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コルティナ・ダンペッツォ地方の屋台や家庭で親しまれるスイーツ。ふかふかの「りんごのフリッテッレ」をオリンピック観戦おやつに!

  • 2026.2.18

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックもいよいよ佳境。今回の舞台であるコルティナ・ダンペッツォ地方を中心とした北イタリアの、素朴でしみじみとおいしい郷土料理をご紹介してきた連載も最終回。ラストは、カーニバルやマーケットの屋台、また家庭でもよくつくられる、りんごドーナツ。揚げたてを食べながら、五輪を最後まで応援しよう。

コルティナ・ダンペッツォ地方の屋台や家庭で親しまれるスイーツ。ふかふかの「りんごのフリッテッレ」をオリンピック観戦おやつに!

■ふんわりとした生地に包まれた、輪切りりんごのドーナツ

コルティナ・ダンペッツォで親しまれている料理の最後は、りんごを使った菓子。この地域では、薄くのばした生地に、りんごやレーズンなどを巻き込んで焼いたシュトゥルーデルもよく食べられるが、家庭やマーケットの屋台などでもっと気軽につくられているのが、りんごのフリッテッレだ。
「特にカーニバルの時季に食べるお菓子は揚げ菓子が多く、これもそんな一つなんですよ」と、山内千夏さんが話すように、りんごに生地をからめて油で揚げた、ボリューミーなお菓子。衣が薄いと天ぷらのようになってしまうので、ベーキングパウダー入りの生地でドーナツのようにふっくらと揚げるのがポイントだ。揚げ上がりにうっすらと見える、りんごの皮の赤いラインもかわいらしい。りんごをよく食べる地域ということもあり、ほかのフルーツでつくることはなく、りんごのためのお菓子なんだそう。
「生のまま食べるには、ちょっと時間が経ってしまったから揚げてしまおう、という感じで気楽につくるものです」。
今回は紅玉を使ったが、どんなりんごでもOK。キッチンや冷蔵庫に、食べそびれて眠っているりんごで、観戦おやつをつくってみては。

■りんごのフリッテッレのつくり方


◇材料 (つくりやすい分量)

りんご:1個
レモン:1/2個
00粉:80g
ベーキングパウダー:小さじ1/2
卵:1個
牛乳:70ml
グラニュー糖:大さじ1/2
溶かしバター:大さじ1/2
揚げ油:適量(ひまわり油など)
粉糖:適量


00粉
00粉

00粉
日本の小麦粉はたんぱく質の含有量(グルテン量)によって薄力、中力、強力粉と分類されているが、イタリアでは精製度の違いで00、0、1、2と分けられ、数字が大きいほど外皮が多く含まれて全粒粉に近くなる。00(ゼロゼロ)粉は最も精製度が高く、粒子は小さくてサラサラときめ細かい。柔らかくなめらかな生地になるのが特徴だ。いわば小麦粉の大吟醸。生パスタやピッツァ生地によく使われる。製菓材料店やイタリア食材店で入手可能。またはフランスパン用の準強力粉で代用できる。

(1)生地をつくる
ボウルに卵とグラニュー糖を入れてよく混ぜ、牛乳を加えてさらに混ぜる。薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れながら混ぜ、そのまま30分休ませる。

生地をつくる
生地をつくる

(2)りんごを切る
りんごは丸のまま芯をくり抜いて厚さ5mmの輪切りにする。くり抜き器がない場合は、輪切りにしてからナイフの先で芯をぐるりと切り取るとよい。

(3)りんごにレモンを塗る
りんごの断面に、レモンの断面を塗りつける。こうすると、少しさっぱりとした味わいになるとともに、色留めにもなる。

りんごにレモンを塗る
りんごにレモンを塗る

(4)生地を仕上げる
1の生地に溶かしバターを加えて混ぜる。持ち上げると、とろりと落ちてスジが残るくらいの柔らかさになる。

生地を仕上げる
生地を仕上げる
生地を仕上げる
生地を仕上げる

(5)りんごに生地をからめる
4の生地に3のりんごを入れて、表面にまんべんなくからませる。

りんごに生地をからめる
りんごに生地をからめる

(6)揚げる
170~180℃に熱した揚げ油で、5を両面がおいしそうに色づくまで揚げる。油をきって器に盛り、上から粉糖を振る。

揚げる
揚げる

■召し上がれ!

[dancyu]

――教える人

「山内千夏」

やまのうち・ちなつ●料理家。製菓メーカーで商品企画に携わった後、イタリアへ料理留学。以降、定期的に現地で家庭料理を学んでいる。湘南の自宅で料理教室を主宰。著書に『トルタ・サラータ イタリア式塩味のタルト』(文化出版局)など。


文:鹿野真砂美 撮影:伊藤菜々子

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