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思春期の子どもと語り合える時間こそプライスレス。 湯布院のオーベルジュで親子の“これから”を語る旅へ

  • 2026.2.13

子どもたちが大きくなるにつれて、一緒に出かける機会は自然と減っていくもの。子どもの成長を喜ぶ半面、親子でゆっくりする時間が恋しいという人も少なくないはず。私ライター小仲も、そんな母親のうちの一人。長女は都内から大分県の大学に進学し、めったに会うことができず、中学2年生の息子を誘っても「その日は友達と予定がある」と、あっさり断られる始末。勉強や成績の話ばかりをしてくる親よりは、友達と過ごしたほうが楽しいのは当然でしょう。だからこそ今、語り合える家族時間がどれほど貴重なものかを、以前にも増して感じるようになりました。子どもと過ごせる時間は、思っている以上に限られている。そんな思いを胸に、親子でゆっくりと対話ができる場所を求め、知る人ぞ知る大分県・湯布院のオーベルジュ、ENOWA YUFUINを訪れました。

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久しぶりに子どもたちと対話できる時間を求めて小仲家でENOWA YUFUINへ

左からライター小仲志帆、息子のソウタ(中学2年生)、娘のハルナ(大学2年生)

私たち小仲家は4人家族。娘のハルナが大分県の大学に進学して早2年。都内で中学2年生の息子、ソウタと、夫の3人で暮らしています。夫は仕事で予定が合わなかったのですが、私は久しぶりに時間ができたので、なんとか息子のソウタを誘えて、娘のいる大分へ。

都会では味わえない澄んだ空気と大地に息子も「気持ちいい~」とぽつり

ENOWAの全ての源であるファーム、「ENOWA FARM」から旅がスタート

大分県湯布院に到着して、まず向かった先はENOWAが所有するファーム。移動の車中では爆睡し、起きるのが辛そうだった息子も、車を降りた瞬間、澄み切った空気と目の前に広がる畑を見渡し「気持ちいい~」とぽつり。山と海に囲まれた東京では味わえない自然の素晴らしさを姉から聞いていた息子が、大分の空気を肌で感じ、ファームの空気を深く吸い込んでいました。

ファーム起点の「FARM DRIVEN」

農家と直接つながり、安全な食材を提供する「FARM TO TABLE」の哲学は広く実践され始めましたが、それをさらに一歩先へと進めているのが、ENOWAのレストラン、「JIMGU」です。すべての料理は畑から始まる、という考えのもと、野菜の匠と名高い石割照久さんを招きENOWA FARMをつくり上げ、シェフ自らが毎朝畑に足を運び、野菜の状態を見極めて、その日のメニューを決めています。ファームが主導の「FARM DRIVEN」を実践することで、食材の持つ最大限の魅力を引き出した、その日にしか味わえない料理ができるのが魅力。必要な分だけ収穫するので、フードロスにも繋がり、自然のサイクルを壊さないサスティナビリティな側面も注目されています。

野菜の味に感動「ドレッシングなしでこんなに美味しいってすごくない?」

あまりの美味しさに思わず目を見開いてしまいました
石割さん「葉の表面の白く粉吹いたようなものは…」
有機農業なので、安心して食べられる葉野菜

畑で迎えてくれた石割さんが、「食べてごらん」とロシアンケールの葉をちぎり、私たち親子に手渡してくれました。

口にした瞬間、息子が思わず一言。
「何これ。ドレッシングなしでこんなにおいしいって、すごくない?」

心底驚いた表情。その気持ちは、正直私も同じでした。野菜の味のさらに奥に、凝縮されたコクのようなものを感じたのです。大げさではなく、これほど深い味わいの野菜は初めてでした。

ENOWA FARMの野菜は、品種選びから土づくり、育て方に至るまで、石割さんのアドバイスとENOWAのスタッフの想いがつまっているからこそ生まれる味わい。それが、ひと口で味の違いとして伝わってきました。

息子がいちばん感動していたのは、ミンチ肉と煮込むとおいしいと教えてもらった黒キャベツ。濃厚な甘みと旨味に「野菜嫌いの友達を連れてきたい」と言い出し、「あいつ、ここの野菜を食べたら好きになるかも」とつぶやきました。

