ治療」の漫画も描いている。心の弱さではない。誰もが陥る可能性がある「脳の病気」について、漫画を通して理解を深めてみてはいかがだろうか。

取材協力:三森みさ(@mimorimisa)

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