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「超がん家系でがんに慣れていますっ!!」がん宣告を受けても明るく振る舞う主人公。常に他者を気遣う彼女が人生を見つめ直す『おはよう、おやすみ、また明日。』

  • 2026.2.19
©御前モカ(秋田書店)2024
©御前モカ(秋田書店)2024

【漫画】本編を読む

主人公・秋山紅葉(もみじ)ががんの宣告を受けるところから始まる漫画『おはよう、おやすみ、また明日。』(御前モカ/秋田書店)。キャビンアテンダントの仕事ぶりを描いた「CREWでございます!」シリーズで知られる漫画家・御前モカさんが、自身の闘病体験をもとに描いた作品だ。闘病体験を描くと同時に、主人公が“限りある人生だからこそ”とよりよく生きることを模索していく姿も描かれている。紅葉がこれまでの自分を見つめ直す姿は、限りがある人生だからこそ人は輝いているのだということを私たちに教えてくれる。御前モカさんにインタビューし、自身のがんとの向き合い方からご家族・ご友人など周囲の人の変化まで、さまざまなお話を伺った。

――本作は実話の部分とフィクションの部分が混ざってお話になっているそうですね。

御前モカさん(以下、御前):はい。実話の部分については、私の体験だけではございません。がんをきっかけにお友達になった方のことを「がん友さん」というのですが、がん友さんからお伺いしたお話や、がん患者やそのご家族についての論文やレポート、医療従事者用の雑誌など、さまざまなところからエピソードを考えております。私自身の考え方や感じ方はかなり特殊なので「共感を呼ばないと思う」と初代担当さんに言われたこともあり、このような形となりました。

――「共感を呼ばない」と初代担当さんが思われた理由はなんなのでしょうか?

御前:我が家は父方も母方もがん家系で、きょうだいは小児がんになりました。がんの遺伝については諸説あると思うのですが、私自身「将来がんになるだろう」と思っておりましたので、保険などかなり踏み込んで事前に準備をしておりました。

ですので告知を受けた時も「準備してきたものがこれから発揮できる!」という気持ちが強かったのです。治療に関してもかなり調べておりましたので、「この新薬を使いたい、あれも試してみたい」とどんどん提案して主治医の先生を困らせてしまいました(笑)。そういうお話をしたら「共感できる人は少ないのではないか」と言われたのです。

――なるほど。確かにショックで頭が真っ白……みたいなリアクションの方が多そうです。

御前:私の場合ショックはほとんどございませんでした。もう事前に自分で調べた段階で、症状がいくつか当てはまるなと思っておりました。細胞を生体検査に出して、その結果から判断する流れだったのですが、画像を見せていただき、告知される前に自分の中では結論が出ておりました。最初に行った病院ではがん細胞の確定診断が出せなくて、2つ目の病院でがん腫が判明したという流れもあって、告知された時は「やっぱりそうですよね? 当たった!」くらいのリアクションでした。

取材・文=原智香

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