大切な人に食べてもらいたくなる、そんな野菜です。

葉をじっくり観察すると、表面に白く粉が吹いていました。それは虫が嫌う“ろう質”で、野菜が自分の身を守るためのものだそう。虫眼鏡で葉の裏をのぞき込む息子の姿は、普段あまり見かけないほど真剣です。

さらに教えてもらったのが、冬野菜と夏野菜の役割の違い。冬は寒さで内臓の動きが鈍くなるため、食物繊維の多い野菜を摂ることで胃腸を活性化させ、栄養をしっかり吸収できるのだとか。白菜、ごぼう、かぶ、大根、にんじんは、まさに冬にこそ食べたい野菜。一方、夏はきゅうりやなす、トマトなど水分の多い野菜で体を内側から冷やすのが理にかなっているそうです。

では、冬野菜はなぜこんなに甘いのか。その理由も石割さんが教えてくれました。野菜は凍結から身を守るため、糖を蓄える性質があり、霜が降りるほど甘みが増すのだとか。

畑を歩いていると、小さなサツマイモを発見。収穫期を終え、たまたま残っていたものですが、石割さんが絞るとたっぷりの汁が出て、思わず親子で「お~~!!」と声を上げました。口に含むと、鼻を抜ける香りとしっかりしたサツマイモの味わいにまたまた驚ろかされます。サツマイモは、水分の少ない土地ほど甘みを蓄える野菜。徳島・鳴門では、海のミネラルを含んだ砂を定期的に入れ替えながら、その味わいを育てているといいます。関東の砂地もまた、サツマイモに適した環境。特産品とは、その土地の土壌と気候がつくり出す“必然”なのだと感じました。

うねが連なる冬のENOWA FARM
ヒオウギ貝(大分産)の殻

さらに息子の目を引いたのが、畑にまかれていたヒオウギ貝の殻。

食用後は廃棄されがちな貝殻を肥料として再利用し、カルシウムを加えるための土壌改良に役立てているのだそう。使い切れなかった野菜も畑に戻し、また次の命へと繋げます。

そんな細やかなところにも、ENOWA FARMの自然と共生するエシカルな取り組みが、静かに息づいていました。

面白い名前の野菜を見つけては「これは何?」と質問が止まらない息子。

「今日ここで収穫した野菜が、ディナーになるよ」と伝えると、「そう思うと楽しみが倍増」と、目を輝かせていました。

石割照久さん

京都で江戸時代から続く石割農園の10代目。有機野菜を中心に独自の方法で多種多様な京野菜を育てる。その味わいに惚れ込み、国内にとどまらず海外の料理人からも依頼を受け、オーダーメード野菜を手がける野菜の魔術師。企業と連携しパリ郊外での野菜栽培も経験もあり、新品種の開発にも挑戦し続けている。

ENOWA×ホンダ太陽が提携するツアーに参加「あんなふうに働いている人たちが作る車に乗りたくなる」

業務について説明してくださるのは内梨さん

精神的にも成長し始め、感情の揺れが大きくなる中学生の息子。「自分は将来、何ができるんだろう」「どんなふうに生きていくんだろう」。そんな問いが、少しずつ心に芽生え始める多感な時期です。今回、自動車の部品などを制作しているホンダ太陽株式会社に訪問し、ENOWAと提携しているダイバーシティ・インクルージョンを体感するツアーにも参加しました。

息子にとって“多様性”や“共生社会”という言葉を、知識ではなく実感として受け取る時間に。障がいの有無ではなく、それぞれが役割を持ち、当たり前に働き、笑い合う姿を目の前で見て、感じて。息子のなかで、社会の輪郭が少し広がったように見えました。

そして、その姿を隣で見守りながら、親である私自身もまた、価値観をアップデートする機会をもらいました。

ホンダ太陽株式会社とENOWA YUFUINの目指す社会

太陽の家創設者・中村裕博士による、「身心に障害者はあっても、仕事に障害はあり得ない」という理念の下(引用:)、故郷・大分県別府市に、障がいのある人が働ける場として設立した「太陽の家」。その後、本田技研工業の創業者・本田宗一郎氏が太陽の家を訪れた際に感銘を受け「おい、どうしてだ 涙が出て来てしょうがないよ。どうしたんだ。やろう、Hondaもこういう仕事をしなきゃダメなんだ」と語り、誕生したのがホンダ太陽株式会社です。

ホンダ太陽とENOWA YUFUINはダイバーシティ・インクルージョンの推進にむけて、互いの知識や強みをシェアし、学び合いながら、多様性社会の実現、人々が助け合いながら働く、やさしい未来の創造に挑戦しています。ホンダ太陽でのツアーをENOWA YUFUINに宿泊した親子が体験し、ENOWAの農業の知見をホンダ太陽に還元する。そんな共生社会を目指して。

随所に見られた働きやすさの工夫「環境さえ整えれば、仕事において”障害”はなくなる」

ご自身も車椅子で移動する加藤さんが工場内を案内してくれました
それぞれの作業台には何かトラブルがあったときにすぐに周囲に知らせるランプが設置されています

二輪車、四輪車、パワープロダクツの部品製造を担う現場で、「仕事もプライベートも充実しています」と、笑顔で迎えてくださった加藤さん。ここで働く人は約160名。そのうち約7割が、何らかの障がいを抱えています。加藤さんご自身も車椅子で移動しながら、私たちを案内してくれました。

作業台のモニターの高さは120〜150cm。これ以上高くすると、陰から人が出てきた際に視認できず、転倒などにつながる恐れがあるためです。また、災害や有事の際に備え、通路は車椅子が3台並んで通れる幅を確保。さらに、各工程の横にあるスイッチを押すとランプが点灯し、困ったことがあれば即座にサポートに駆けつけられる体制が整えられています。

車椅子の人が取りやすいように配膳台は低めに
縦に飲み物を並べることで車椅子ユーザーも手に取れるように
車椅子のタイヤをパンクさせないように配慮

製造現場以外にも、随所にユニバーサルデザインの工夫が。テーブルやトイレの洗面台はすべて車椅子に合わせた高さ70cm。食堂では、配膳台が低く設計されている一方で、調理場は腰への負担を軽減するため10cm低く設計されています。売店では商品を横並びではなく縦並びに配置し、車椅子でも取りやすく。掲示板に画鋲を使わず磁石を採用しているのは、落下した画鋲で車椅子のタイヤがパンクすることを防ぐためです。

会社全体が、誰にとってもやさしい空間として設計されていました。ホンダ太陽の「心身に障害者はあっても、仕事に障害はあり得ない」という想いを強く感じることに。

自分の意志で行きたい場所へ!「祖父母が歩けなくなってしまってもこれがあれば」

「人の役に立つものづくりをしたい」という想いを、心の奥にひっそり持ち続けている息子。家でも独自の発想で何かを制作していることもあり、新型モビリティロボット「UNI-ONE」に興味津々です。

「ほんの少しの体重移動を感知して、方向もスピードも調整できる。この技術、さすがHondaだな」と感動し、UNI-ONEがあれば、将来、祖父母が歩けなくなっても、ストレスなく一緒に出かけられるかもしれないと想像していました。

年齢や能力、身体的な事情を問わず、自分の意思で行きたい場所へ行ける。その思想にも、人を大切にするHondaの精神が息づいています。ちょうど進路に悩み始めている息子。変化の激しい時代のなかで、親である私も未来を予測できない今、「人のために、社会のために生きるとはどういうことか」。そんな問いに、思いを馳せました。

照れながらも親子でお揃いのパーカを作成

Hondaのバイクに乗っているワンちゃんに惹かれてこのデザインを親子でチョイス
スタッフの皆さん手伝ってもらいながらプレス機を使って服にデザインを転写

昨年からホンダ太陽では、従業員がデザインしたイラストをHondaに申請し、公式ライセンスを取得したオリジナルデザインをプリントしたアパレルのEC販売もスタート。今回は特別に、非売品のパーカに好きなデザインをプリントし、世界にひとつだけのパーカを制作させていただきました。息子はデザインがズレないように慎重に永井さんと共に作業していました。

