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「まさかNHKで!?」「やりおるな…」世界中が唸った『大人気アニメ』“地上波 初放送”に飛び交った衝撃の声

  • 2026.4.6

世代や国を超えて愛されるアニメには、何度でも見返したくなる理由があります。あらためて触れると、思わず心を奪われる確かな魅力があるのです。今回は、そんな“絶大な支持を得る至高アニメ”を5本セレクトしました。

本記事ではその第3弾として、アニメ映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(チャイルド・フィルム、ミラクルヴォイス)をご紹介します。2026年3月15日にNHK Eテレで地上波放送された、絵本のような映像に心を掴まれる珠玉のファンタジー作品です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):アニメ映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(チャイルド・フィルム、ミラクルヴォイス)
  • 公開日:2016年8月20日

海辺の灯台の家で、幼いベン(CV:本上まなみ)はお父さんのコナー(CV:リリー・フランキー)と、お母さんのブロナー(CV:中納良恵)と一緒に暮らしていました。大好きなお母さんから「あなたは世界一のお兄ちゃんになるわ」と褒められ、赤ちゃんが産まれてくる日を楽しみにしていたベン。

お母さんは、巨人のマクリルと愛犬の物語や、古い言葉でつづられる美しい歌など、ベンにたくさんのお話や歌を教えてくれます。ある晩、ベンはお母さんに海の歌が聞こえる貝の笛をもらいました。彼はうれしくなり笛を大事に抱いて眠りにつきましたが、目を覚ますとお母さんの姿がありません。お母さんは赤ちゃんを残して、海へ消えたのです。

絵本のようなぬくもりあふれる映像

アニメ映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』の見どころは、海の伝承をテーマにしながら、壮大なファンタジーを親密な家族の物語として描いている点にあります。物語の中心にいるのは、ベンと妹・シアーシャ(CV:深田愛衣)。兄妹は精霊たちを救う旅へ出ることになりますが、その冒険そのものが家族の絆を取り戻していく時間として描かれています。

何より印象的なのが、手描きのぬくもりを強く感じさせる映像美です。波、霧、夜の海、精霊たちの姿が、絵本のページをめくるようなやわらかな線と色彩で表現され、画面を見ているだけで本作の世界へ深く引き込まれます。

さらに、本作は“声を持つこと”の意味をていねいに描いています。言葉少ないシアーシャの存在や、タイトルにもつながる“海のうた”からは、セリフ以上に感情が伝わってくるのです。子ども向けにも見える題材でありながら、大人が見ると喪失を抱えながら生きること、家族の愛をどう受け取り直すかという切実さが胸に残るでしょう。

世界中で高い評価を獲得

アニメ映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』は、アイルランドで生まれた作品です。制作を担当したのは、アイルランドで“ポスト・スタジオジブリ”と呼ばれている制作会社のカートゥーン・サルーン。本作は第87回アカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされたほか、第28回ヨーロピアン・フィルム・アワードで長編アニメ賞を受賞するなど、世界中のアニメーション界を席巻しました。

さらに2016年には、文部科学省特別選定作品(少年向き、青年向き、家庭向き)と文部科学省選定作品(幼児向き、成人向き)に選出されており、国内外問わず本作の完成度の高さが評価されているのです。

『どーもくん』『こまねこ』を手がけたことでも知られるアニメーション監督・合田経郎氏は、アニメ映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』について以下のようにコメントを寄せています。

美しい映像と音楽で魔法にかけられたんだ。鑑賞中、自分は確かに子どもになっていた出典:『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』公式サイトより

また、本作は2026年3月15日の午後2:40より、NHK Eテレにて地上波初放送されました。待望の地上波での放送が決定した本作についてSNSでは「まさかNHKで!?」「やりおるな…」「たくさんの人に見てほしい」「何度観ても鳥肌」との声が。

映画祭をにぎわせ、著名人からも絶賛のコメントが届いているアニメ映画『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』。幻想的な美しさに包まれながら、最後には静かに心をほどいてくれるようなやさしさを持った一作です。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari