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熱烈オファーに「僕には無理!」日本に実在する仕事『レンタル・ファミリー』とは?本編映像

  • 2026.2.13

映画『ザ・ホエール』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞に輝いたオスカー俳優、ブレンダン・フレイザー主演の映画『レンタル・ファミリー』が2月27日(金)に公開される。このたび、日本でも実在する仕事“レンタルファミリー”との運命の出会いを映す本編映像が初公開された。

【写真を見る】不安な表情を隠せないフィリップ(ブレンダン・フレイザー)

【写真を見る】不安な表情を隠せないフィリップ(ブレンダン・フレイザー) [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
【写真を見る】不安な表情を隠せないフィリップ(ブレンダン・フレイザー) [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

監督を務めるのは、長編デビュー作『37セカンズ』(19)でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め、「Beef/ビーフ」、「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたアメリカをベースに活躍する日本人監督のHIKARI。第50回トロント国際映画祭では、いま最も注目されるクリエーターに贈られるEmerging Talent Awardも受賞し、名実ともに世界が注目する映画監督に名を連ねたHIKARI監督が、長編2作目でサーチライト・ピクチャーズとタッグを組み、日本を舞台にしたオリジナル作品を世界に送り出す。共演には、エミー賞ノミネート俳優の平岳大、山本真理、新鋭のゴーマン シャノン 眞陽、そして名優、柄本明が名を連ね、日本を舞台にした心震える感動のドラマを世界に届ける。

レンタル・ファミリーの仕事を通して、思いもよらなかった感情や出会いに触れていくフィリップ [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
レンタル・ファミリーの仕事を通して、思いもよらなかった感情や出会いに触れていくフィリップ [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

先日、日本でもフレイザーをはじめとする主要キャスト陣が一堂に会する来日イベントが行われ、日本公開に向けて大きな盛り上がりを見せている映画『レンタル・ファミリー』。本作で描かれる“レンタルファミリー”=“レンタル家族業”とは、依頼者から報酬を受け取り、その人にとって必要な「家族」や「恋人」、「友人」といった役割を、時間単位で“演じる”仕事だ。誰かの父親役、誰かの恋人役、ただ話を聞いてくれる友人役など、依頼内容は様々で、相手の気持ちに寄り添いながら、その人の人生の一場面を共に生きることが求められる。この仕事の背景にあるのは、現代社会に広がる孤独やつながりの希薄さ。誰にも本音を話せない人、そばにいてほしいと願う人にとって、レンタルファミリーは“心の居場所”のような存在でもある。

オスカー俳優、ブレンダン・フレイザーの繊細な演技に注目 [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
オスカー俳優、ブレンダン・フレイザーの繊細な演技に注目 [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

実はこの“レンタルファミリー”という職業はフィクションではなく、日本に実在するサービスだ。1980年代から存在が記録されているこの仕事は、HIKARI監督のリサーチによると、いまは約300社ものレンタル家族業者が活動しているという。誰かを騙す仕事ではなく、人の心に寄り添い、時には人生を少しだけ前向きにしてくれる。『レンタル・ファミリー』は、そんな人間味あふれる仕事の現場を、温かなまなざしで描きだした作品である。

公開されたのは、 “レンタルファミリー”の世界を象徴する本編映像。フレイザー演じるフィリップが、レンタルファミリー社の代表、多田(平)から仕事の説明を受けるシーンだ。「どんな仕事だと思う?」と問いかけられ、「人の売り買いですか」と戸惑うフィリップ。すると多田は、「違う。人に“心”を売る仕事だ。客が望む役を演じる」と語りかける。「役者でも代理でもいい。本人じゃなくていい。客が求める感情を与えるんだ」と言う。その言葉に、“レンタルファミリー”という仕事の本質がにじみ出る。さらに「君は白人男性だ。ニッチな仕事で人材を探している。人のために意味ある役割を果たせる」と、真剣にオファーする多田。しかしフィリップは、「僕には無理です」とその場を後にしようとする。彼の迷いと不安が凝縮された印象的な場面だ。

『レンタル・ファミリー』は2月27日(金)より公開 [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
『レンタル・ファミリー』は2月27日(金)より公開 [c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

初めは“レンタルファミリー”の仕事に戸惑っていたフィリップだが、ほかの人の人生のなかで“役”を演じることで、彼は思いもよらなかった感情や出会いに触れていく。誰かのために用意された居場所が、いつしか自分自身の居場所になっていく。落ちぶれた俳優だったフィリップが、レンタルファミリーの1人として人と関わるなかで見つけていく“本当のつながり”と“生きる意味”とは?

人と人との距離が問われるいまだからこそ、胸に響く静かで温かな物語、映画『レンタル・ファミリー』。誰かのために演じることが、やがて自分自身を救っていく。その優しく切実な瞬間を、ぜひ劇場で見届けてほしい。

文/山崎伸子

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