社員食堂で皆さんとランチをする頃には、車椅子も身体的な違いも“特別”ではなくなっていました

社員食堂にお邪魔して一緒に食事を(ソウタ君を囲むように左隣から時計まわりに、中島眞一さん、田尻志保さん、丸山海翔さん、河野悟士さん、江頭大輔さん)
切り絵作家としても活躍する中島さん
手足の自由が制限された中島さんが、口でデザインナイフをくわえながら作成したという切り絵も社内には飾られていました

どんな話をすればいいのだろうと、少し緊張気味の息子に、社員の方が「どこの車が好き?」と声をかけてくださいました。「TOYOTAです」の冗談めいた返答に、皆さんが笑ってくださり、場の空気が一気に和みます。

会話は「この食堂で一番おいしいのは?」「最近ハマっていることは?」「好きな漫画は?」と続き、多様性とは関係のない話題ばかり。息子にとって、車椅子も身体的な違いも、すでに“特別”ではなくなっているのでしょう。

そんな中、江頭さんが、「製造にいた時、前が聴覚に障がいのある方だったんですが、コロナ禍でマスクもあり、感情も読めず、全くコミュニケーションが取れなかったので。指文字を覚えて会話しました」と話してくださいました。

田尻さんは、「助け合うことも大切だけど、“手を出しすぎない”ことも大切」と言います。「助けたい気持ちを我慢して、どう解決するかを見る。そうしないと、相手のやる気を摘んでしまうこともあるから」。本当に助けを求められた時だけ、手を差し伸べるそうです。20歳のときの事故をきっかけに車椅子での生活となり、職業訓練でPCを学んだ田尻さん。その後ホンダ太陽に入社し、当初は製造職を希望していましたが、現在は購買業務を担当し、そこで新たな可能性を見出しています。

「何をしたいかを決めて頑張ることも大切。でも、可能性はどこでどう広がるかわからないと思っています」

障がいのあるなし、どちらの経験もしてきた田尻さん。その言葉と姿勢からは、自分の幅を自分で決めつけないことの大切さが伝わりました。

「何より人間~夢・希望・笑顔~」
We are the creative challengers.

ホンダ太陽の工場を見学し、働く方々と出会い、言葉を交わす中で、このメッセージが、私たち親子の心に深く響きました。

ツアーを終えて、ホンダ太陽の社員の方に見送られた息子がこぼした言葉。

「あんなふうに働いている人たちが作る車に乗りたくなる。俺、自分で車を買うならHondaにするわ」きっとこれは本音でしょう。

ホンダ太陽株式会社

本田宗一郎の想いから誕生。大分県日出町・別府市・埼玉県和光市に拠点を持つHondaの特例子会社。Hondaのものづくりを通じて、障がいのある人たちの社会的自立の促進を目指します。SNS発信中 →「ホンダ太陽」で検索

親元を離れた娘にも美味しい食事を食べさせられる…それだけでも胸が満たされる時間に

久しぶりの家族時間に乾杯

大学の授業を終えた娘もENOWAで合流し、ディナーがスタート。大分でひとり頑張る娘に、美味しい食事を食べさせてあげられる…それだけで、胸が満たされる時間です。そして、この日の会話の中心は「野菜」。こんなにも野菜についてじっくり話す機会は、これまでほとんどありませんでした。

メニューに書かれているのは食材名のみ。息子は、今日畑で見たあの野菜たちが、どんな一皿になるのか楽しみで仕方がない様子です。目の前に運ばれてきた料理は、シェフの手によって美しく、鮮やかな“作品”となり、ひとつひとつをじっくり眺め、ゆっくり味わいます。

ラディッシュのディップ添え
マスカットと鯛のカルパッチョ
この日取れた野菜を使った炭火焼
炭火焼に使われた本日の野菜

息子の一番のお気に入りはインドアガーデンでいただいたラディッシュのディップ添え。「10皿食べたい」と美味しさに悶絶。大分で採れる魚の美味しさ知る娘はカルパッチョを食べ「う~ん」とご満悦の表情。そして、葉物好きな私のお気に入りは野菜の炭火焼き。まるで絵画の作品のような一皿に感動です。

今の時代、いつでも手軽に、何でも食べられる。とても恵まれている反面、自分が何を口にしているのかを、深く意識することは意外と少ないのかもしれません。口にするものが自分の体をつくっていること。野菜一つひとつに手をかけ、安全に育ててくれる人がいること。そして、その素材を最大限に活かして料理へと昇華させてくれる人がいること。それを知るだけで、食事はこんなにも豊かで、格別に美味しく感じられるのだと、この体験を通して、息子は実感したようでした。

