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写真スタジオで「おばあちゃんのために頑張って!」孫の特性を無視して、羽織袴を無理強いした義母。その結果

  • 2026.2.11

筆者の話です。私は重度知的障害と自閉症の長男を持つ母親です。5歳の誕生日に義母が写真スタジオでの記念撮影を強行。パニックを起こす息子を無理やり着替えさせ、シャッターを切り続けた結果、届いた写真……そこに写った長男の表情を見た私が決断したこととは?

画像: 写真スタジオで「おばあちゃんのために頑張って!」孫の特性を無視して、羽織袴を無理強いした義母。その結果

義母からの提案

重度知的障害と自閉症を抱える長男が5歳の誕生日を迎える頃、義母から突然の電話がありました。

「どうしても写真スタジオで長男くんの記念写真を撮りたいの! 5歳は特別でしょう?」

私の心臓がドクンと重い音を立てました。

長男は3歳で自閉症の診断を受けて以来、幼稚園でも椅子に座ることを拒み、順番を待つことができずパニックを起こしたり暴れてしまいます。

家庭での療育を必死で続けて多少は落ち着いたものの、年々同年代の子どもたちとの差は開いていく一方でした。

「お義母さん、長男は慣れない場所が本当に苦手で、パニックを起こす可能性が高いんです」

私は丁重にお断りしました。

しかし、義母は「大丈夫よ! みんなそう言うのよ!」と言って全く聞いてもらえません。

結局、押し切られる形で撮影の予約をされてしまいました。

撮影当日の不安

写真撮影当日、義母はホクホク顔で長男のご機嫌を取りながら写真スタジオに入っていきました。

「なあんだ、全然普通の子じゃないの。あなたは考えすぎなのよ!」

義母は得意げに笑っていましたが、長男は場所見知りが強く明らかに不安そうな表情で私の服をギュッと掴んでいます。

この長男の緊張が爆発するのは時間の問題でした。

スタッフの案内で義母は嬉しそうに衣装を選び、しばらくすると長男用の羽織袴が用意されました。

長男は緊張が強く、服を脱ぐことを極端に嫌がる特性があります。

案の定、着替えを促されると泣きながら激しく首を横に振り始めました。

写真スタジオでのパニック

「おばあちゃんのために、着替えて! ほら、頑張って!」

義母は長男の拒否を無視し、無理やり服を脱がせ始めました。

「お義母さん、ちょっと待って! やめてください!」

私が義母を止めようとした瞬間、長男はパニック状態に陥りました。

甲高い叫び声を上げ、手足をバタバタと暴れさせます。

写真スタジオ中に響き渡る息子の悲鳴。

周囲の親子連れの視線が一斉に集まります。

「お義母さん、お願いですからやめてください! 普段着での写真じゃダメなんですか?」

私は必死で訴えましたが、義母は汗だくになりながらも断固として言い放ちました。

「せっかくここまで来たのよ! 羽織袴の写真を撮ってもらうんだから!」

必死の攻防の末、疲れ果てて抵抗する気力を失った長男は、義母の希望通り羽織袴に着替えさせられました。

そしてカメラの前に立たされましたが、その目からは生気が消え、ぼんやりとうつろな表情のまま人形のようにシャッターを切られ続けました。

届いた写真

疲れ果てた長男と私は、念願の写真を撮れて満足気な義母と別れ、早々に帰宅しました。

数日が経ち、写真スタジオで撮影した写真が届きました。

写真の中の長男は、生気のないうつろな顔で写っていました。

袴は着崩れて目は焦点が合わず、誰が見ても「無理やり着替えさせられて、写真を撮られた」と分かる痛々しい姿。

これが義母の望んだ「記念写真」なのです。

義母は七五三ならではの写真を撮りたかっただけなのでしょうが、ため息をつきながら写真を眺めていると、実家の母から電話がありました。

「あちらのお義母さんから送ってきた写真を見たけど、長男くん、全然楽しそうじゃないわね。服なんていいから、もっとのびのびした写真の方が良かったのに」

と言う母の呆れた声が受話器から漏れました。

義母は、私の実家にも写真を送っていた様です。

夫にこのことを話すと、「うちの母親とは連絡取らないでいいから」と言われました。

私は写真のお礼だけは丁寧に伝えましたが、それ以降、義母とは距離を取ることに決めました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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