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「長男の俺が遺産をもらうべきだ!」と豪語する兄→私「どうぞどうぞ!」と私が全部譲った理由【短編小説】

  • 2026.2.17

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

「長男の特権」を振りかざす強欲な兄

父が急死し、実家で遺産についての話し合いが行われた日のこと。

長年寄り付きもしなかった兄が、血相を変えて乗り込んできました。狙いはもちろん、父が残した財産。

「いいか、俺はこの家の長男だ。実家の土地も預金も、すべて俺がもらうのが筋だろう!お前は嫁に行った身なんだから、絶対に口出しするなよ」

鼻息荒く、テーブルを叩いて威圧する兄。

父の世話をずっと一人で担ってきた私に対し、労いの言葉は一つもありません。

親戚たちも兄の横暴な態度に眉をひそめていましたが、当の私は静かに微笑み、一枚の書類を差し出しました。

「ええ、もちろん。お兄ちゃんが全部継いでくれるなら、私は一切の権利を譲るわ。どうぞどうぞ、全部持っていって」

あっさりと引き下がった私を見て、「わかればいいんだ」と勝ち誇る兄。

彼は私が悔しがって泣き寝入りしたのだと勘違いし、ホクホク顔で財産をすべて自分の名義に変更する手続きを進めていきました。

歓喜から一転、突きつけられた「マイナスの真実」

数週間後。私のスマホに、兄から鼓膜が破れそうなほどの悲鳴まじりの電話がかかってきました。

「おい!なんだよあの莫大な借金は! なんで俺に言わなかったんだ!」

電話口でパニックに陥る兄。

実は父、生前の事業の失敗により、実家の価値をはるかに上回る多額の借金を抱えていたのです。

私は生前に父からその事実を聞かされており、すでに密かに財産の調査を終えていました。

遺産を丸ごと相続するということは、プラスの財産だけでなく、マイナスの借金もすべて背負うということ。

「『俺が全額もらう』って豪語したのはお兄ちゃんでしょ?」

「そ、そんな……俺、遺産が入ると思って、もうローンで車も買っちゃったのに……どうやって返せば……」

絶望のあまり、かすれる兄の声。

中身も確認せず、目の前の欲に目がくらんで「長男の特権」を振りかざした結果がこれです。

その後、兄は実家を売り払っても足りない借金の返済に、今も一人で追われる日々を送っているそうです。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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