娘は「一度の食事で、これだけ多くの種類の野菜を色んな味わいでいただける機会なんてなかなかない」と離れて暮らしているからこそ感じる、食のありがたみを痛感したよう。子どもたちが喜んでいるだけでなく、心に響く「何か」を感じている姿に、ENOWAに来て良かったと心から思えました。未来ある子ども達が自分の体に入れる食材に意識を向けてくれるきっかけになってくれたら、それが母親としては何よりのご馳走です。

東京へ戻る帰路「お腹は空いてるけど、今はなんだか体に良くないものは、しばらく食べたくない気分」と息子が言った言葉が印象的でした。

離れていた時間を埋めるように、さまざまな話を交わして

全客室についている露天風呂は滞在中、何度も入りたくなる心地よさ
和モダンを基調に丁寧に整えられた上質空間

宿泊した ENOWA YUFUIN は、約13,400坪という広大な敷地に、ヴィラを含めわずか19室のみ。敷地内には至空のサウナやスパ、ハーブガーデンが点在し、タイミングが合えば、高台から湯布院の街の上に雲海が広がる、幻想的な景色に出合えることもあります。

ボタニカルリトリートにふさわしい豊かな自然環境と、丁寧に整えられた上質な空間。広々とした客室には洗練された家具が配され、ラグジュアリーでありながら決して華美ではない、その心地よさが心にゆとりを生み、家族と過ごす時間をやさしく包み込みます。全客室に備えられた露天風呂では、娘と肩を並べて湯に浸かり、離れていた時間を埋めるように、さまざまな話を交わすことができました。

今までは特定の日に限られていた子どもとの宿泊が、3月中旬からはいつでも全世代対応となるそうです。6部屋がコネクティングルーム対応可能で友達家族やご両親と一緒になど、ENOWA YUFUIN は、また帰ってきたくなる、そんな居場所になりそうです。

緑の輪で繋がる家族の時間、かけがえのない記憶に

搾りたてのジュースで乾杯

養鶏も手がけるENOWA YUFUINの朝食は、産まれたての卵を主役にした卵料理。見せていただいた卵は、白にほんのり青みを帯びた「アローカナ」と、深みのある赤卵の「紅葉」。卵料理はオムレツと目玉焼きから選ぶことができ、料理に合わせて卵を使い分けるのも、シェフのこだわりのひとつです。

無類の卵好きの私は、青みがかった卵がどうしても気になり、目玉焼きを。子どもたちは迷わず大好きなオムレツをオーダーしました。まずは、採れたて野菜のジュースで乾杯。卵料理はもちろん、カボチャのスープ、そしてクレープのデザートまで、どれをいただいても最高。普段手軽に済ませることの多い朝食を堪能しました。

産まれたての卵、白の殻にほんのり青みを帯びた「アローカナ」と、深みのある赤い卵の「紅葉」
卵の黄味が大きくてふっくらした目玉焼き
ふわふわのオムレツ

体を内側から整えてくれるような朝食。前日の余韻を胸に、心も体もゆっくりとほぐれ、心地よい一日の始まりを迎えることができました。

娘は「食も、体験も、空間も、ここに来る意味がある、そんなホテルだよね。それが大分にあるのが、なんだか誇らしい。今度はパパも一緒に、4人で来たいね」と充実の滞在を振り返ります。

ホテルを出発する際に、息子は石割さんに握手を求め、私に「また石割さんの野菜、食べたいな。おれ、野菜に対する価値観が変わったかも。ママも畑やれば?そんな簡単じゃないか」と笑いながら、すっかり石割さんの虜になっている様子でした。

ほんのつかの間だった娘と息子との時間を、ENOWA YUFUINが、かけがえのない記憶として心に刻んでくれました。

撮影/大森忠明 取材/小仲志帆

ENOWA YUFUIN

大分県由布市湯布院町川上丸尾544
電話:0977-28-8310 予約センター 0120-770-655(受付時間 9:00-17:45)
email:enowa@jpn-rsc.co.jp

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