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「パパすごい! 偉いねー!」たまに家事を手伝った夫を褒める子供たち。だが、私が家事のストライキをした結果

  • 2026.2.9

家事をたまにやると褒められる夫

カラン、コロン。

トイレから響く乾いた音。

予感は的中、ホルダーには茶色い芯だけが鎮座している。

「……またこれか」

トイレットペーパーの交換。

たった十数秒の作業。

でも、やるのはいつも私。

「お母さーん、シャンプーない!」

お風呂場からの呼び出し。

濡れた手で詰め替えパックを絞り出すのも私。

玄関に散乱する靴を無言で揃えるのも、私。

終わりのない「名前のない家事」。

気づいた人がやるはずが、我が家では「気づく人=私」という固定式ができあがっている。

そんな日常のモヤモヤが頂点に達するのは、週末。気まぐれに夫が家事をした瞬間だ。

「今日は俺が洗い物やるよ」夫が袖をまくると、リビングの子どもたちが色めき立つ。

「えっ! パパがやるの!?」

「パパすごい! 偉いねー!」

「やっぱりパパは優しい!」とキッチンはお祭り騒ぎ。

夫も「まあな、任せとけ」と鼻歌交じりで、まんざらでもない様子。

一方、私は365日休みなし。

料理も洗濯も掃除も、やって当たり前。

感謝どころか、ねぎらいの言葉ひとつない。

「お母さんは空気のような存在」。

そんな無言の圧力が、心に澱のように溜まっていく。

ある夜、またしても「パパすごい!」の大合唱が始まった時、私の中で何かが弾けた。

家事ストライキの結果

(そんなにすごいなら、全部やってもらおうじゃない)

私は満面の笑みで、手元の洗濯物を放り出した。

「そうだね!パパって本当にすごい!じゃあ明日から、お家のことは『すごいパパ』に全部お任せしようかな!」

「え?」と固まる夫。

「ママは『名前のない家事』を卒業しまーす!」

翌朝。

我が家はちょっとしたパニックに陥った。

「ママ、トイレットペーパーない!」

「あ、パパにお願いしてね」

「ママ、麦茶が空っぽ!」

「パパが出してくれるかもよ?」

「靴下がないー!」

「脱ぎっぱなしだからじゃない?」

散らかる玄関、補充されない日用品、溜まっていくゴミ。

私が先回りして消していた「不快」が、次々と可視化されていく。

家の中が回らなくなるのに、3日とかからなかった。

週末の夜、げっそりした顔の夫と、困り果てた子どもたちが私の前に整列した。

「……ごめん。家事って、料理や皿洗いだけじゃないんだな」

「ママがいないと、家の中がぐちゃぐちゃで嫌だ……」

私はゆっくりとお茶を一口。

「で? 我が家のスーパーヒーローは誰だったっけ?」

「「「ママです!!!」」」 食い気味の即答。

それ以来、我が家の景色は少し変わった。

「俺、ペーパー替えたよ!」

「靴揃えた!」 小さな報告と、私への「ありがとう」が増えた日常。

やっぱり、感謝の言葉は最高の美容液。

今の私は、モヤモヤの代わりにちょっとした優越感を感じながら、溜まった家事を片付けている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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