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「パンチの頑張りを応援して」園飼育員が公式見解〝サルとして生きる〟ための真実

  • 2026.2.20
千葉県・市川市動植物園の人気者、パンチくん。パンチくんがほかのサルとのやり取りを巡る動画がSNSで拡散されたことを受け、2月20日、市川市動植物園が公式メッセージを発表しました。
千葉県・市川市動植物園の人気者、パンチくん。パンチくんがほかのサルとのやり取りを巡る動画がSNSで拡散されたことを受け、2月20日、市川市動植物園が公式メッセージを発表しました。

千葉県・市川市動植物園の人気者、パンチくん。パンチくんがほかのサルとのやり取りを巡る動画がSNSで拡散されたことを受け、2月20日、市川市動植物園が公式メッセージを発表しました。

添付をご一読ください。#市川市動植物園#市川ファン#がんばれパンチ pic.twitter.com/rT128eCraj

— 市川市動植物園(公式) (@ichikawa_zoo) February 20, 2026

公式メッセージで、飼育担当者が語ったのは「ニホンザルの群れで生きる」という厳しくも大切なプロセスについてでした。

拡散された「衝撃の動画」と投稿者の想い

パンチくんの日常を伝えている盾さん(@tate_gf)が投稿した動画には、パンチくんが大人ザルに引きずられるショッキングなシーンが収められていました。

あまりの反響と衝撃の大きさに、盾さんは現在その動画を削除。野生の厳しさを伝えることの難しさをにじませつつも、パンチくんを見守る活動を続けています。

これに対し、市川市動植物園の飼育担当者が公式に現在の状況と見解を明かしました。

飼育員が明かす「引きずられた理由」

市川市動植物園の発表によると、今回の出来事はパンチくんがほかの子ザルにコミュニケーションを取ろうとした際に起きたものだといいます。

「今回パンチを引きずったのは、パンチがコミュニケーションを取ろうとした子ザルの母親だと思われます。恐らく母ザルは子ザルが嫌なことをされたと思い、パンチに対して『子ザルに嫌なことをするな』と怒ったのではないかと思います」(市川市動植物園 公式メッセージより)

パンチくんはこれまでも、こうした「叱られる」経験を通じて、サル社会での正しいコミュニケーション方法を学んできたのだそうです。

「メンタルの強さ」と立ち直りの早さ

動画ではぬいぐるみの「オランママ」に逃げ込んでいたパンチくんですが、飼育員さんの観察によれば、その後はいつも通りぬいぐるみから離れ、ほかのサルと関わっていたとのこと。

エサの際も様子に変わりはなく、本気で攻撃をしようとするサルもいないことが強調されています。

「ニホンザルの群れへの合流をさせるにあたって、こういった出来事もあることは覚悟してきました。パンチは怒られながらも、立ち直りの早いメンタルの強さも持ち合わせています。(中略)ただかわいそうと思うのではなく、パンチの頑張りを応援していただければ」(同上)

「かわいそう」を超えて、応援するということ

人工哺育で育ったパンチくんが、本当の意味で「サル」として生きていくためには、群れの中で社会的なルールを学ぶことは避けて通れない道です。

そして、盾さん(@tate_gf)の投稿には、ほかのサルにぎゅっと抱きしめられている写真もありました。

盾(@tate_gf)さんのXより
盾(@tate_gf)さんのXより

盾(@tate_gf)さんのXより

飼育員さんたちが覚悟を持って見守り、パンチくん自身も持ち前のメンタルの強さで立ち向かっている今。私たちにできるのは、単に憐れむことではなく、彼が立派な群れの一員になるための「修行」を温かく応援することなのかもしれません。

盾さんはほかにもパンチくんの情報を更新しています。SNSはこちらから。
TikTok:盾(@tate_punch)
YouTube:盾パンチ

ライターコメント

衝撃的な動画に言葉を失った方も多かったと思いますが、飼育員さんの「覚悟」という言葉に、パンチくんを救うとはどういうことなのか、深く考えさせられました。盾さんも、パンチくんの苦難だけでなく、その後の「抱擁」や「勇気」も伝えてくれています。一喜一憂するのではなく、パンチくんの生命力を信じて、これからもエールを送り続けたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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