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「いつかやると思った」“片づけない夫”が、夕飯時に「うわっ!?」直後、夫が失った『大切なもの』

  • 2026.2.11

友人Aの話です。
「そんなところに置かないで」と何度伝えても、夫には届いていませんでした。
けれど、ある晩の出来事をきっかけに、家の空気が少し変わります。

画像: 「いつかやると思った」“片づけない夫”が、夕飯時に「うわっ!?」直後、夫が失った『大切なもの』

起き癖

「そんなところに置かないで」
Aは、夫にそう声をかけることが何度もありました。

夫は大切な物でも、机の端や食卓に無造作に置いてしまう癖があります。
そのたびにAが先回りして片づけ、気づけば注意しても流れは変わらないままでした。
大きな言い合いになることもなく、いつの間にか、それが当たり前の役割になっていたのです。

余裕なし

その日は、子どもたちが遅くまで遊んでいて、帰宅後の家の中は落ち着かない空気でした。
着替えを促し、手を洗わせ、鍋を火にかける。
早く食べさせて、早く寝かせたい。
頭の中はそれだけで、時計を何度も確認しながら動いていました。

湯気の立つ鍋と、呼びかけに反応しない子どもたちの声が重なり、Aは無意識に動きを早めていきます。
いつもなら気になる食卓の様子にも、その日は目が向きません。
夫の本が置かれていることにも、Aは気づかないままでした。

うどん事件

食卓に夕飯のおかずを並べていると「うわ!?」と夫の声が上がります。
見ると、無造作に置かれていた一冊の本に、子どものうどんがこぼれていました。
待ちきれなかった子どもが、先に用意されていたうどんに手を伸ばした拍子だったようです。

それは、夫が夜に読むのを楽しみにしていた人気作家の新刊でした。
表紙は湿り、ページの端がゆっくりと反り返っていくのが分かります。
服を濡らした子どもを着替えさせ、うどんを作り直している間、夫は波打った本を手に、茫然としていました。

伝わる

その日を境に「とりあえずそこに置く」ことは目に見えて減りました。
大切にしていた本が濡れてしまったショックは、それほどに大きかったのでしょう。その姿を見てAも、自分だけが先回りして片づけるのではなく、もっと早く「困っていること」を共有すべきだったと気づきました。

あの夜をきっかけに、二人は「出しっぱなしはやっぱり危ないね」と、改めて言葉を交わせるようになりました。
家事は誰か一人の役目ではなく、暮らしの中で共有していくものなのだと、静かに伝わった出来事でした。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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