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会社員なのに自腹で「専属運転手」を雇った…億稼ぐ外資系金融ママが"月30万円"を迷わず投資したワケ

  • 2026.2.19

仕事のデキる人はどこが違うのか。起業家の河村真木子さんは「『時間をお金で買う』という方法がある。私は外資系企業で働いていたとき、『専属ドライバー』を雇って時間に投資することで、数億円の年収を稼いだ」という――。

※本稿は、河村真木子『外資系金融ママがわが子へ伝えたい 人生とお金の本質』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

ドライバーが車のドアに手をかけている
※写真はイメージです
母親だって「自分中心」に生きていい

ハードワークで、週末にも海外旅行をしていると、「娘さんはどうしているの?」と聞かれることがありました。

「母に助けてもらったり、シッターさんをお願いしたりしています」

そう答えると、ギョッとした顔をする人も。しかし、全部の時間を誰かのために使ったら、自分を自分の人生の中心に据えることにはなりません。

愛情はお金でも時間でもなく伝える方法があるし、娘がいずれ親になるとき、こう思ってくれたら最高です。

「ママだって自分を中心に生きていたから、私もそうしていいんだ」
「結婚・出産したとしても、自分を犠牲にしなくていい」

本心から「何があっても、あなたの人生はあなたのもの。大丈夫、あなたはすごい」と思って応援すれば、子どもの自己肯定感は養われ、その価値観を受け継いでくれます。

子育てや仕事で忙しい親が「自分の時間」を捻り出す方法は、時間をお金で買うことです。

どんどんお金を使って「時間の節約」をして自分に投資する。

それはリターンが期待できますし、当然の権利としてやるべきことだと私は考えています。

会社員なのに「専属運転手」を雇ったワケ

さて、モノを減らして車を手放した私が困ったのは、移動でした。とにかく仕事が忙しかったので、車を呼ぶちょっとの時間が惜しくなったのです。

当時の私は朝から晩まで顧客と会っていて、大企業のCFOや富裕層が指定するのは会社の役員室だけとはかぎりません。住所非公開の会員制レストランなど、ナビに出てこない店も多いのです。

ところが当時のタクシードライバーの中には、都内の道に慣れていない人もいました。さらに今ほどナビも使いこなしていないケースも多く、お客様とのアポイントメントに遅れそうでイライラしたり……。

あるとき、とても運転が上手で機転が利くドライバーがいました。ごく短い時間で終わるアポなら、ぐるっと回って戻ってきてくれたり、めちゃくちゃ優秀なのです。

「あなたの運転、すごく快適で助かります。失礼だけど、今タクシードライバーで、いくら稼いでいるの?」と私が聞くと、その人はあっさりと「月に25万円くらいですかね」と教えてくれました。

「わかった。じゃあ、同じ金額にちょっとプラスするから、私の専属ドライバーになってくれない?」

そのドライバーは最初、「意味がわからない」という顔で唖然としていましたが、結局、私は彼を引き抜いたのです。ワーカーの分際で。

「時間への投資」で、もっと稼げた

私が我が道を行く人間であることは、社内でもすでに周知のことでしたし、外資系にありがちなことで、とやかく言う人は日本企業ほどいませんでした。それにしても異例といえば異例だったかもしれません。

しかし、専属ドライバーを雇ったおかげで、これまでは「午前中2件、午後2件」くらいしか行けなかった外交が、「午前中2件、午後4件」になりました。

帰りも家まで送ってもらえば時短になりますし、移動中に疲れてぼんやりしていてもいいし、スマホで仕事もできる。ドライバーがいる前提でスケジュールを詰め込んで、私は今まで以上に精力的に働き始めました。

「これは絶対、営業成績につながるし、いい投資だ」

成果を出せば出すだけボーナスに跳ね返ってくる外資系企業の営業です。結果として、専属ドライバーを雇って時間に投資しても、私の資産状況にはまったく打撃もなく、成果が上がってもっと稼げるという結果になりました。

毎朝、美容院でセットしてから出社

「自分に投資する」というとき、内面が中心となるのは言うまでもないことですが、人目により多く触れるのは「外見」です。

美容などの自分メンテナンスも投資だと私は思っているのですが、限りある時間の中でそこに費やす時間がもったいない――そう思って毎朝「ジェットセット」という美容院でヘアケアを頼むことにしました。

