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入院中、同室の人とは仲良くなった方がいい? がんで入院した著者が入院生活を振り返る【著者インタビュー】

  • 2026.2.25
©御前モカ(秋田書店)2024
©御前モカ(秋田書店)2024

【漫画】本編を読む

主人公・秋山紅葉(もみじ)ががんの宣告を受けるところから始まる漫画『おはよう、おやすみ、また明日。』(御前モカ/秋田書店)。キャビンアテンダントの仕事ぶりを描いた「CREWでございます!」シリーズで知られる漫画家・御前モカさんが、自身の闘病体験をもとに描いた作品だ。闘病体験を描くと同時に、主人公が“限りある人生だからこそ”とよりよく生きることを模索していく姿も描かれている。紅葉がこれまでの自分を見つめ直す姿は、限りがある人生だからこそ人は輝いているのだということを私たちに教えてくれる。御前モカさんにインタビューし、自身のがんとの向き合い方からご家族・ご友人など周囲の人の変化まで、さまざまなお話を伺った。

――主人公・紅葉は闘病記としてブログを書き始めます。これは御前さんにとっての漫画のような存在ですか?

御前モカさん(以下、御前):それもございますが、本作を描くにあたって実際に闘病記をXで発信されている方にお話を伺いました。みなさま次の方、これから同じ病気になる方に情報を残したいという気持ちで書いていらっしゃるということがわかりました。

私の漫画の場合はがんの種類も書いておりませんし治療法について細かく描いているわけでもないので、情報としてはお役に立たないと思います。ですが闘病記を書いていらっしゃる方の中には、以前に別の方の闘病記を読んで、たとえご自分がその展開とまったく一緒にならないとしても読むことで心構えができたご経験があったとのことで。ご自分もそうしたいと、治療法や、その時の気持ちを残していらっしゃる方もおいでです。紅葉も初めは気持ちの整理のためにブログを書き始めているのですが、今後同じような立場になった方の心構えができるようにも書いているというイメージです。

――1巻で入院した紅葉が同室の方とどう接するか悩むものの、次第に交流を深めていう姿が印象的でした。

御前:私自身が最初に入院した時は「同じ部屋の方と仲良くなっても、その方が亡くなってしまったら悲しいので仲良くならないようにしよう」と思っていたのです。実際、入院中に仲良くなった方で、その後亡くなってしまった方もいらっしゃいます。それでも入院中に言葉を交わして、いろいろ教えていただいた時間はとてもあたたかく幸せな時間だったなと思っております。今思えば、亡くなってしまうかもしれないから仲良くするのをやめようという考えは浅はかだったなと思うのです。

――御前さんご自身も入院中、さまざまな方と交流があったんですね。

御前:そうですね、がん患者同士のお友達もできました。特に入院したての時はいろいろなことを教えていただいて。例えば私は無菌室(クリーンルーム)にいたのですが、ライトで滅菌したお水が出てくる装置があったのです。ですが、そのライトは危ないから見てはだめだと知り合った方から教えていただきました。あとは「院内のコンビニは何時から何時までだと肉まんがふかふか」など(笑)。本当にいろいろなことを教えていただきましたし、お話しいたしました。

取材・文=原智香

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