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部下の退職に際して「誰も困らない」と言ってしまった→彼女だけ知っていることが多すぎて、困ることになってしまった…

  • 2026.3.7
ハウコレ

部下が退職する日、つい言ってしまった言葉がありました。あのとき私は、自分が何を失おうとしているのか、まるで分かっていなかったのです。そして翌月、その言葉の重さを痛感することになりました。

退職日に言ってしまった言葉

あの子が退職の挨拶に来たとき、私はつい「君がいなくなっても、誰も困らないよ」と言ってしまいました。本心ではありませんでした。どこかで強がっていたのだと思います。

あの子がいなくなることへの不安を認めたくなくて、軽い調子で言い放ってしまった。あの子は何も言わず、笑顔で去っていきました。その背中を見送りながら、自分でも少し後味の悪さを感じていたのです。

現実を突きつけられる日々

あの子が去ってから、すぐに現実が見えてきました。実は、あの子が一人で回していた業務がいくつもあったのです。手順やノウハウは、すべてあの子の頭の中。十分なマニュアルは残されておらず、口頭での引き継ぎだけでは到底カバーしきれない量でした。

業務は少しずつ滞り始め、周囲からは「どうすればいいですか」と質問が相次ぎました。私は答えられませんでした。あの子がどれほどの仕事をこなしていたのか、いなくなって初めて気づいたのです。

後任の退職、そして電話

急いで後任を採用しましたが、わずか2週間で辞めてしまいました。引き継ぎが不十分なまま任された業務に、耐えられなかったのでしょう。追い詰められた私は、あの子に電話をかけました。「あの業務のマニュアル、どこにあるか分かる?」と切り出し、そして「というか……戻ってきてくれないか」と頼みました。

返事は、やんわりとした、しかし明確な「お断り」でした。当然のことだと、心のどこかで分かっていました。あの日、あんな言葉を投げかけた自分に、戻ってきてほしいと頼む資格などなかったのです。

そして...

「誰も困らない」と言ったのは、この私でした。そして今、一番困っているのも、この私です。あの子の存在の大きさを、もっと早く認めていればよかった。感謝の言葉を、素直に伝えていればよかった。後悔ばかりが胸に残りますが、この経験を忘れないでいようと思います。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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