1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「なりすまし詐欺に引っかかるなんて馬鹿だ」と笑う父。だが、父のSNSの秘密を知り引いた【短編小説】

「なりすまし詐欺に引っかかるなんて馬鹿だ」と笑う父。だが、父のSNSの秘密を知り引いた【短編小説】

  • 2026.2.17

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

詐欺被害にあった母を嘲笑う父

先日、我が家で小さな事件が起きました。

母がいわゆる「なりすまし詐欺」のメールに引っかかってしまったのです。幸い被害額は数千円と少額でしたが、母は自分の不注意を責めてひどく落ち込んでいました。

そんな母の姿を見て、リビングで新聞を広げていた頑固一徹な父は、これ見よがしに鼻で笑い飛ばしたのです。

「なりすまし詐欺に引っかかるなんて馬鹿だ。俺ならそんな見え透いた嘘、一目で見抜いてるよ」

父は昔気質の頑固者で、自分だけは絶対に騙されないと豪語していました。

泣き出しそうな母に対し、「注意力が足りない」「世間知らずだ」と延々と説教を続ける父。

その傲慢な態度に、私は隣で聞いていて正直呆れてしまいました。

父が溺れた罠

しかしその数日後、妹が真っ青な顔をして私の部屋に飛び込んできたのです。

「お姉ちゃん、これ見て。お父さんのスマホ見たら、とんでもないことになってる」

妹が偶然目にしてしまったという画面には、信じられない光景が広がっていました。

なんと、あの厳格な父がこっそりSNSを始め、若い女性と出会おうとしていたのです。

しかも相手のアカウントは、誰がどう見ても怪しいものでした。

不自然に加工された自撮り写真に、怪しい勧誘文。

ネットに慣れた人なら一目で、中身は男性が女性になりすましている誘導用の偽アカウントだと分かります。

ところが父はその「彼女」に対し、「君のような素敵な子と話せて嬉しい」「今度二人きりで会いたい」と、信じられないほどデレデレしたメッセージを送り続けていたのでした。

母の数千円の被害を「馬鹿だ」と嘲笑っていた父が、それ以上に巧妙で悪質な罠に、自分から嬉々として飛び込もうとしている。

その滑稽な姿に、私は怒りを通り越して、思わず苦笑いが漏れてしまいました。

「お父さん、母さんのこと全然言えないじゃん……」

妹と顔を見合わせ、私たちは静かにスマホを閉じました。

父が騙されている真実に気づいて、あの大口を叩いた顔が真っ赤に染まる日は、そう遠くないようです。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる