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「もう限界です」表では人格者の夫が家庭ではDV…夜逃げを決意した母子の一夜を描く実話漫画【作者に聞く】

  • 2026.3.11
手当が必要な怪我をしているにも関わらず、一刻も早く夜逃げさせてほしいと懇願する母親。 画像提供:宮野シンイチさん
手当が必要な怪我をしているにも関わらず、一刻も早く夜逃げさせてほしいと懇願する母親。 画像提供:宮野シンイチさん

子どものころから漫画が好きで、ユーモアのある作品を描き続けている宮野シンイチさん(@Chameleon_0219)。SNSで公開されている「夜逃げ屋日記」は、DV被害など深刻な事情を抱えた依頼者の夜逃げをサポートする仕事をもとに描かれた実話漫画だ。今回は、投稿作品の中から第7話を取り上げるとともに、作品の見どころについて宮野さんに話を聞いた。

人格者の夫、その裏に隠された家庭内の恐怖

7-1 画像提供:宮野シンイチさん
7-1 画像提供:宮野シンイチさん
7-2 画像提供:宮野シンイチさん
7-2 画像提供:宮野シンイチさん
7-3 画像提供:宮野シンイチさん
7-3 画像提供:宮野シンイチさん

今回の依頼者は石田理恵さん(36歳)と、息子のトモキ君(14歳)。夫は地域ではPTA会長も務めるなど“人格者”として知られている人物だが、家庭では妻や息子に暴力を振るっているという噂があった。耐え続けてきた生活に終止符を打つため、理恵さんは夜逃げを決意。母子は新しい人生を求めて、夜逃げ屋に助けを求める。

現場に漂う異様な空気…扉の向こうにいた依頼者

スタッフたちは作業の流れを確認し、依頼者の自宅へ向かう。事前に事情は聞いていたものの、現場に到着した瞬間、ただならぬ雰囲気に包まれていることを感じ取る。そして玄関の扉が静かに開き、理恵さんがスタッフたちを迎え入れた。

その左目には大きなあざが残っていた。状況の深刻さを物語るその姿に、スタッフの宮野は思わず手当てを申し出る。しかし理恵さんは首を振り、「私のことはいいので、早く夜逃げさせてください」と言う。スタッフたちはすぐに作業を開始することになった。

社長の言葉に込められた意味とは

宮野は社長の指示で理恵さんとともに梱包作業を担当することになる。本音を言えばタンスなどの大物を運びたい気持ちもあったが、仲間のスタッフからこう告げられる。「社長はこの夜逃げで君に何かを感じ取ってほしいんや」。その言葉を聞いた宮野は、自分に託された意味を考えながら、「梱包は任せてください!」と作業に取りかかった——。

読者に支えられて生まれた一冊

現在も夜逃げ屋のスタッフとして働く一方、漫画家として活動している宮野シンイチさん。本作について話を聞くと、「ありがとうございます!ここまでの道のりが本当に長くて、何度もへこたれそうになりましたが、フォロワーさんたちの支えのおかげで、ここまで来ることができました。自分は本当に幸せ者です。感謝の気持ちでいっぱいです!」と率直な思いを語った。

さらに見どころについて尋ねると、「もちろん、全部見どころなんですが一つ挙げるとするなら、45ページの描き下ろしです!心を込めて描いたので、お手にとってぜひ読んでみてください。よろしくお願いします!」と笑顔を見せる。

「夜逃げ屋日記」は2023年6月22日から書籍が発売中。SNSで公開されているエピソードに加え、45ページ以上の描き下ろしも収録されている。夜逃げという極限の状況の中で、人が再び人生を歩き出す瞬間を描いた物語に、今後も注目が集まりそうだ。

取材協力:宮野シンイチさん(@Chameleon_0219)

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