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『モンスターペアレント』を防ぐ鍵は4月にあり?元教員が明かす、保護者と良い関係を築くために“最初”に伝える話

  • 2026.4.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。

元教員ライターのkntです。

以前はあまり耳にすることがなかった言葉ですが、最近当たり前のように使われている、「モンスターペアレンツ」

いわゆる理不尽な保護者のことです。

今回は保護者と教師の関係値についてお話しをさせてください。

保護者との関係構築は『初期対応』が鍵

モンスターペアレンツという言葉が世の中に蔓延してかなり年月が経ちます。この言葉はなぜ生まれ、なぜこのような保護者がでてきてしまったのでしょうか。

私自身、正直保護者対応に困ったことがあまりありません。しかし、周りをみると、保護者対応にかなり苦戦している教師がいるのも事実です。

基本的には、自分の子どもを大切に思う気持ちから出発しているはずです。

そして、自分の子どもを守るために教師側に発信、訴求をしているものがエスカレートしていわゆる、「モンスターペアレンツ」になってしまうのではないでしょうか。

教師は、保護者からの要望などはもちろん聞きますし、より叶うものにしたいと思っていますが、そこの対応や線引きが曖昧になってしまうと、結果的に要望がエスカレートしやすくなる傾向があると感じています。

教師は、学校という公共の場である以上、組織や集団として考えることが第一です。組織(いわゆるクラスや学校)に馴染めないことなどの要望に関してはこちらも全力でお応えしようとします。

教師側の初期対応や線引きの工夫次第で、お互いのすれ違いを防ぎ、良好な関係を築けるケースも多いです。

なので初回の対応を間違えないように、正しい線引きをすることが、保護者との良い関係を続ける秘訣になると信じています。

4月の笛を吹きましょう

正しい線引きをするためには、教師は4月の対応で一年間が決まってくると言われています。

「4月の笛を吹きましょう」

これは私が初任の時、当時の校長先生から言われた言葉で最後まで胸に刻んで学級経営を行っていました。

どういうことかというと、サッカーのレフェリーに例えると、どの行動がファウルで、どの行動がノーファウルなのか。それを4月に正しく吹き続けることで生徒や保護者への線引きをしっかりとします。

生徒への線引きは容易ではありますが、保護者への線引きがかなり難しいです。

私の地域は学級懇談会があり、4月にほとんどの保護者と顔合わせをさせていただきます。

そこで保護者に向けた「4月の笛」をお話しします。

「中学生なので過ちや判断ミスなどは当然あります。それを今後の成長に繋げるためにぜひ協力をしてください。」

「教育は学校だけではなく、家庭と学校が協力して行うことが一番子どものためになると信じています。」

と、協力を求めます。

もちろんこれは綺麗事ではなく紛れも無い事実です。これに加えて、学級便りや学年便りを利用して保護者にも寄り添っていくスタイルを貫いてきた結果、良い保護者と良い教員人生を過ごすことができました。

子どもの成長は全ての大人で見守る

理不尽な保護者は、教師vs保護者の構図になってしまいます。

これをまず無くすことと、多感な中学生は様々な大人に見守られて成長していくべきですね。

保護者、教師、そして地域の方々。

何色にもなれてしまう中学生を正しい方向に導くことが、教師だけでなく大人の責任であると信じています。


ライター:knt
中部の公立中学校で10年、生徒たちと向き合ってきました。離れて気づいた教員の大変さであったり、現場の先生方への尊敬。現状などをみなさんにお届けします。