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ライダーカップとプレジデンツカップに変わる“ 新大会” の提案

  • 2026.2.18

9月19日から21日の3日間、ニューヨークのベスページ州立公園ブラックコースでライダーカップが開催された。初のライダーカップは衝撃のひと言だったが、大会を終えて感じた個人的な情緒に突撃!

チーム対抗戦は「ライダーカップ」と「PGAツアーvs LIVゴルフ」にしたら、どう?

ライダーカップとプレジデンツカップに変わる“ 新大会” の提案
ライダーカップは今年撮影。今大会は欧州選抜が勝利し、2年大会連続でV。松山英樹も出場したプレジデンツカップは昨年撮影。こちらもスタンドは満席だが、熱量や派手さはライダーカップのほうが圧倒的に勝る。そこでプレジデンツカップを「PGAツアーvs LIVゴルフ」にしたら、と提案。アメリカやヨーロッパ以外の選手も出られるし、良くも悪くもいろいろあったので、チームの選手の思い入れや意気込みも強そう。相当おもしろい戦いが観られると思うのだが、残念ながら実現は難しそうだ

米国vs国際選抜のプレジデンツカップは取材したことがあるものの、私は日本人なので欧・米対決のライダーカップとはこれまで無縁だった。しかし、今回は拠点とするニューヨークでの開催とあって、はじめて会場へ行ってみた。

ライダーカップとは、1927年にアメリカvsイギリスのチーム戦での対決がはじまりで、時を経てイギリスにアイルランドが、最終的にはフランスやスペインといった大陸ヨーロッパの国々も加わり、欧州選抜チームとして現在に至る。

次回が創設100周年にあたる2027年大会は、アイルランドで開催される。一方のプレジデンツカップは、ライダーカップの成功を受けて、ライダーカップに出場できない非アメリカ、非大陸ヨーロッパの選手たちに出場の機会を作ろう、という趣旨できた大会。

1994年に第1回が開催された比較的歴史の浅い大会だが、過去には丸山茂樹や尾崎直道など日本人選手も出場し、最近では松山英樹が国際選抜チームの主力選手として活躍している。昨今のライダーカップは、双方のチームの選手やファンのボルテージが上がりすぎて〝いさかい〞も発生するほど大会の盛り上がりは最高潮に達する。

声援も大きく、選手のアクションも普段のストロークプレーでは見られないほど大きい。入場者数は発表されていないが、私の感覚では1日に10万人を超えている。お土産テントの前には早朝から長蛇の列ができるし、夜明け前から巨大なギャラリースタンドが満席になり、大きな声援が聞こえてくる。

チケット代もマスターズについで高額となっており、1日1600ドルともいわれている〝超レアチケット〞だ。プレジデンツカップも似たような盛り上がりはあるものの、規模やボルテージは小さいというしかない。対戦成績を見ても、過去15大会で13勝1敗1分けと圧倒的にアメリカがリードしている。

この力の差が大会の人気の差につながっているのは否めない。やはりチームが対戦するゲームは、力が拮抗していないとおもしろくない。ライダーカップも歴史をさかのぼれば、アメリカとイギリスとの戦力差が大きく、アメリカが連勝していた時期がある。その差を修正すべくイギリスにアイルランドや大陸ヨーロッパの国々を加えていった。

また、アメリカとヨーロッパという地理的位置や文化が似通っているもの同士がチームになっているため、選手もファンも応援するチームに没頭しやすい。かたやプレジデンツカップの国際選抜チームは、日本、韓国、オーストラリア、南アフリカ、カナダ、アルゼンチンといった国々からの選手がチームになるため、あまりにも地域が広すぎることが問題視されている。

ここでひとつ提案したい。プレジデンツカップを「PGAツアーvs LIVゴルフ」にしてみてはどうだろうか。2023年大会の際、アメリカチームのある選手に同様の質問が投げられたが、その選手は「それをやってもPGAツアーには何の得もない」と切り捨てた。

プレジデンツカップの主催者はPGAツアーで、現在のフォーマットを変えて「vs LIVゴルフ」にしても、LIVゴルフの露出が増えてPGAツアーはLIVゴルフを助けるだけ、という見方もある。しかし、すでにPGAツアーとLIVゴルフは、表面上は和解し、協調路線を取る方向で進んでいる。

5年ぐらいの短期間ではPGAツアーに得はなくとも、激しいバトル、力が拮抗した試合をし、ライバル関係がはっきりとすれば、チーム戦は盛り上がる。ライダーカップのようにあらゆる場所で話題にも上り、ファンの数は増える。ファンが増えることこそが、ゴルフの裾野を広げる。それが、世界のゴルフをリードする組織の目指すべき方向なのではないだろうか。

いかがでしたか? 海外のゴルフ・チームや選手も気になってきますね。

フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE

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