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がんになってから生まれた、新しい繋がり。ひとりで生きていく覚悟が生んだ縁【著者インタビュー】

  • 2026.2.27
©御前モカ(秋田書店)2024
©御前モカ(秋田書店)2024

【漫画】本編を読む

主人公・秋山紅葉(もみじ)ががんの宣告を受けるところから始まる漫画『おはよう、おやすみ、また明日。』(御前モカ/秋田書店)。キャビンアテンダントの仕事ぶりを描いた「CREWでございます!」シリーズで知られる漫画家・御前モカさんが、自身の闘病体験をもとに描いた作品だ。闘病体験を描くと同時に、主人公が“限りある人生だからこそ”とよりよく生きることを模索していく姿も描かれている。紅葉がこれまでの自分を見つめ直す姿は、限りがある人生だからこそ人は輝いているのだということを私たちに教えてくれる。御前モカさんにインタビューし、自身のがんとの向き合い方からご家族・ご友人など周囲の人の変化まで、さまざまなお話を伺った。

――作中、紅葉はがんになっても人生に前向きです。御前さんもがんになってから挑戦したことはありますか?

御前モカさん(以下、御前):3巻の描きおろしに描いたのですが、犬を飼い始めました(こよりといいます)。がん患者ですので、わんちゃんの面倒を最後までみられるか不安で迷っていたのです。ですががんになってから近所の方と交流するようになって、その中でわんちゃんを飼っている方と親しくさせていただきまして。その方が「万が一のことがあったらうちのこよりを引き取って幸せにする」と言ってくださったのです。もちろんそのような事態があってはならないけど、もしもの時の不安が解消されたことで決断できました。

――がんになってから新しい世界が広がっているんですね。近所の方と交流するようになったのはなぜですか?

御前:これはがんになる前から思っていたことだったのですが、私も紅葉同様に“おひとりさま”なので、とにかく自立して生きていかないといけないなと。ですので地域の防災の行事などにも積極的に参加しているのです。この間参加した時は私以外70歳以上の方でしたが、みなさま積極的に負傷者を運ぶ練習などにも参加されていて。女性の参加者の方々から「いざ災害が起きた時に、避難所に知り合いがいると心持ちが全然違うよ」と教えていただきました。

そこからご近所の方と交流したいと思うようになって、近所のカフェに行ったりしております。がんになる前は前職場の交友関係が中心でしたが、今はこれまで接したことがない幅広いご年齢、ご職業の方とお話しする機会が増えて、毎日が楽しいです。この辺りのことを活かしたエピソードは3巻に描いているので、ぜひ読んでみてください。

取材・文=原智香

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