美容院
※写真はイメージです

毎日、美容院でヘアセットしてから出社するのは、忙しい朝にプロの技術とセットにかかる時間をお金で買っていたということ。

また、女性の場合、髪は第一印象に大きく影響を与えますし若々しさにもつながるので、「髪の毛がいつも綺麗というのはすごい投資だ」と思っていました。

ほとんどの人は、とても忙しい日々を送っています。

専属ドライバーや美容院でのヘアセットは、私のややぶっ飛んだ例なのですが、人それぞれのやり方で、「時間をお金で買う」アイデアを試してみるといいでしょう。

アウトソーシングした時間で自己投資をすれば、十分に元は取れます。

そして逆説的ですが、「何もしない時間」を味わうと、時間のかけがえのなさを実感し、時間という限られた資産を大切に使うようになります。

セーヌ川のほとりで感じた豊かさ

まだ外資系投資機関で働いていた頃、ロンドン出張のついでにパリに寄ることがよくありました。情報収集の海外視察を効率よくこなすには、出張後に自費で「ちょっと足を延ばす」というのも、いいやり方だと思います。

そんなパリ視察が、たまたま日曜日と重なってしまったことがありました。かなり観光客が多いところは別として、ヨーロッパは今でも日曜日になるとお店もスーパーも閉まるのがデフォルトというところがあります。

そこでなるべく「最終日が土日になる出張」は避けていたのですが、あくまで出張が主なので、自分の都合を優先できません。

仕方ないと割り切った私は、前日にパンとハムとチーズを買っておきました。全然高くない普通のワインを飲み、切っただけのおつまみでのんびり過ごしました。

街を視察する気分でもなく、閉まっているお店も多いので、近くの公園に散歩に出かけると、たくさんの人がいました。

夏の終わり、からりとしたセーヌ川のほとりで、思い思いにくつろぐたくさんの人たち。のんびり本を読んだり、子どもを遊ばせたり、犬を連れていたりして、陽の光を浴びたり、楽しんでいます。

その光景をぼんやり眺めているうちに、心が静かに満たされていきました。

何にお金を使い、何に時間を使うか

公園の後はパリ在住の友人の家に行き、夕食前のアペロを楽しみました。と言うとおしゃれっぽいのですが、ちゃんと食事をする前に、ワインと共にハムやオリーブなどのおつまみとおしゃべりを楽しむ、カジュアルで昔ながらの習慣です。

友人宅で出されたのも、高くないスッキリした白ワインとオリーブと生ハムだけ。

仕事について、子育てについて、お金のことや世界情勢について、あるいはジェンダーのことなど、おしゃべりに夢中になっていて気がついたら夜の9時でした。

「マキコもみんなも、お腹すいたよね?」

そう言って作ってくれたディナーは、パスタ。唐辛子とオリーブオイルのパスタにトリュフ塩をかけたもので、サラダもない、メインもない、見栄えもちっとも盛れていない、飾り気のないパスタです。

そのシンプルで質素なパスタが、もう、とびきりおいしくて。

私はそのパリで、ゆっくり流れる時間をたっぷりと堪能して思いました。

「ああ、なんて贅沢なんだろう」

河村真木子『外資系金融ママがわが子へ伝えたい 人生とお金の本質』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
河村真木子『外資系金融ママがわが子へ伝えたい 人生とお金の本質』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

人生の贅沢はいろいろあり、お金はそのために必要不可欠です。

しかし、時間も同じように必要不可欠です。

「何にお金を使い、何に時間を使うか」

それをまず自分に問い、子どもと共に考えていきましょう。

繰り返し考え、自分の軸ができたら、自分の人生を自分のものとして、生きていけると思うのです。

「何にお金を使ったらあなたは幸せを感じますか?」

たぶん答えは、人それぞれ違うのでしょう。

だからこそ「お金の使い方」は、自分の価値観を教えてくれる大切な学びとなるのです。

河村 真木子(かわむら・まきこ)
起業家
「Holland Village Members’ Club」主宰。1976年奈良県生まれ。一児の母。アメリカのUCバークレー卒業後、外資系金融機関などでキャリアを積む。2021年に、オンラインコミュニティ「Holland Village Members’ Club」を設立。オンラインコミュニティの総会員数は約2.7万人と日本最大級の規模を誇り、2026年、DMMオンラインサロン主催のSALON AWARDにて、4年連続で大賞を受賞した。2025年6月、学生を主な対象にした次世代型オンライン学習コミュニティ「金融経済アカデミー」を開講。また、日本全国に会員制カフェを7店舗展開し、2025年10月には東京・麻布十番にラグジュアリー スパ・ラウンジ複合施設「Holland Village BEAUTY Lounge & SPA」をオープン。著書に『超フレキシブル人生論“当たり前”を手放せば人生はもっと豊かになる』(扶桑社)がある。

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